藤原大祐&窪塚愛流&古川雄輝☆性別と常識を超えた新時代のラブストーリーで共演!2022/03/09
同性の親友・ケンタ(窪塚愛流)に恋をしていると気付き、彼に告白するも交通事故に遭ってしまう主人公の男子高校生・弥白(藤原大祐)と、他人の人生を生きたいと願う女の子・神楽(桜田ひより)。2人は、神様(古川雄輝)の気まぐれによって中身が入れ替わることに…。弥白に告白された時は戸惑っていたケンタだが、女の子・神楽の姿になった弥白となら恋愛できるのか…!? それぞれが悩みながら、それぞれの“愛のカタチ”を見つけていく高校生の姿を描いた「神様のえこひいき」。今回、主演に抜てきされた藤原、そして、窪塚、古川を直撃! 本気でぶつかったという作品への思い、現場で見せた素顔などを語ってもらった。
――まずはこのドラマへの出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。
藤原 「僕はデビューしたのが2019年なんですが、この作品への出演は、20年の秋頃に決まったんですよ。その頃、いろんなメディアで『LGBTを丁寧に扱った作品に出たい』というお話をよくしていたら、ありがたいことにこの作品の機会をいただけて…。だから、不安よりも楽しみの方が大きかったです。しかも、同世代が集まる作品っていうことで、どんな人と共演できるのかもずっと楽しみでした」
窪塚 「僕にとってはこんなに出演シーンが多い役は初めてだったので、すごくうれしかったです」
古川 「僕は神様役なんですけど、神様の役をやることなんてなかなかないですし、うれしかったですね。それから、以前からお世話になっているプロデューサーの方からのオファーだったので、誰かのために頑張れるという思いもありました」
――それぞれの役作りについてお伺いします。古川さんが演じる神様は、演じ方によってカラーが変わる役ですよね。
古川 「最初に監督と相談したのが、『神様だから、人がいないであろう場所にいることが重要ですよね』ということでした。原作だと、木の上にいたりするんですよ。それで監督が、神社の屋根の上に登れるようにしてくださいました。重要なせりふの時と、ちょっとおふざけをしている時もあるので、その緩急をつけることも意識しました」
藤原 「古川さんはお顔がきれいなんですよ。あの白髪ロングと衣装が似合うのは、古川さんしかいないって思いました」
窪塚 「神様は、(犬の)右近ちゃんを片手に抱いて演技したりするので、大変だなと思いました」
藤原 「右近ちゃんとの会話を自家発電しなきゃいけないっていうことですよね」
古川 「そうね(笑)」
藤原 「ドラマの上では神様と右近ちゃんが会話してるんですけど、撮影現場で見てる時は神様が1人でしゃべっているので、感情的に難しそうだなと思って…。ツッコミとかもされるし」
古川 「右近ちゃんのせりふの時は、カメラの向こう側で飼い主さんが『こっち見て~』って右近ちゃんの気を引いているんですよ。その中でせりふを言うのは特殊な経験だったと思います」
――窪塚さん演じるケンタは、藤原さん演じる弥白や女の子にもモテモテの役です。
窪塚 「ケンタは女の子たらしなんです。でも、それって練習することもできないので(笑)、ひたすら台本と過ごした日々でした。プロサッカー選手とかって、サッカーボールと寝るとか言うじゃないですか。僕は、台本と寝てました」
藤原 「分かる。毎日、台本を読みながら寝落ちするよね。僕が演じる弥白は神楽という女の子と入れ替わるので、役者としては演じる役が変わるんですよ。でも、ケンタはずっとケンタなので、変わる人もいるし、変わらない人もいるのがこの作品のすごく大事なところなんです。だからこそ、ケンタは本当に難しい役だっただろうなと思っていました」
窪塚 「そうですね。ある時からせりふがちゃんとケンタから出た言葉になったなと感じて、そこから撮影がもっと楽しくなりました」
藤原 「ずっとみんなで一緒にいるから、リアルの関係性が築かれていって、役としての呼吸も合ってきて・・・。最後は爆発したもんね(笑)」
窪塚 「うん(笑)」
――窪塚さんのお父さんである窪塚洋介さんもカリスマ性のある学生役などを演じていましたが、同じ役者としてアドバイスをもらったりはしましたか?
