「准教授・高槻彰良の推察」森永悠希は“機嫌が悪い人を察知する” 異能者!? 第7話で呪いにおびえる記者役2021/09/17
■キーパーソン・畑中を「使い走りされそうな感じ…弱っぽく演じています(笑)」/森永悠希インタビュー
――畑中健吾という役について教えてください。
「畑中は千葉県警記者クラブに所属する新聞記者。年齢がひと回りほど離れていますが、先輩である佐々倉さんが母校の高校剣道部にOBとして指導に来たことから親しくなり、先輩を頼って相談にきた後輩という設定です。畑中は基本的にナイーブで、集団の中にいたら“よく使い走りにされそうな感じ”という印象を受けたので、弱っぽく演じています(笑)。衣装合わせの時に監督が、『大の大人が心霊現象のようなものを信じるところに信憑(しんぴょう)性を持たせたい』とおっしゃっていたので、精神的に繊細な感じの人の方が信じ込みやすいのかなと思い、デリケートに演じています」
――畑中とご自身、似ている点、似ていない点は?
「僕自身はそこまでデリケートではないと思いますし、何かを引きずって考えることもほとんどないです。『仕方がない』と割り切って考えることが多いので、スイッチングするように気持ちを切り替えられます。でも、呪いや都市伝説は信じる方です。この世に説明できない何かがあってもいいんじゃないかと思っているので、畑中が呪いにおびえる気持ちがすごくよく分かります。あんなふうに説明のつかないことがいきなり目の前に現れて、何度も続いたら何かにすがりたくなりますよ! それが何かが分からないから、自分がとりあえず分かる“呪い”という形にして、そのせいにしておこうと考えるんですよね、きっと」
――伊野尾さんとの共演経験は? 印象は?
「伊野尾さんとは初共演です。元々“すごく柔らかい雰囲気を持った方”という印象がありましたが、実際お会いしても印象は変わらずうれしく思いました。本作では、台本の中の高槻先生のキャラクターと伊野尾さんご自身のキャラクターがうまく混ざり合って、とても魅力的ですよね。大人でクールな中に“オカルト大好き”みたいな一面が、一緒にセリフを交わしていて楽しかったです。伊野尾さんは座長として現場のスタッフさんにも声をよくかけていらっしゃる姿が印象的でした。僕自身、現場で声を出すことを一番大事にしているので、率先してやってくださる方が現場にいることで雰囲気も明るくなり、士気も全然違いますね!」
――神宮寺さんについては、いかがですか?
「神宮寺さんも初共演ですが、周囲の方が“天然”という印象を話されていたので『どのぐらいのレベルなのか?』と気になっていました。というのも芸能界って割と天然の方が多いような…僕も人のこと言えないんですけど(笑)。それで先日、撮影の合い間に神宮寺さんが他の共演者の方たちと話していて、『病は気から』という言葉を『気は病から』とおっしゃって、それがあまりにも自然だったので誰も気付かなかったんですね。でも、直後に『ん?』となって『違うよ~!』と総ツッコミ! それに対して神宮寺さんが『僕も自然すぎてスルーしちゃいました!』と明るくおっしゃられまして、僕が思っていた以上に天然でしたが(笑)、同時にその素直さに『すてきな方だな』と思いました」
――第7、8話のキーパーソン・遠山宏孝役の今井朋彦さんの印象もお願いします。
「今井さんも初共演です。衣装合わせの時に、遠山と畑中の関係性を説明する中で、監督が『とにかく今井さんには不気味な感じで演じていただこうと思っている』とおっしゃっていたので、どういう感じでこられるのかとすごく楽しみにしていました。現場での今井さんは『この人は悪い人なのかどうなのか』といった、“正体の分からない不気味さ”を絶妙に演じていらっしゃったので、僕も畑中として“完全に恐れる”ことができ、今井さんのおかげで畑中の恐怖に、より現実味を増させていただきましたね」
――本作の「異能を持つ凸凹バディ」にかけて、ご自身の“人より優れた才能”とは?
「危機察知能力みたいなものはあるかも知れないです。例えば、行こうとしていた場所で何かあったとか、そこに前日までいたとかよくあります。あと僕、機嫌が悪い人を察知するのが異常に早いんですよ!(笑)。体がザワっとして『なんか嫌だ!』と思って周囲を見回すと、『あの人、絶対機嫌が悪い。今日はノータッチにしよう』と分かる。これ、僕の特技です。僕は4歳から芸能界にいて、この感覚を自覚したのは中高生ぐらい。僕自身が怒られたり、不機嫌な人と一緒にいるのが苦手で、誰かが怒られているのを見ると、こっちが『ごめんなさい!』って気持ちになるので、それを避けたいという思いが強くて、この力が身についたのかも…ちなみに今日の現場は大丈夫でした。もし、現場で僕がフラっと歩いてきたら、逃げてきた方向にそういう人がいるかも知れません!(笑)」
――視聴者へのメッセージをお願いします。
「第7話全体で言いますと、登場人物たちのいろいろな秘密が明かされる面白さがあるので、そこを楽しみにしていただきたいです。畑中的に言うと、視聴者の皆さんの中にも怪異という不思議な現象にあった方、信じている方、逆に『そんな現象は信じない』といろいろな方がいらっしゃると思います。ですが、第7話では、不思議な現象を素直に信じてしまう畑中の目線に立ってドラマを見てもらえると、より内容を楽しんでいただけると思いますので、ぜひ畑中目線でご覧いただけたらうれしいです!」
最終回に向け、大きな展開を見せる第7話「四時四十四分の怪」は、いつもより30分遅い24:10から放送。高槻も涙した(⁉)ピュアな都市伝説の第6話「図書館のマリエさんの怪」を惜しくも見逃した方、もう一度見たい方は、FODへお急ぎあれ!
■第7話あらすじ(9月18日放送)/“呪い”で記者がケガをした…?
千葉県警記者クラブ所属の記者・畑中(森永)、村田(西村直人)、林(大水洋介)、大野(大朏岳優)らが息抜きで行った“四時四十四分の呪い”のせいで次々に災難に遭っているという。畑中の先輩である佐々倉(吉沢)から相談を受けた高槻(伊野尾)と尚哉(神宮寺)。だが、県警広報官・遠山(今井)との出会いが尚哉の運命を大きく揺り動かすことに。「君はうそが分かるんじゃないか?」、尚哉の秘密を知る男の登場で、事態は思わぬ方向へ動き出し―――。
【番組情報】
「東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察」
フジテレビ系
土曜 午後11:40~深夜0:35 ※9月18日は深夜0:10~1:05
東海テレビ担当 Y・O
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