ドラマ24「ディアマイベイビー～私があなたを支配するまで～」2025/04/14

記者会見情報

テレ東系の連続ドラマ「ディアマイベイビー～私があなたを支配するまで～」の記者会見に、主演の松下由樹と共演の野村康太、中村ゆりか、長妻怜央（7ORDER）が登壇した。同作は、松下演じるベテランマネジャーが新人俳優（野村）に抱くゆがんだ愛情を描いた“狂愛サスペンス”。「松下さんは、取っ組み合いのけんかをする相手の方と休憩時はニコニコ話しているんですよ。でもお芝居になると豹変（ひょうへん）する。それが恐ろしくて…」と撮影の裏側を明かした野村は、長妻についても「朝からすごいハイテンションで、僕も元気になります」と現場のムードメーカーを買って出ていることを語った。会見中盤には、ドラマのテーマ“狂愛”をキーワードに、それぞれが愛してやまないものを当て合うクイズを実施。松下は「ソフトクリーム」、野村は「たんぱく質」、中村は「2匹のわんこ」、長妻は「浜焼き」と、それぞれの個性が詰まった回答で会場を沸かせた。

愛情が深いが故にゆがんでいくさまは、目を見張るものがあると思います（松下由樹／吉川恵子）

台本をいただいた時は、衝撃的で刺激的で、ドキドキしながら読み進めていました。それが、いざ役を演じるとなって、「これはどうしたらいいんだろう」と悩んだんです。ただ、迷いながら演じたら駄目な作品だということだけは分かっていたので、スタッフの皆さんと打ち合わせを重ね、自分の気持ちも整理した上で撮影に挑むことができています。今は、一切の迷いなく演じていますので、恐怖も愛情のゆがみも存分に表現できていると思います。この作品は芸能界のお話ですが、自分が仕事をしている芸能界とは全く別物として捉えています。あくまでドラマの中でのリアリティー、ドラマの中での感情として演じていますので、視聴者の皆さんにもその世界観にどっぷり浸かっていただきたいですね。愛情が深いが故にここまでゆがんでいくのか…というさまは、目を見張るものがあると思います。恵子は、私が今まで演じてきた中でもかなり強烈なキャラクターですから。監督もスタッフも役者も、全員が集中して作っているドラマなので、面白い作品になっていると思います。

心に穴が開くぐらい衝撃的な展開が続く物語。夢中で台本を読みました（野村康太／森山拓人）

「俳優とマネジャーのドラマ」と聞いて、「面白そうだな」と思ってワクワクしていたんです。台本を読んでみたら…心に大きな穴が開くぐらいの衝撃的な展開が続いていて、夢中になってしまいました。僕が演じる拓人は、愛情がエスカレートした恵子に監禁されるんですが、終盤に「バブちゃん」と言いながら包丁を持った恵子が迫って来るシーンがありまして。その場面は本当に強烈で怖くて、印象に残っています。それと、つい最近、山口紗弥加さん演じる拓人の母親（森山雪乃）と恵子が取っ組み合いをするシーンを撮ったんですけど…ここもかなり強烈で（笑）。あぜんとしながら撮影を見ていました。拓人は小さい頃、母親に全く愛情を注がれずに育ったんですね。その影響もあって、愛情を注いでくれる恵子に依存してしまう。演じるにあたって、母親に対するトラウマが大切になってくると思ったので、山口さんの写真をたくさん見て「この人は僕が嫌いな母親なんだ」と自分を洗脳したりして役作りをしました。

われに返ると恥ずかしくなるので、素に戻らないように意識しました（中村ゆりか／南雲美羽）

私が演じる美羽は、共演した拓人さんのマネジャーさん（恵子）に会って、すぐに異変を察知します。そして、拓人さんを助けたり守ったりしていくうちに彼に対して恋心が芽生えていくんですが…、（拓人と恵子）2人には美羽が入り込めないぐらいの強い絆ができている。どうしてそこまでの関係になってしまうんだろうという謎や狂気的な感情に、美羽が葛藤していくことになるので、そういった部分は意識しながら演じました。また、美羽にはあざとい部分もあって、われに返ると恥ずかしくなってしまうので、素の自分に戻らないように意識しました。印象に残っている場面は、松下さん演じる恵子と山口さん演じるお母さんの取っ組み合い。遠くから見ていたんですが、かなりインパクトが強くて…。感情の上下がくっきりしていて、ゾワッとしました。人間不信になってしまうぐらいのお芝居をするってすごいなと思いました。

メラメラとした闘志みなぎる役を演じたことで「しっかりしないと！」と学びました（長妻怜央／山部克己）

自分がお仕事をさせていただいている芸能界のお話なので、「演じやすいのかな？」と思ったりもしました。マネジメントと役者は切っても切り離せない関係で、どちらも切磋琢磨しながら頑張っていかないといけないが故に、このドラマのような出来事が起こってしまったのが悲しくて…。涙が枯れました（笑）。僕が演じる克己は、「上り詰めてやるぞ！」という、メラメラとした闘志がみなぎっている俳優です。恵子さんは、愛情が強過ぎる部分はありますけど敏腕マネジャーなので、拓人に対するうらやましさがあるんですよね。僕は今まで、メラメラした気持ちを持ったことがなかったので、「もしかしたらこういうふうに考えている人がいるのかもしれないな」と思って。芸能界の裏側を知ることで、今後この世界で活動していく上で「もっとしっかりしないといけないな！」と学びました。印象的だったのは、僕が出ているシーンではありませんが、劇中作品の撮影シーン。シーンとしての「カット！」がかかった時に気が緩むんですよね。でも、実際の撮影はまだカットがかかっていない。見ていただけの僕も、その「カット」に連られそうになりました（笑）。