100万回 言えばよかった2023/03/13

記者会見情報

TBS系の連続ドラマ「100万回 言えばよかった」の制作発表会見が行われ、主演の井上真央、共演の佐藤健と松山ケンイチが参加した。「とてもピュア」という相馬悠依を演じるにあたり、井上は「自分の中にある女の子の部分、ピュアな部分を必死に探して、引っ張り出している。そんな日々です。見えない恋人とのラブストーリーは初めてなので、そういった面白さも難しさも毎日感じています」とコメント。劇中には“キュン”シーンが満載だそうで、幽霊になる役を演じる佐藤は、「過去の2人が幸せそうであればあるほど、現在が切なくなってくる。過去のわれわれが仲良かった頃のシーンもすごく大事なシーンなので、そこは力を入れてやっていますし、キュンとするシーンを期待してくださる方にも、自信を持ってお届けできるシーンになっているんじゃないかな」と自信を見せた。

自分の中の照れとも葛藤しながら演じています（井上真央／相馬悠依）

悠依は、見えないからこそ伝えようとするし、伝えようとするからこそ、本当に真っすぐな言葉を言うんですよね。ちょっと照れくさくなってしまうぐらい、ストレートに、必死に伝えようとするんです。自分の中でも照れくささみたいなものがあるんですが、伝えられなかったら必死に言うだろうなって思いながら、自分の中の照れとも葛藤しながら演じています。悠依を演じていて、「私は、悠依ほどこういう状況で強くなれるかな？」と思いながらやっていたりするんですが、人を強くさせるものとか、人を優しくさせるものって、案外目に見えないものだったりするのかな。ファンタジー要素もあってすごく楽しめるんですが、身近な人を思ったり、愛する人を失ってしまうという、誰もがいつかは経験するようなことを自分と重ねながら、自分だったらと想像しながら見ることができる作品です。劇中で（直木と魚住が）悠依を一生懸命笑わせようとしたり、励まそうといろんなことをしてくれるんです。そこが私としては胸キュンポイントだと思います。今年はこのドラマにすべてを懸けようと思っているので、3月までに力を出し切って、その後はどうしようかな？という感じです。

井上さんのことがまだつかめない（佐藤健／鳥野直木）

幽霊役は、すごく制約が多くて大変なんですよ。だから、幽霊の時のルールを決めるのに監督と話し合いました。歩いた時に足音を出してはいけないんですが、これがすごく大変で。音声さんに、靴の裏に足音が鳴らないようなふわふわなスポンジを貼っていただいて、ツルツル滑りながら演じています。井上さんのことは、まだつかめていないんです。井上さんがどういう人なのか、根明なのか根暗なのか分からなくて…。朝イチでめちゃくちゃテンション高くあいさつされたので、その後、話しかけてみるとそっけない感じがあったりするんです。自分は朝はギリギリまで寝ていたいタイプなので、うまく対応できていません（苦笑）。もしも自分がお化けになったら、F1をやってみたいです。思う存分スピードを出してみたいですね。スノーボードとかもそうですが、仕事柄、危ないことは控えているので。いろんな要素がドラマの魅力になっていて、サスペンスもそうですし、お化けの直木と魚住のワチャワチャとかは非常にコメディーとして面白い。何よりも直木を思う悠依が本当に切なくて、泣けるんじゃないかなと思います。

直木と魚住のパワーバランスが面白い（松山ケンイチ／魚住譲）

僕の役は直木が見える役ですので、2人の間に入って伝える通訳みたいな感じです。2人のドラマを一番近くで見ているので、誰よりも感情移入してしまうし、悩んでしまうし、当事者じゃないんですけども、すごくそれはダイレクトに、真央ちゃんが演じる悠依の言葉がズシンと胸に響いてくるようなところで演技させていただいています。健くんの幽霊なりの苦労も間近に見ていて、楽しみながら演じてます。魚住は年上なのに、呪われそうだから頼み事を断れない。その2人のパワーバランスが面白いと思っていて、この先、変化していく予感もするのですごく楽しみです。もしもお化けになったら、まずは世界旅行に行きたいです。観光地ではなく、猛獣や虫に襲われるような危険地帯を旅行してみたい。あとは、チャップリンや織田信長、平清盛とか、歴史上の人物のお化けに話を聞いてみたいですね。僕を霊媒師（の役）だと思われる方も多いと思いますが、霊媒師じゃなくて、刑事をやっているんです。刑事が動いていくってことは事件があるんですよね。そのサスペンス部分も楽しんでいただければと思います。