持田将史☆「半沢直樹」で連ドラデビュー! まもなく世界同時生配信ライブを開催2020/08/26
世界が注目するダンスパフォーマンスグループ・s**t kingzの一員として活躍するshojiが、本名の“持田将史”として役者業にも進出。話題作「半沢直樹」(TBS系)で、堺雅人演じる半沢が出向した証券会社の社員・原田浩平役を堂々と演じ、鮮やかな印象を残した。作品を振り返っての心境は? そして35歳にして役者デビューを果たしたことへの思いとは…? s**t kingzとして、8/29(土)に行う世界同時生配信ライブ「NAMA!HO!SHOW!!〜ON&OFF〜」の見どころについても尋ねた。
――連ドラ初出演、しかも「半沢直樹」という大作でしたが、振り返ってみていかがですか?
「共演者の皆さんが本当に素晴らしかったですし、スタッフの皆さんも本当に熱い思いで作品を作っていらっしゃいましたし…いろんな人たちの思いが詰まった作品にこうして参加できたのは、幸せな時間でした。僕の中では早くも“半沢ロス”が起きています(笑)」
――これまでダンスと融合したお芝居はされていましたが、今回はいわゆる普通のお芝居への挑戦となりました。
「やっぱり難しかったですね。2年ほど前にお芝居に興味を持って、そこからお芝居のレッスンは受けていたのですが、本格的に始めたのはここ半年ぐらいでした。今まで言葉を使わずに身体表現だけでやっていたので、言葉を使って伝えていくとなった時に、どうしても表現が大きくなってしまう。もっとナチュラルにしないといけないという、その温度差みたいなものを自分の中に落とし込んでいくのは時間がかかりました」
――とても自然なお芝居だなと思って拝見していました。
「ありがとうございます。そう言ってもらえると安心します(笑)。自分でも準備はしていったのですが、現場では素晴らしい役者の皆さんと触れ合うことができて、そこにいるだけで常に特別なレッスンを受けているみたいで…。こういう世界にいると、こんなに学ぶもの、感じるものがあるんだなと思いました」
――「半沢直樹」は独特な“型”というか様式美みたいなものがあるドラマですが、ダンスをやっていらっしゃるからこそ、そういうものがつかみやすかったのかなと思いました。
「最後までつかめたかどうかは分からなかったですけど(笑)。でも、独特のスピード感があるドラマなので、本当に必死についていかせてもらったという感じでした」
――お芝居について、監督から具体的な指導などはあったのでしょうか?
「カメラのアングルなどを決めるために、スタッフの方が役者さんの代わりにセリフを言ったりするリハーサルがあるんですけど、そういう段階から現場に入れていただけたんです。そのリハの段階で、このシーンでどういうものが見せたいのかなとか、このシーンの中で自分はどういう役割なのかなと考えていきました。直接、ああしろ、こうしろと言われたわけではないんですけど、僕は経験がないというのを監督はご存知だったので、そういう環境を作ってくださって。そういう場に居させてもらえて本当にありがたかったです」
――見た目からしてサラリーマン然としていらっしゃいましたが、衣装合わせはどのように?
「スーツを着たところを監督がご覧になって、『お前、メガネ』って一言おっしゃって(笑)。原田と尾西さん(粟島瑞丸)はよく一緒にいるので、2人の見た目に違いがあった方が分かりやすいということで、メガネを掛けることになりました。メガネといえば、撮影中のエピソードなんですけど…普段仕事の時にメガネを掛ける習慣がないので、一度、自分がメガネを掛けていないことに気づかなかったことがあって。本番のカメラが回る直前に、堺(雅人)さんがこっちを見て『メガネ!』って気付いてくださって、ほんとに助かりました。いやー、あのままカメラが回っていたら危なかったです。『すみません、メガネしていなかったのでもう1回お願いします』なんて、あの中で言えないですから…(笑)」
――堺さん、すごいですね。よく見ていらっしゃるというか。
「本当に、誰よりもセリフが多くて考えることがいっぱいあるはずなのに、周りをよく見ていらして、些細な変化にも気付くんです。僕がうまく言えるかどうか不安だったセリフがあったんですけど、そういうちょっとしたところにも気付いてくださって。『そこはこういう風に言ったら言いやすいかもよ』みたいなことをポロっと言ってくださるんですよね。そのアドバイスを元に練習してから本番に臨んでみたら、“あ、本当にすっと言える”みたいな(笑)。そういうところに気付いてくださるのが本当にすごいなと思いました」
――では今回のご出演を踏まえ、役者としての今後の目標を教えていただけますでしょうか。
「『半沢直樹』では周りの役者の皆さんからたくさんのことを勉強させていただきました。だから、今後もいろんな方とご一緒して、たくさん吸収していきたいですね。どんな役でもいいから経験したい。人生、あっという間だと思うので、やれることをやりきりたいですし、目の前に来たチャンスにはすべて挑戦したいです」
――35歳で役者デビューですから、それもすごい挑戦ですよね。
「40歳になったら急にバンドマンになっているかもしれないし、50歳になったらフラダンサーになっているかもしれないし(笑)。とにかく、“自分にはこういうことしかできない”って決めつけたくないんですよ。やりたいと思った時が始めどきだと思うので、常にチャレンジして新しいことに踏み出す人間でいたいと思っています」
――物事を始めるのに遅いということはないと。
