奥平大兼☆新人賞を多数受賞した注目の俳優が「レンアイ漫画家」に出演!2021/04/14
放送中のラブコメドラマ「レンアイ漫画家」(フジテレビ系)にて、鈴木亮平演じる主人公・刈部清一郎の弟・刈部純の学生時代を演じている奥平大兼。昨年公開された映画「MOTHER マザー」で演技初経験ながらも長澤まさみの息子役を演じ、その圧倒的な存在感が高く評価され、日本アカデミー賞をはじめとした数々の新人賞を受賞、注目の若手俳優の仲間入りを果たした。現在17歳、フレッシュな魅力が光る彼に、俳優としての考えや、趣味の話、自らのキャラクターについてなど、たっぷりと語ってもらった。
——まず、今回のドラマで演じる刈部純をどう捉えているか教えてください。
「僕の勝手なイメージなんですけど、恋愛のお話だと、主人公の男の人はキラキラしていると思っていたんです。でも、今回のドラマの主人公・清一郎は、とてもキラキラしているとは言えないようなキャラクターで…(笑)。自分はその主人公の弟・純を演じているんですけど、過去どういうふうに生きていたか、回想シーン以外の描写が少なく、台本を読む時に、誰かのセリフに描いてあることを参考にしないといけなくて、“どういう人物なのかな?”と考えるのがすごく難しかったです」
——その純を演じる上で、気を付けているところは?
「清一郎と純は、兄弟だけど正反対の性格なので、お兄さんの清一郎と違う部分を見せたり、清一郎が暗めな雰囲気だったら、純はそれを中和できるくらい明るくやろうと思っていました。あと、僕は台本を読んだ時に、ある程度決めこんじゃうところがあるんですが、それをやると不自然になったり、監督のイメージと違ったりするので、できるだけ想像し過ぎないように、考えながらやっていました。でも、明るい役をやるのが初めてだったので、“こうなんだろうな”っていう基礎的なところは多少決めこんじゃったところがあって。そこを取っ払ってゼロにリセットして、また考えていくっていうのが難しかったですね」
——「レンアイ漫画家」をより面白く見られる鑑賞ポイントがあったら教えてください。
「僕はこのドラマは、登場人物たちがいろいろな関係性を築いていくところが面白いなと思っています。過去の純がどういうことをして、現代の関係性になったのか、主人公がああいう性格になったのか、そういうつながりが面白いなと思うので。その関係性をよく見ていただけたらストーリーが分かりやすいというか、さらに楽しく見られるのかなって思います」
——現場を経験していくことで、俳優業の楽しいところ、難しいところも見えてきたと思うのですが。
「楽しいところは、違う人の人生を生きている気分になれるところですね。役として生きるその場では、間違いなく奥平大兼ではないので。違う人生を過ごせるのは楽しい体験ですし、役の中で分からないことや、現場を含めて壁に当たった時は、その課題をどうやってクリアしていくかも、役者に限らず楽しいことだと思います。僕は役者としてまだ経験が少ない分、課題が多いので、毎回楽しいです。大変なところは、やっぱり自分が想像している役と監督が想像している役とがくい違っている時に、どう合わせるかですね。僕が簡単に妥協して監督に合わせるのもダメだと思うし、監督の言うことを何も聞かないで自分勝手にやるのもダメだと思うんです。たぶん、いいあんばいのところがあって、そこをどれだけ早く正確につかむかっていうのが結構大変だなと思います」
——これからどんな俳優を目指していきたいですか?
「僕がまだ経験が浅く、まだ自分のタイプとか自分の得意なことも分からなくて。とりあえず、一通りいろんな役をやってみて、自分の得意なものやタイプを見つけてからかなと思うので…まだ分からないです」
——やってみたい役柄は?
「大雑把ですけど、変わった役をやりたいなっていうのはありますね、特徴的な役というか。自分とかけ離れた役はやってみたいと思います」
——映画やドラマ、舞台などのジャンルに関してはどうですか?
「そうですね…舞台は全然想像もしたことがなかったので分からないですが、今はドラマと映画を経験したばかりで、その現場にも慣れていないので。まずはどちらか一つでも現場に慣れることができてから、ほかにもいろんなことがやりたいです」
——共演したい俳優さんは?
