「BSいきものがかり」3人でのラスト出演！“始まりの場所” 「サンスネ」で振り返る2年半【インタビュー前編】2021/08/29

　2019年4月から放送を開始した、いきものがかりのメンバーである水野良樹、吉岡聖恵、山下穂尊が“会いたい人”“今話題の人”をテーマに、トークやロケを繰り広げる冠番組「BSいきものがかり」（BSフジ）。山下がグループを離れることを受けて、番組卒業＆番組のレギュラー放送最後となる特別編が、9月18日にオンエアされることが決まった。

　そこで7月某日、数々の思い出が詰まったライブハウス「サンダースネイク厚木」（以下、「サンスネ」）で収録を終えたばかりの3人を直撃。3人が語ってくれた2年半にわたる番組の思い出などを、前・後編にわたって届ける。

──「サンスネ」のステージに立つのは5年ぶりということですが、いかがでしたか？

吉岡　「やっぱり、元気出ちゃいますね！　『サンスネ』の社長とお話すると、18年前から全くお変わりなくて、当時から支えてくださっているスタッフの方々もいらっしゃって、来るだけでホッとします」

山下　「『サンスネ』がオープンしたのが2002年12月で、僕らの初ライブが03年6月だったんですよ」

水野　「そうだ、『サンスネ』もオープンしたばかりだったんだよね」

吉岡　「新しくできて、すぐに電話したんですよ」

山下　「『新しいライブハウスができたぞ！』ってザワついて」

吉岡　「（神奈川の）海老名にある別のライブハウスにも何度か電話したんですけど…つながらなくて。それで『サンスネ』にかけたら、『1回、来てみなよ！』と社長が元気な声で応えてくださって」

山下　「別のライブハウスに電話がつながっていたら、今の僕らはないかもしれないですよね。何より『サンスネ』が今も変わらずにある、というのがうれしいです」

水野・吉岡　「（感慨深げに）本当だよね」

山下　「コロナ禍でライブハウスも厳しい状況が続いていますが、できれば、ずっと続いていってほしいと思います」

吉岡　「ここはプロとしてのデビューに向けた活動の始まりの場所であり、今回こうして新しいいきものがかりの始まりの場所にもなって。18年前の初ライブ1曲目に披露した『花は桜君は美し』もできたしね。3人での演奏は、これが本当に最後だもんね」

水野　「そうだね」

吉岡　「3人最後の演奏が『サンスネ』になるとは思ってなかったよね」

水野　「それは思ってなかったね」

山下　「節目節目でここに帰って来ているし、不思議な縁を感じますね」

── これまでに「BSいきものがかかり」には、39組のゲストの方々にご登場いただきました。特に印象に残っている場面はありますか？

水野　「皆さん本当に印象深いんですけど、やっぱり（森山）直太朗さんは忘れられないんじゃない？　だってさ、直太朗さん本人の前で、直太朗さんの歌まねを披露できるタイミングなんてないんだから」

吉岡　「（笑）。私、学生の時から直太朗さんの歌まねをしてたんです。気持ちが暗く落ち込む時も、直太朗さんの歌に支えていただいて。お会いできて感激していたら、リーダーがいきなり歌まねのフリをしてきて」

水野　「そこは多少怒られてもやろうよっ！てね」

吉岡　「直太朗さんに『俺のこと、いじってる？』って言われて（笑）。でも、すごくうれしくて」

水野　「歌まねは別として、直太朗さんと一緒に歌えるなんて想像もできなかったもんね」

吉岡　「想像できない！　人生の宝です！　以前、直太朗さんのライブにもお邪魔しましたけど、その時は気持ちを伝えることができなくて…デジフェスのステージで『ずっと支えられてきました』と、やっと言えたので。この番組がなかったら、一緒に歌えるタイミングもなかったと思います」

水野　「ほかにもたくさんのゲストの方々から、収録後に『楽しかったです！』とおっしゃっていただくことが多かったので、それはありがたかったですし、勇気づけられましたね」

吉岡　「いろんな共通点も見つかったしね。アーティストの方じゃなくても、作詞につながる部分があったり」

水野　「そうだね。（お笑い芸人の）吉住さんのネタづくりには作詞と似た部分があったり、（俳優の）柄本佑さんとお芝居の話をした時も歌に近いなと感じたしね」

吉岡　「意外なところで共感できる部分がたくさんあって、感動しました」

── 山下さんのロケ企画も興味深いものばかりでしたね。

山下　「ありがとうございます。鹿児島の蔵元見学、木工の輪ゴム鉄砲づくりなど、どれも楽しみながら本気で挑んできたので、すごく勉強になりました。こういった奥深さはなかなか知ることができないですし、本当に貴重な体験でしたね。日本全国まだまだ知らないことがあるんだなと、気付かされました」

吉岡　「ほっち（山下）はいろんなことに興味があるから、どのロケでもすべてのことに感動してリアクションしている様子を見て、“ほっちだからできる企画だな”といつも思っていました」

── 冬キャンプでは聖恵さんの念願だったバーベキューも実現しました。

山下　「あの極寒の中で（笑）」

吉岡　「（笑）。バーベキュー、ずっとしたかったんです！」

水野　「聖恵、楽しそうだったもんね。ゲストの方々も豪華でしたね」

吉岡　「豪華だよね、本当に」

水野　「（ものまねの）山下達郎は出てくるわ、和田アキ子は出てくるわ…（笑）」

吉岡　「盛りだくさんすぎる！（笑）」

山下　「別の回で、本物のアッコさん（和田）が来てくださったのは、うれしかったですね。

吉岡　「うれしかった！」

山下　「『なんで、Mr.シャチホコの後なんだ!?』って、アッコさんに言われましたけど（笑）」

吉岡　「アッコさんは何度も来てくださっているような感覚だよね」

水野　「シャチホコさんが何度も来てくれたからね。Mr.Chirldrenの桜井（和寿）さんにも何度も会っているような気がするし（笑）」

吉岡・山下　（爆笑）

　　久々に訪れる“始まりの場所”で、鮮明によみがえる思い出の数々。そして、「BSいきものがかり」という場所があったからこその出会いを、いとおしむように振り返ってくれた3人。近日公開予定のインタビュー後編では、番組の存在の大きさについて語る水野を吉岡が大絶賛！　そして、うれしいお知らせも!?　乞うご期待!!