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町あかりの「テレビの仕事人に会いたい!」 <第3回 服部潤さん(ナレーター)>2019/08/03

町あかりの「テレビの仕事人に会いたい!」 <第3回 服部潤さん(ナレーター)>

シンガー・ソングライター 町あかりが、テレビの裏側を支える「テレビの仕事人」から、あんな話、こんな話を聞いちゃう連載企画! 今回は放送作家の永井ふわふわさんからのご紹介で、ナレーターの服部潤さんに会いに行きました。

町あかりの「テレビの仕事人に会いたい!」 <第3回 服部潤さん(ナレーター)>

ごあいさつした直後、服部さんから衝撃の発言が! 「町さん!『musicるTV』(テレビ朝日ほか)でナレーションやってたから、名前覚えていたよ!」。今から6年前、私が紹介された番組のことをなんと覚えてくださっていました。「あの曲なんだっけ? そうそう、『もぐらたたきのような人』ね。あれおかしかったな~!」と言っていただき、思い入れのある番組だったこともあり、うれしくて感動! そんな第一声で私の緊張を吹き飛ばしてくださったナレーターの服部さんに、今回はテレビ番組での「ナレーション」のお仕事についてお話を伺いました。

<生放送のストレスで顎関節症に!?>

 最近はバラエティ番組でのお仕事がほとんどだという服部さん。「王様のブランチ」「水曜日のダウンタウン」(ともにTBS系)、「ゴッドタン」(テレビ東京系)、「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)などなど…、プロフィールを見るだけで「あの番組のナレーションも! えっ、この番組も!」と、つい1人で盛り上がっちゃいます。

── 普段私たちが聞いているテレビ番組のナレーションは、どういった場所で録音しているのですか?

「よく使うのは、都内に点在する編集スタジオです。マンションの一室だったり、とても狭いスタジオで録音しているんですよ。生放送番組で「生ナレーション」をする時は、テレビ局内の副調整室という部屋の一角で、映像に合わせて原稿を読みます。生ナレーションはとても緊張する! 以前、生放送の帯番組を担当していた頃、あまりの緊張とストレスで顎関節症になったこともありました…。顎が痛くて食べられない上に、毎朝午前2時起きだから遊ぶ友達もいなくなるし(笑)。本当に大変でした」

 生放送のナレーションってよく聞いていると臨場感があるようには感じますが、視聴者からしたら収録されたものとそんなに違いを感じませんよね。毎日のんびり何げなく聞いていたナレーションに、そんなご苦労があったとは…。

<TBSのドキュメンタリーを見て…「これだ!」>

── プロフィールを拝見すると、最初はホテルに就職されていたとか。服部さんがナレーターになられたきっかけを教えてください!

「高校生の頃は俳優を目指していて、養成所にも通っていたんです。結局一度諦めて、就職してホテルマンをやっていました。だけどやっぱり何か表現することがやりたくて…。ある日、TBSの深夜番組でラジオのディスクジョッキーのドキュメンタリーを見て『これだ!』と思って。昔から『声がいいね』と言われていたこともあって、『これだよ、これ!』と(笑)。次の日すぐにTBSに電話して、放送されていた事務所の連絡先を教えてもらって。ホテルマンをやりながら、スクールに通い始めました。それが26~27歳くらいの時だったかなあ」

── きっかけはラジオのディスクジョッキーだったのですね! ちなみに、初めてのテレビ番組のお仕事は何でしたか?

「テレビ東京の、車に関するバラエティー番組でした。第1回の放送は唐沢寿明さんが出ていましたよ。それをきっかけに、テレビのナレーションが面白くなっちゃって! その時はCMや企業用のナレーションがメインの事務所に入っていたから、もっとテレビ番組のナレーションがやりたいと思い、現在の事務所(青二プロダクション)に入りました」

<ディレクターの思っていることを“表現”で越えてやろう!>

── ナレーションをやる上で気をつけたり、心がけていることは何でしょうか?

「声で伝える、ということに関しては歌手の人とそう変わらないと思います。例えば『水曜日のダウンタウン』も、あれは淡々と読んでいるように聞こえるかもしれないけど、実は抑揚がついていたり、“間”とかもよく考えながら表現しています。あとは中途半端じゃダメ! 自分が担当した番組は録画して確認するんですけど、『もっと思いっきりやっちゃえばよかったなあ』と思うことはいまだにありますよ! ディレクターに『ちょっとやりすぎです』って言われるくらい振り切っちゃうのが、正しいやり方かな。アドリブを入れることはほとんどないですね。文字は変えずに“表現”で面白くしていこうと。とにかく、ディレクターの思ってることを越えてやろう!と思っていつもやっていますね」

 ディレクターの方から「服部さんの力でVTRを面白くしてください!」なんて言われることもあるんですって! ナレーターは「姿は見えずとも、番組の顔なんだ」ということが、今回お話を伺ってよく分かりました。そして近いうちに、また服部さんに「町あかり~!」とナレーションしていただきたい!という目標ができちゃいました。精進します。

 こちらの連載は、ゲストの方に「テレビの仕事人」をご紹介いただき、次回につなげる「友達の輪」形式です。コラムのご感想や、「テレビ番組のこんなことが知りたい」「こういう職業の人の話を聞いてみたい」というリクエストも大募集です。もちろん今回も、服部さんから新たな「仕事人」をご紹介いただきましたよ! どうぞお楽しみに。

【ご意見・ご感想etc.を募集中!】

町あかりの「テレビの仕事人に会いたい!」に関するご意見・ご感想、ご要望は下記アドレスまで。抽選で、町あかりさんのアルバムを7名様にプレゼントいたします。
machi-honoji@tokyonews.co.jp

町あかり

シンガー・ソングライター。作詞・作曲、編曲、イラスト、衣装制作まで自身で行う。2017年ビクターエンタテインメントからメジャー3rdアルバム「EXPO町あかり」をリリース。現在、4thアルバム「収穫祭!」が発売中。他の歌手への楽曲提供も行う。文鳥を溺愛中。

★オフィシャルブログ:http://akrmc.blog135.fc2.com/
★オフィシャルTwitter:https://twitter.com/mcakr



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