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稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!2022/01/19

稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!

 人気コミックを原作に、いわゆる一夫多妻制度のもとで結婚生活を送る男女の姿を描く異色のラブコメディー「ハレ婚。」。稲葉友は、主人公・小春(島崎遥香)ら3人の妻を全力で愛する“ハレ婚夫”の伊達龍之介を演じている。ドラマ、映画、舞台と活躍の幅を広げる稲葉に、龍之介という個性的なキャラクターに挑む心境のほか、20代最後の年となる今年の目標などを聞いた。

――「ハレ婚。」に出演が決まった時の感想を教えてください。

「すごい作品だなぁと思いました。ファーストインプレッションとしては、『おぉ…』と思っちゃいました。インパクトも強いですし、青年漫画誌で連載されていた分、セクシーな表現も多くて、これをどうドラマ化するんだろうと。でも、そういった表現以上に、登場人物たちの内面で起こっていることが大事なので、それを体現できればいいなと思いました」

――稲葉さんが演じている伊達龍之介は、「ミステリアスな風貌で怪しさ満点だが、元有名ピアニストであり作曲家」という個性的なキャラクター。どのようにとらえ、演じようと思ったのでしょうか。

「龍之介はハードルがすごく高いとも思いました。ビジュアルもとってもかっこいいし、得も言われぬ吸引力というか、魅力がすごくあふれている人で。妖艶さというか、単純な色気というよりも、なにか欠落しているがゆえの、人をひきつける魅力みたいなものがすごくあると思ったので、どうしたらこれを体現できるかな…というスタートではありました」

――そんな龍之介にどんなふうにアプローチしていきましたか?

「ビジュアルはエクステをつけるなど、なるべく寄せられる部分は寄せて、あとはどれだけ脚本の中に描かれているところに飛び込めるかという感じでした。話が進んでいくにつれて龍之介の背景だったり、妻たちとの関係だったり、それぞれの理由がどんどん出てくるので、そこにちゃんと寄り添っていきたいなと思いました。特に最初のほうは結構インパクトが強めなんですけど、そこを物足りない感じにはしたくないなと思いつつ、奥行きみたいなものを大切にしてやっていけば、ちゃんとつながって、(キャラクターが)立ち上がってくるかな、という思いで作っていきましたね」

稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!

――龍之介には、“ハレ婚(=ハーレム婚)”という特殊な制度のもと、3人の妻がいる設定です。演じていて共感できる部分はありましたか?

「うーん…共感というか、人ってなかなかこうあることはできないよな、って思いましたね。誰かを“守りたい”とか“好きだ”とか“幸せにする”ということに対して、こんなに全部傾けて挑むことって簡単ではないと思うし、すごいなぁって。それこそ日本で生まれ育っていると、“妻は1人”というのが当たり前で、1人なら問題が起きないかというと、人と向き合うと何かしら問題が起きるわけじゃないですか。だから逆に、“ハレ婚”という異質な形式や関係値だからこそ、ピュアな部分というか、“こういうふうにできたらいいよね”というところがすごく見えてくるなと感じて。そういう部分に共鳴しながら、演じていきました」

――一夫多妻制について、男性と女性では受け取り方が違うように思いますが、稲葉さんは率直にどう思いましたか?

「正直、大変だろうな…って思っちゃいます。『ハレ婚。』で描かれているのは、普通の恋愛結婚×3ではないですけど、自分に置き換えて考えると、妻が3人いるって、とんでもないエネルギー量と、かつ、とんでもない自由さというか強引さがないと成立させられないことなので、すごい意志だな、と。でもストーリーとしては、そこを重視しているわけではなく、本当にいろんな愛の形が描かれていて、それぞれすてきな話ですし、原作ファンの方がたくさんいるのが納得できます」

――龍之介は小春に殴られたり、拒絶されたりするシーンも多かったと思いますが、印象に残っているシーンや撮影のエピソードを教えてください。

「たしかに、小春にはパンチ食らうとか、頭突きされるとか、蹴っ飛ばされるとか…いろいろありました(笑)。あとは、スパリゾートハワイアンズでのロケが楽しかったですね。撮影の場所って結構お芝居に影響することだと思うんですけど、ちゃんと原作に登場しているエピソードですし、屋内だけど、めちゃめちゃ広くて、意識の広げ方が面白かったです。原作を読むと、すごくちゃんと取材されて描かれたんだなと感じるんですけど、原作と同じ席に座ってお芝居をしたシーンもあって。原作ものとして再現度が高いのは、演じる僕たちとしてもありがたいし、視聴者の方もうれしい部分だと思うので、やっていて楽しかったですね。あと単純に僕自身、そういう施設に行くのが相当久しぶりだったので、普通に楽しいなと思っていました」

稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!