窪塚 「ドラマについての話は特にしていないです」
古川 「でも、窪塚くん、すごく礼儀正しいんですよ。それはたぶん、ご両親から息子への教えがあると思うんですよね。もちろん本人が頑張っているのもありますけど、社会に出た時に、役者をやる上でも大切なことを教わってるのかなと感じました」
窪塚 「ああ…それはそうですね。父は『教えてもらうより、自分で学べ』っていう感じなので、この作品については話をしていませんが、僕が壁にぶつかった時にはアドバイスをくれたりはします」
――藤原さんは、中身が女の子と入れ替わる難しい役です。
藤原 「そうですね。この役を演じる時に一番意識したのは、中身が弥白の時と神楽の時の差をいかに見せるかというところです。弥白は100%男らしい性格ではないし、神楽も女性的過ぎないから差を出すのが難しくて…。中身が神楽の時に女性であることを意識し過ぎると見せたい見え方にならないので、あんばいを探りながらやっていました。神楽役のひよりさんとコミュニケーションを取って、お互いを観察し合って演じていました」
窪塚 「少し上目遣いだったりとか、ちょっとしたところで“今は神楽だな、弥白だな”って分かるんですよ。“あっ、今は弥白だ!”って心の底から思える瞬間がありました」
古川 「藤原くんは器用なので、こなせちゃうんですよ。他の人には伝わらないけど、役者同士で見ていると分かる技術的な部分というのがあって、それを感覚的に分かってるんだなと感じました。それから、何よりも、“緊張しない”という彼のパーソナリティーがうらやましいです」
窪塚 「それは、本当にすごいです」
藤原 「僕、緊張しないんですよ。変人なんですよね、多分(笑)」
――では、撮影を通して知った、それぞれの素顔を教えてください。
古川 「先程もお話しましたが、窪塚くんは本当に礼儀正しいんですよ。“もういいよ”っていうぐらいあいさつしてくれる(笑)。それは本当にいいことですよ。そういう人は、必ず周りが助けてくれますから。素晴らしいことだと思います」
窪塚 「古川さんとは現場であまりお話する機会がなかったので、あいさつだけはちゃんとしようと思って…。それを褒めていただけてうれしいです」
藤原 「あと、愛流はピュアです。僕が冗談で言ったことも、何でも信じるんです」
窪塚 「すごくだまされるんですよ~」
藤原 「大きなうそとかじゃなくて、『今日はお弁当用意できなかったから、ご飯ないらしいよ』ぐらいのことなんですけど、すぐに信じて『どうしよう、おなかすいちゃう』って(笑)」
窪塚 「すごくさらっと言うんですよ。大祐は盛り上げ上手なので。ちなみに、最初は大祐、ずっと寝てたんですよ」
藤原 「弥白が入院して昏睡状態だったからね。だらけて寝てたわけじゃないです(笑)」
窪塚 「そうなんです。弥白がベッドで寝てる時は、休憩場所が違ったのですが、その後、大祐と一緒になると盛り上がりが倍になったし、その場を明るくする力があって、現場の太陽でした」
藤原 「うれしい、うれしい!」
窪塚 「どの照明より光ってた」
藤原 「確かに、照明が俺にビビってたところあるよね」
窪塚 「こういう言葉がちょくちょく出てくるんですよ(笑)」
古川 「藤原くんは盛り上げてくれるだけじゃなくて、止め方も分かっていて、切り替えが上手いんです。撮影スタートの直前までずっとお猿さんのものまねをしてたりもしていて…(笑)」
藤原 「それは、古川さんとどうしても仲良くなりたかったからです(笑)」
古川 「ちょっとでも笑うとものまねを継続されちゃうので、笑ったら負けなんですよ。でも、結構笑っちゃって、継続されました」
藤原 「古川さんは懐が深くて、包み込んでくれました。いつも遠目でふふふっと笑ってくれて、かといって遠過ぎず、話し掛けたら何でも話してくれて…。しかも、神様を振り切って演じられていて、魅力的です。僕もこれくらい落ち着いた人間になりたいなと思います。古川さんはきっと、10代の頃、猿のものまねとかやってないですよね」
古川 「そうだね。やってないです(笑)」
――では最後に。主演の藤原さんからドラマの見どころを教えてください。
藤原 「神様のえこひいきによって人生を左右された高校生たちのお話なんですけど、“果たして、神様のえこひいきは必要だったのか”というところがテーマになっていると思っています。すべての人間、弱いところがあって、悩みごともある中で、神様にえこひいきされることでこの子たちは幸せになったのかということですね。そして、お伝えしたいのは、“自分のことを一番に信じてあげるべきなのは自分だ”ということです。僕のこの言葉では伝わりきらない部分も、ドラマを見ていただければ伝わるかなと思います。役者たちの熱い思いが伝わる魂の作品なので、お楽しみいただければうれしいです」
【プロフィール】
藤原大祐(ふじわら たいゆ)
2003年10月5日、東京都生まれ。天秤座。AB型。ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」(テレビ朝日系)に出演中。映画「追想ジャーニー」が今夏以降公開。
窪塚愛流(くぼづか あいる)
2003年10月3日、神奈川県生まれ。天秤座。O型。ドラマ「ファイトソング」(TBS系)に出演中。映画「麻希のいる世界」が公開中。
古川雄輝(ふるかわ ゆうき)
1987年12月18日、東京都生まれ。射手座。A型。ドラマ「liar」(TBSほか)、「ごほうびごはん」(テレビ東京)が放送中。4月スタートの「ねこ物件」(テレビ神奈川ほか)で主演。
【作品情報】
Huluオリジナル「神様のえこひいき」
Hulu
3月19日スタート
毎週土曜 新エピソードを2話ずつ独占配信
Huluとマーガレットのタッグで、大人気少女漫画を実写化。ひそかに恋心を寄せていた親友のケンタ(窪塚)に告白するもフラれ、交通事故で命を落としてしまう弥白(藤原)。しかし、神様(古川)のえこひいきにより、ケンタ好みの女の子・神楽(桜田ひより)に生まれ変わり…。
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2022年3月9日正午~3月16日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」3月18日号(P98)をご覧ください。
「TVガイド」の購入はコチラ→https://honto.jp/cp/netstore/recent/tokyonews-book/01.html
取材・文/加治屋真美 撮影/為広麻里
ヘア&メーク/時田ユースケ(ECLAT)[藤原]、NEMOTO(HITOME)[窪塚]、赤塚修二(メーキャップルーム)[古川]
スタイリング/山本隆司(style³) [藤原]、上野健太郎[窪塚]、五十嵐堂寿[古川] 衣装協力(ブランド名)=TAAKK、SALOMON[窪塚]
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