下野紘◆「ナレーションの現場で『善逸みたいに話してもらえませんか?』と言われることもあるな」松岡禎丞◆「姪っ子が2人いるんですけど、2人とも『鬼滅の刃』が大好きなんです」2020/09/30
昨年放送されたTVアニメ以降、一層人気に火が付き幅広い層から人気を集めている「鬼滅の刃」。10月16日には、TVアニメの続きを描く「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が公開される。そこで、キャストの下野紘と松岡禎丞にインタビュー。同じ事務所の先輩と後輩でもある2人の関係を聞きつつ、劇場版の見どころや「鬼滅の刃」の今後についても語ってもらった。
――TVアニメの放送が終了して約1年。原作の連載は終了しているものの、今なお「鬼滅の刃」は大人気です。お二人の元にも反響は届いていますか?
下野 「テレビ局でバラエティーのナレーション収録をする時とか、アニメとはまた違う現場でも『見ています』『見ていました』という反響を結構いただきます。アニメファンの方々だけでなく、本当にいろんな方から注目されている作品なのだと感じますね」
松岡 「僕は、あまり連絡を取っていなかった地元の友達から“『鬼滅の刃』、めっちゃ面白いね!”と連絡が来ました。あとは、実家の家族も…。姪っ子が2人いるんですけど、2人とも『鬼滅の刃』が大好きなんです。なので『持っているグッズとか家に送ってくれない?』って母親に言われます(笑)。声優仲間からも『出演させてくれない?』って言われますよね」
下野 「言われる! たぶん、出演者はみんな言われていると思います。『どうやったら出られるの? 出たいんだけど!』って。それは然るべきところに聞いてください!(笑)。あと、ナレーションの現場で『善逸みたいに話してもらえませんか?』と言われることもあるな。作品とは関係ない場面なんだけど『何とか入れ込めませんか?』って」
――本当にいろんなところで人気を実感しているんですね。そんなお二人は、以前から共演作が多い印象です。「共演作が多かったり、プライベートでも仲が良かったりすると掛け合いもしやすい」と聞くことがありますが、お二人はどうですか?
松岡 「家でVTRチェックをしている時とか、“下野さんはきっとこう来るだろう”という声が脳内再生されるので、大体の目安がつくんです。とはいえあくまでも想像にすぎないので、現場では結局まったく違うものになるんですけどね」
下野 「僕も予想するけど、松岡の場合は予想以上のものが出てくるんだよね! TVアニメの終盤で描かれた、(再現しながら)『ゴメンネ 弱クッテ』なんて、“松岡はどうやるだろう?”と予想していたけれど、それを超えて“ああ、このシーンはそれが正解かも!”と、納得するものが出てきて…。予想外の芝居が松岡には多いから、“今日は何が出てくるだろう”と毎回アフレコが楽しみでした。ただ、僕は誰に対しても同じように掛け合おうと思っているので、“共演経験が多いから…”という考え方にはならないですかね。でも、最近、本当に松岡と一緒にいる機会が多いのは確かなので、“今日は大丈夫かな? 昨日の疲れが残ってないかな?”と、先輩として気になることは多いです(笑)。つい先日、一緒に出演した映像物で足ツボをやったんですけど、松岡、そこで相当我慢したみたいで…。かなり跡が残っているらしいんです。だから余計に心配になっちゃうんですよね。昨日会った時もその経過を聞いて、『まだヤバイですね』と言っていたので、今日も気になっています。どう? まだ残ってる?」
松岡 「今は紫色になっていますね。バラエティーでよくやっている先生だったんですけど、芸人さん並に耐えていたみたいです」
下野 「元々忙しくて疲れているだろうから、その上足ツボまであんなに我慢して…。そんな感じで、先輩として見守っているところはあります」
――では、劇場版におけるキャラクターの魅力をお聞きしたいのですが、下野さんは松岡さん演じる伊之助の魅力を、松岡さんは下野さん演じる善逸の魅力を教えていただけますでしょうか。
下野 「伊之助は、あんなに荒々しい性格なのに、猪頭を取ったら女性かと思うくらいきれいな顔をしていてギャップを感じますよね。TVアニメで登場してすぐの頃はただただムカつくキャラクターでしたけど、それは人と接する機会がほとんどなく距離感を推し測れなかっただけ。那田蜘蛛山の戦いやその後の機能回復訓練では強くなりたいという気持ちと純粋さ、そして実は優しいんだといういろんな面を知ることができて、どんどん魅力が増してきました。劇場版でも、きっと実感できるところだと思います」
松岡 「善逸も、TVアニメの頃から思っていますけど、“やる時はやる子”なんですよね。何かおかしな言い方ですけど」
下野 「間違ってないと思う!(笑)」
松岡 「機能回復訓練の時も、あまりの過酷さに現実逃避して、隠のお姉さんをお茶に誘っていたじゃないですか(笑)。だけど、最終的には炭治郎を見て“ヤバい”と思って、しまいには全集中・常中を会得して、そこからの無限列車ですからね。きっとやってくれますよ」
――どんな風に描かれているのか、公開が楽しみです。では最後に、「鬼滅の刃」のこれからに期待することもお聞きできますでしょうか。
下野 「個人的に、劇場版の後にアニメが続いてほしいという願いがあって、これからも感動的なシーンや素晴らしい戦いなどいろいろ演じたいです」
松岡 「下野さん…実は僕も楽しみなんですよ。映像として面白いものになるでしょうし、役者としても今後のエピソードはぜひ挑戦したいです」
【プロフィール】
下野紘(しもの ひろ)
4月21日、東京都生まれ。牡牛座。B型。アニメ「無能なナナ」(TOKYO MXほか)が10月4日、「魔王城でおやすみ」(テレビ東京ほか)が10月5日、Webアニメ「とーとつにエジプト神」が12月スタート。10月17日開催の「P’sLIVE! –Boys Side-」に出演。
松岡禎丞(まつおか よしつぐ)
9月17日、北海道生まれ。乙女座。O型。アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ」(TOKYO MXほか)が10月2日スタート。10月5日スタートの「魔王城でおやすみ」でも下野と共演。「五等分の花嫁∬」(TBSほか)が21年1月より放送。
【作品情報】
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」
10月16日全国ロードショー
原作は吾峠呼世晴の人気漫画。任務地となった無限列車の中で、禰豆子(鬼頭明里)を連れた炭治郎(花江夏樹)、善逸(下野)、伊之助(松岡)は鬼殺隊最強の剣士である“柱”の1人・炎柱の煉獄(日野聡)と無事に合流する。しかし、下弦の壱の鬼・魘夢(平川大輔)が立ちはだかる…。
※「禰豆子」の「禰」は「ネ+爾」が正式表記
※「煉獄」の「煉」は「火+東」が正式表記
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応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2020年9月30日正午~10月7日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」10月9日号(P98)をご覧ください。
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取材・文/松本まゆげ 撮影/Tim Gallo
ヘア&メーク/小田桐由加里[下野]、小林奈津美(addmix B.G)[松岡]
スタイリング/ヨシダミホ[下野]、久芳俊夫(BEAMS)[松岡]
衣装協力/ CASPER JOHN、KIXSIX/Sian PR、NO ID.原宿本店 [下野]
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