味方良介☆「妖怪シェアハウス」で新人神主役を好演中!2020/08/19
これまで舞台を中心に活躍してきた味方良介が、今年1月にフジテレビ系で放送された木村拓哉主演ドラマ「教場」でのテレビドラマ初出演に続き、現在テレビ朝日系で放送中の「妖怪シェアハウス」で連続ドラマ初レギュラー出演を果たしている。妖怪たちが住むシェアハウスの大家であり、シェアハウスのすぐ隣にある神社の新人神主にして陰陽師の末裔・水岡譲を演じる彼に、役へのアプローチや撮影現場のエピソード、そして初挑戦が続く中で思い描くこれからを聞いた。
──まずは、「妖怪シェアハウス」への出演が決まった時の心境を教えてください。
「お話をいただいた時は、まだ緊急事態宣言が解除されていない時期でしたし、果たして無事に撮影ができるのかという部分も含めて、どこかまだ漠然としているというか、決まったという実感があまりなかったというのが正直なところです。そこから、撮影がスタートする日が決まり、台本もあらためて読んでいく中で徐々に実感してきました。ずっと舞台をやってきて、以前は自分がドラマに出るということは想像していなかったのですが、連続ドラマという形で長い期間皆さんの目に触れるありがたさや、回を重ねながら作品を作っていく楽しさを味わっています。回を追うごとに自分自身も成長していくことが新鮮ですし、今後も楽しみですね」
──今回のドラマにおける演技では、どんなことを意識していますか?
「映像作品の演技はまだまだ分からないことも多いので、まずはフラットな状態でいることを心掛けています。その上で、妥協をせず、貪欲に、先を気にせず、その瞬間その瞬間で演じていくことを意識しています。それから、今まで出演した舞台では、強めの圧をかける役やパワープレイの演技が多かったんですけど、今回はもっとニュートラルな人間らしさを出すというか、セリフの間やテンポ感をいつもの自分っぽく演じられたらとも思っていますね。やりすぎる演技もいいんですけど、今回はそうじゃない方の引き出しを使いたいです」
──この作品ならではの味方さんの演技が見られそうですね。
「そうですね。これまではきっちりとした硬めの芝居が多くて、これだけコミカルで明るい作品はあまり経験がないので自分でも新鮮ですし、今までの僕の演技を見たことがある人にも、きっと新鮮に感じてもらえるんじゃないかと思います」
──シェアハウスの住人である妖怪たちを演じている松本まりかさん、毎熊克哉さん、池谷のぶえさん、大倉孝二さんからは、どんな刺激を受けていますか?
「今カメラでどう撮られているのかに対する理解などの映像に対する向き合い方、瞬発力は、見ていてすごく勉強になります。皆さん経験豊富な方たちばかりですし、すごいですよ、妖怪役の方々は! 全員がパワフルだし、いらっしゃるだけで撮影現場が明るくなりますし、“そんなこともされるんだ!”と驚かされることも多いです。なので、本当に見入っちゃいますし、何より楽しいです。そんな皆さんを見ながら、“自分もあんな風にやれたらいいな”と感じて、いい刺激を受けています」
──主演の小芝風花さんとの共演はいかがですか?
「主演って、出番もセリフも多いのでハードだと思うんですけど、小芝さんは常に明るくて、共演者やスタッフさんを巻き込んで現場を盛り上げてくれています。そんな小芝さんの存在が、強めの個性を持っている先輩方をつないで一つにしている印象がありますね。小芝さんは、年齢も若いし、小柄な方なんですけど、そんな彼女が堂々と作品作りの真ん中にいることで、みんなでいい作品を作っていこうという空気が生まれていると思います」
──そんな連続ドラマ初レギュラー出演の現場で、これまでの舞台経験が生かされているのはどういった部分でしょうか?
「おそらく、すべての経験が生かされていると思います。“どれが”というわけではなく、きっとどんなセリフも動作も、全部が今まで生きてきたからこそ。毎回、どんな作品でも今までの積み重ねを出したいですし、常に最新の出演作がこれまでやってきたことの集大成で、その次はまた新たな集大成にする…。それが“味方良介”だと思っていますし、そんな風にこの仕事を続けていきたいです」
──だとすると、「教場」への出演の経験も、今の味方さんに生かされているんですよね。
「もちろんです。特に、主演の木村拓哉さんに関してはそのすべてが刺激的でしたし、大きな影響を受けました。周りを見て、意見も聞いた上で、いい緊張感を現場に作ってくださるんですけど、そういう現場の空気の作り方がすごいと思いました。演技についても、小さい頃から見ている大スターが、こんなにも繊細に、丁寧に役を作られるんだと…。でも、撮影の合間には、急にフラットな素の拓哉さんになって、『味方ー!』って話してくれるんです。正直、“こんなにすてきな人には出会ったことがないな”って思うぐらい、本当にカッコいいです。ソロライブも見させていただいたんですけど、やっぱり永遠にカッコ良くて、終わった後に『カッコ良かったです!』とどストレートに伝えました(笑)」
──それから、十三代目市川團十郎白猿襲名記念特別企画として、市川海老蔵さんが主役の織田信長を演じる、十三代目市川團十郎白猿襲名記念ドラマ特別企画「桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜」(フジテレビ系)も今後放送されますよね。
「時代劇が少なくなってきている中で、真っすぐに、本格的に時代劇に取り組んだドラマになっていると思います。僕は、信長に仕える武将の服部を演じているんですが、海老蔵さんは拓哉さんとはまた違ったオーラ、独特の空気がありました。怖いわけでは決してないんですけど、魔王のような存在感があって(笑)、目を合わせているとその目に吸い込まれそうな感覚になるんです。だからなのか、仕える武将として“忠誠を尽くします!”という気持ちにすぐなれました」
──今年、いろいろな新しい経験をされていることを踏まえ、今後の活動へのお気持ちを教えてください。
「僕の主軸である舞台も、映像作品も、同じ比重でやっていければ理想的だと思っています。まず、映像作品をもっとたくさん経験して、さらに楽しめるようになりたいですし、映像作品で味方良介に興味を持っていただいた方々に舞台に足を運んでいただき、舞台演劇が皆さんにとって身近なものになればうれしいです。僕が持っているのは微々たる力ですけど、そんな風にずっとお世話になってきた舞台に貢献できたらいいですし、舞台を中心に活動している役者たちの魅力が世の中に広がっていったら最高ですね!」
──最後に、これからの「妖怪シェアハウス」の見どころをお願いします。
「いい意味でバカをやっている明るくてコミカルな作品ですが、その根っこにある人間の生き方、特に小芝さんが演じる主人公の澪が女性として強くなって生きていく姿を見ていただきたいです。個性的な登場人物とユニークな物語の中で、水岡の存在がいいスパイスになればと思っています!」
【プロフィール】
味方良介(みかた りょうすけ)
1992年10月25日、東京生まれ。蠍座。A型。11年にデビューし、舞台俳優として活躍。今後、ドラマ「桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~」(仮)(フジテレビ系)も放送予定。
【番組情報】
「妖怪シェアハウス」
テレビ朝日系
土曜 午後11:15~深夜0:05
澪(小芝)と、伊和(松本)や酒井(毎熊)ら妖怪がルームシェアをして友情を育んでいく姿を描くホラーコメディー。ある日、シェアハウスを潰す話が出ていることを水岡(味方)が妖怪たちに告げ…。
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(応募期間:2020年8月19日正午~8月26日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」8月28日号(P98)をご覧ください。
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取材・文/大久保和則 撮影/尾崎篤志
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