リエゾン－こどものこころ診療所－2023/03/06

記者会見情報

テレビ朝日系の連続ドラマ「リエゾン－こどものこころ診療所－」の会見が行われ、主演の山崎育三郎、ヒロインの松本穂香、栗山千明が顔をそろえた。児童精神科クリニックを舞台に、自らも凸凹（発達障害）を抱える院長と研修医のコンビが、さまざまな生きづらさを感じている子どもたちとその家族に向き合い寄り添っていく医療ヒューマンドラマ。それゆえに撮影現場には常に多くの子どもたちがいるそうで、「リハーサル通りにいかないこともあるんですが、そんなことにも癒やされています」と子ども好きの山崎は相好を崩す。さらに「子どもは自然体で、そのままお芝居に入っていくドキュメンタリーのような感覚」とも述べ、松本、栗山も「自然と空気を作ってくれて、引っ張ってもらっている」と現場の子どもたちの気負いのない演技にすっかり感心している様子をうかがわせた。

日々気付かされることばかりで、現在進行系で勉強中（山崎育三郎／佐山卓）

監修として関わってくださっている先生のドキュメンタリーや資料を読ませていただいたり、現場には発達障害の当事者の方もいらっしゃって、ずっと僕らの芝居を見てくださっているので、話をしながら進めています。日々気付かされることばかりです。目線の動きや距離感など、ほんのちょっとしたことなんですけど、逐一チェックしながら現在進行系で勉強中という感じです。発達障害で孤独を抱えた子どもたちと向き合うドラマではありますが、今の社会で生きづらさを抱えている方にも寄り添うような作品です。この作品を見ることで元気や勇気をもらって、明日からまた頑張ろうという気持ちになって、楽しんでいただければと思います。

子どもたちに引っ張ってもらっている（松本穂香／遠野志保）

資料などで勉強させてもらいつつ、原作の漫画にも勉強になることがたくさん描いてあるので、そこをメモしながら演じています。私も凸凹を抱えている研修医の役なので、このシーンではどれくらい体が動くかなぁとか、細かく相談しながら作っていますね。志保は、第4話くらいから研修医としてクリニックになじみだしていくのですが、そこからまた違った悩みが出てくるんです。そんな志保を（佐山と向山の）お二人が支えてくれて、励ましてくれるシーンがあるんですけど、このクリニックの温かさを感じる場面で、すごくいいなぁって感じました。私は小さな子と遊ぶのがあまり得意な方ではないと思っていたんですが、この役に入って子どもと接していると、何も考えず同じ目線で楽しく遊ばせてもらえると気付きました。子どもたちのパワーには毎回驚かされますし、いい意味で引っ張ってもらっている場面がたくさんあります。

作品の温かさを感じるような撮影現場でありがたい（栗山千明／向山和樹）

私の演じる向山は、3人の中では一番フラットな役どころではあるんですが、臨床心理士としてのお仕事だったりを少しずつ勉強しながら演じています。育ちゃん（山崎）だけじゃなく、スタッフの中にも何度目かのお世話になる方もいまして、そうした方々との再会の喜びと、初めてお仕事する方々との出会いが本当にうれしいです。私は緊張する方で、場の空気にのまれそうになったりもするのですが、「リエゾン」の現場では作品の温かみをそのまま感じるような空気の中で撮影をさせていただけて、ありがたみを感じています。子どもたちが撮影の合間に話しかけてくれたり、自然な空気を作って引っ張っていってくれているなって印象があります。