「ほんと、そうです。“遅すぎる”という風にネガティブに考えるのではなく、そこで何を得られるかを自ら見つけていくことが大事なんじゃないかなって。ダンスだって、僕は18歳から始めていて、今一緒にやっているメンバーに出会っていなかったらサラリーマンのままだったと思うんです。18歳からと言うと、いろんな方から『遅いですね』と言われますけど、それでもダンサーとしていろんな経験をさせてもらえました。そして、今こうして30代半ばになって、もっと表現の幅を広げられたらいいなと思ってお芝居を始めたら、いろいろなすてきな方と出会って。自分が踏み出すと、その先には素晴らしい人たちが待っていて、その人たちがいろんなことを教えてくれる…。踏み出していかないと得られない出会いがあるんだなとあらためて感じています」
――“持田将史”さんとしての今後の活躍も期待しております。では、s**t kingz・shojiさんとしてのお話も。このステイホーム期間中、エンターテインメントに携わる方々は、この灯りが途切れないようにといろんな発信をされていましたよね。s**t kingzの皆さんもインスタライブなどをされて。
「はい、ZOOMでメンバー同士が会話しているのを配信したり。僕自身もこの期間中、新旧問わずいろいろなエンタメに元気づけられましたし、皆さんに少しでも元気を届けられるように、みんなで一緒に乗り越えていけるようにという思いで発信していました」
――インスタライブなどで拝見していると、s**t kingzの皆さんは本当に仲が良いですよね。
「ほんとにびっくりするぐらい仲良いです(笑)。3人とはもう12、3年ぐらい一緒に踊っていますけど、いまだにすごいなと思いながらいられるんです。ダンサーとして尊敬できる存在でありつつ、一緒にいると精神年齢が中学生みたいなノリでいられる相手でもあり(笑)。もともと、誰かに寄せ集められたメンバーたちじゃなくて、自分たちで一緒にやりたいと集まった4人なので、そういう関係になれる土壌があったんじゃないかなとは思うんですけど」
――shojiさんだけ年上なんですよね。
「そうなんです。僕だけ二つ上で。扱いは一番下なんですけど(笑)。困った時だけ『ねぇ、shojiくん、絆創膏持ってない?』なんて、お母さんのように頼られています。だから、海外にs**t kingzで行く時は、僕は“これぐらい洗剤があったらみんなも困らないかな”とか“あいつ胃が弱いから胃薬持っていってあげよう”とか、いろいろ用意して持っていっているんです(笑)」
――本当にお母さんですね(笑)。そして、8/29(土)には、s**t kingzの世界同時生配信ライブ「NAMA!HO!SHOW!!~ON&OFF~」が行われます。6月にも一度開催されましたが、前回を振り返っての手応えというのは?
「初めての生配信のダンスライブだったので、映像だからこそ面白いことってなんだろうとすごく考えて。ダンスの構成の中にカメラが入ってくるとか、すごく寄ってダンスが見られるとか…映像ならではの演出を詰め込もうと、ステイホーム期間中からみんなでアイデアを出し合って作りました。オンラインのすごさを感じたのが、12の国と地域の方が見てくださったこと。コメントもいろんな国の方が書いてくださっていて、配信だとこれだけ世界とつながれるんだな、と。今こういう状況で日本から出てはいけないけど、自分たちのエンターテインメントは電波を通してちゃんと伝えられるんだなってあらためて感じました」
――今回はさらにパワーアップしたショーになりますか?
「そうですね。前回は、メンバーともスタッフとも打ち合わせはすべてオンラインでやっていて、実際に顔を合わせての準備期間がすごく短かったんです。今回は、みんなで顔を合わせつつ、前回の良かったところ、もっとこうした方が良かったかなというところも踏まえて、じっくり時間をかけて作っているので、かなりパワーアップしているんじゃないかなと思っています。テーマが“ON&OFF”なんですが、ステージに立っている時のs**t kingzみたいなイメージのパフォーマンスもあれば、少し僕らの裏側や中身も感じられるようなパフォーマンスもあり。客席から舞台を見ている時には絶対に見えないような舞台袖までがすべてエンターテインメントになっています。ダンスを使って、かっこいいことからくだらないことまでいろんな表現をしているので(笑)、“ダンスの楽しさ”みたいなものが感じられるライブになっていると思います。配信なので、ダンスに普段あまりなじみがない方も、ぜひ気軽にご覧ください!」
【プロフィール】
持田将史(もちだ しょうじ)
1984年10月20日、神奈川生まれ。天秤座。A型。世界的に活躍するダンスパフォーマンスグループ「s**t kingz」のメンバー。19年には芝居×ダンスを融合した朗読劇で芝居に初挑戦し、放送中の「半沢直樹」(TBS系)で連続ドラマデビューを果たした。
【生配信情報】
s**t kingz Live streaming dance show「NAMA!HO!SHOW!!~ON&OFF~」
8月29日(土)
午後8:00~ ※70分間前後の配信予定
6月にも開催された生配信のダンスショーがさらにパワーアップ。「ON&OFF」をテーマに、新作パフォーマンスなども盛りだくさんのステージを届ける。LINE LIVE-VIEWING、PIA LIVE STREAMなどで配信。
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2020年8月26日正午~9月2日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」9月4日号(P98)をご覧ください。
「TVガイド」の購入はコチラ→https://honto.jp/cp/netstore/recent/tokyonews-book/01.html
取材・文/高瀬純 撮影/須田卓馬
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