「同じ事務所の方と共演したいって気持ちはありますね。直属の先輩の山﨑賢人さんなど、一緒にお仕事できたらいいなと思います」
——同年代の俳優で仲のいい方がいたら教えてください。
「去年出演したドラマ『恋する母たち』(TBS系)で一緒だった宮世(琉弥)くんと藤原(大祐)くんとはドラマ撮影が終わった今でも交流があります。現場で仲良くなって。作品が終わってからは連絡を取るのかな?と思っていたんですけど、思った以上に連絡を取れているから、すごくうれしいです。といっても、直接会って遊ぶっていうのは今なかなかできないので、一緒にバトルロワイヤル系のオンラインゲームをやって、会った感覚になっています(笑)。電話をしながらなので声も聞けるし、すごく便利ですよね! 次の日が休みっていう時は、3人で『何時にやろう!』『オッケー!』みたいな。これだけずっと続いているので、これからも仲がいいんだろうなと思います!」
——ここからプライベートについて聞かせてください。奥平さん自身、学校ではどんなタイプなんですか?
「僕は、今、静かなタイプですね。仲のいい友達の中だと割としゃべるタイプなんですけど、クラスとか大人数の中では、できるだけ目立たないように静かにしています。クラスを代表して学級委員長になるようなタイプではないです」
——「レンアイ漫画家」の純のように、学校で同じ女の子から5回も告白されたらどうですか?
「僕だったら、“何かの罰ゲームなのかな?”って思っちゃいますね(笑)。なかなか5回告白する子っていないじゃないですか、あっても2回とかだと思うんですけど。逆に、その女の子は大丈夫かな? 誰かに『あいつに告白してこいよ』とか言われているんじゃないかな?って心配しちゃいますね。でも5回も告白するほど好きになる人って、なかなか現れないと思います」
——そうですよね。では、今ハマっている趣味を教えてください。
「洋服のリメークとか、自分の気になる音楽をいっぱい聞いてみるとか。小さいことでも大きいことでも、口だけじゃなくて、とりあえず行動するようにはしています」
——Instagramにリメークした洋服を載せていますね。ファッションを好きになったきっかけは?
「元々は学校の友達が洋服好きで、僕は別に興味がなかったんですけど、だんだん影響されちゃって(笑)。最初は“僕も何か服を買ってみようかな”くらいの感じで、服の知識もなく、自分のフィーリングでいいなと思ったものしか買ってなかったんです。何がはやっているのか大まかなのは分かりますけど、別に着なくてもいいかなって思っていて、その時に着たいものを着ればいいかな、みたいな。ファッションは自己満足なので、その時の気分次第だし、誰かに『おしゃれだね』って言われなくてもいいんです」
——欲しい洋服がないと自分で作るんですね。
「洋服屋さんに行って、“これ、めっちゃ欲しい!”って一目で気に入るものってなかなかないじゃないですか。なので、自分が“こういう服が着たいな”って思った時に、そのデザインを探しに行くより、近いものを自分で作った方が早いと思うので。服を作ることが好きなので、そういうふうにやっています」
——編み物もやっていますよね。
「おばあちゃんから教わりました! 元々、服のリメークとかミシンの使い方とか、そういう基礎的なことは全部おばあちゃんから教えてもらったんです。ちっちゃい頃におばあちゃんから縫い方を教えてもらっていて、その後たまたま服が好きになって、基礎知識があるから自分で作ってみようと思ったんです。だからおばあちゃんがいなかったら、僕はこんなことはやっていないですよね。しかも、分からないことがあったらすぐに聞けるので、すごくありがたいです」
——最後に、奥平さんが大切にしている信念は何でしょう。
「私生活だと、自分のやりたいことは絶対にやろうと思います。で、やりたくないことは、人に迷惑をかけない程度に、できるだけやらないようにしています(笑)。今はこういうお仕事をさせてもらっていて、以前よりは減っちゃいましたが、まだ高校生で時間はある方だと思うので。高校生にしかできないようなことや、若い時にしかできないようなこと、自分がやりたいことはできるだけ積極的に行動したいなって思っています!」
【プロフィール】
奥平大兼(おくだいら だいけん)
2003年9月20日、東京生まれ。乙女座。O型。映画「MOTHER マザー」(20年)で初めてオーディションを受けてスクリーンデビュー。第44回日本アカデミー賞新人俳優賞など多数の新人賞を受賞。
【作品情報】
「レンアイ漫画家」
4月22日
フジテレビ系
木曜 午後10:00〜10:54
少女漫画を描く清一郎(鈴木亮平)が、漫画のネタのために久遠あいこ(吉岡里帆)へ疑似恋愛のミッションを出していく、コミック・ラブストーリー。高校時代、清一郎の弟・純(奥平大兼)はあいこの初恋の人で…。
【プレゼント】
サイン入り生写真を1名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募締切:2021年4月14日正午〜4月21日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」4月23日号(P98)をご覧ください。
「TVガイド」の購入はコチラ→https://honto.jp/cp/netstore/recent/tokyonews-book/01.html
取材・文/依知川亜希子 撮影/為広麻里
この記事をシェアする