――逆に、大変だったなと思うことは?

「撮影のスケジュールがタイトな上に、感情の波がすごくいっぱいあって、そこに乗っかっていくのが結構ハードではありましたね。あと、この時期ならではですけど、寒さと日の短さとは今回、結構戦ったと思います。信じられないぐらい寒い中で、めちゃくちゃ澄ました顔をしてしゃべってなきゃいけないとか、日が落ちたらもう撮れない、みたいなことも結構あって、大急ぎでやらなきゃいけないところに自分の心のスピードを合わせていかなきゃいけないとか。勝負だなと思いながら毎日やっていました」

――龍之介にポイントを絞った見どころを教えてください。

「いやいや、僕のことはいいので、かわいい妻たちを見ていただければ…(笑)」

――そんなことを言わずに!(笑) そこはもちろんですが、ぜひお聞きしたいです。マニアックな部分でも構いません。

「なんでしょう…龍之介は猫背だけど、僕も普段から猫背ですし…(笑)。あ、ピアノ、ですかね。がんばって弾いたので、ぜひ聴いてください。ピアノは物語としてもとても重要だし、見どころの一つになってくると思います。龍之介って、たぶん変人ではあると思うんです。でも、演じていると何が変なのか途中で分からなくなってきて。麻痺してくるというか、自分自身の感覚にもなってくるので当たり前にやっていたけど、たぶん変なところがいっぱいあるはず(笑)。その異質さを楽しんでいただければと思います」

稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!

――龍之介は12年間、小春にずっと片思いをしていましたが、稲葉さんがプライベートで長年続けていることはありますか?

「畑です。僕がやっているわけではなくて、親父が田舎の方で趣味でやっていて、僕も時間があると行くという感じなんですけれど。みかん畑がメインで、いろんな野菜を育てています。特に何を話すわけでもなく、ただただ農作業をする、その時間が自分の中ではすごく拠り所になっているんです。ボーッともできないし、かと言って、めちゃくちゃアグレッシブにやるわけでもなく。草刈りとか木を燃やす作業が、すごくちょうどいいですね。あとは、ヒップホップが好きで、ラップはずっと作っています。趣味程度ですが、僕が歌詞を書いて、作曲できる友人と一緒に、音楽を作って遊んだりしています」

――最後に、今年の目標や意気込みを教えてください。

「20代最後の年になるので…人間ドックとか行きたいなと思っています。精神的な部分も、内臓的な部分も含め、改めて自分の状態を見直さなきゃいけないなと。やっぱり役者としての活動にもつながってくると思いますし」

――何かきっかけがあったんでしょうか。

「ここ数年、こういうガタが来るんだ、みたいな瞬間が結構出てきたんですよ。大きく体調を崩すとかではないですけど、『こんなに腰が痛くなるんだ』とか『昔はこういう疲れ方はしなかったな』とか(笑)。夜はご飯をいっぱい食べて寝た方が元気になると思っていたんですけど、遅い時間は、食事は抜いたほうが内臓は休まる、みたいなことにも気付きだして。そういう変化が自分の中で間違いなく起きているので、アプローチを変えていかないといけない部分が出てくるだろうし、体をいたわりつつ、どうむちを打ったら動くんだろうとか、自分としっかり“向き合う”という1年にしたいなと思います」

稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!
稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!

【プロフィール】

稲葉友(いなば ゆう)

1993年1月12日、神奈川生まれ。山羊座。A型。ドラマ「クローンベイビー」(2010年)で俳優デビュー。毎週土曜深夜0:56~放送のドラマ「まったり!赤胴鈴之助」(テレビ大阪、深夜0:00~BSテレ東)に出演中。映画「ずっと独身でいるつもり?」がPrime Videoにて独占配信中。主演映画「恋い焦れ歌え」が今春公開予定。

【番組情報】

稲葉友☆ドラマ「ハレ婚。」で3人の美人妻を持つ、謎の「ハレ婚夫」を演じる!

ドラマ「ハレ婚。」
ABCテレビほか
1月23日
日曜 午後11:55~深夜0:25
※地域により放送日時が異なります

店を守るために龍之介(稲葉)の3人目の妻となることを決意した小春(島崎遥香)は結婚式場へ。親族控室にはタキシードを着た市長(喜矢武豊)と、新郎新婦姿のゆず(柳ゆり菜)と龍之介がいた。ウエディングドレス姿となった小春は無事に結婚式を終えることができるのか…。

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(応募締切:2022年1月19日正午〜1月26日午前11:59)

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取材・文/四戸咲子 撮影/藤木裕之 ヘア&メーク/AKIHITO HAYAMI(CHUUNi) スタイリスト/SOEDA KAZUHIRO



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