今年一番輝いたスターは? 発表!2021年お気に入り&ブレークタレントランキング2021/12/27
今回は1年を締めくくる「2021年お気に入り&ブレークタレントランキング」を特集する。今年もまた、関東77万台を超えるレグザのみるコレサービス(見たいタレントやジャンルのテレビ番組・動画・CMなどのコンテンツをまとめて表示したり、自動的に録画したりできるサービス)のタレントパックを「お気に入り」に登録している人数のデータを基に、ランキングを作成した。さて、2021年最も輝いた注目スターとは?
まずは「みるコレ」のタレントパックより、2021年12月最新版「お気に入りタレントランキングベスト20」を見ていただこう。
トップに立ったのは、昨年末に活動を休止した嵐。2年連続の第1位獲得である。NHKの東京オリンピックテーマソングに「カイト」が使われたり、2019年12月のライブが映画で公開されたりと、メンバー個々の活躍も含め、今年もテレビの中での嵐の存在感は大きかった。日常的にテレビに登場することのなくなった嵐が今年もトップを守ったのは、彼らの人気の幅広さを物語る。もっとも一度お気に入り登録したファンが突然登録を解除するということは、あまり考えにくい。マツコ・デラックスが一昨年までずっとトップを独走してきたことでも分かるように、一度増えた登録者数はなかなか減らないので、新たに多くの登録者を増やしたブレークタレントが登場しないと順位は変わらないということになる。つまり逆にいえば、嵐の2連覇は彼らの人気を凌駕する新たな人気タレントが出てこなかったということの証明でもあるだろう。
その意味で、前年の5位から2位に順位を上げた千鳥の活躍は、やはり快挙と言っていいだろう。お笑い界にとどまらず、21年のテレビを語る上で彼らの存在は欠かせない。しかもダウンタウンを抑えての2位。ダウンタウンもここにきて前年の4位から3位へと順位を上げてきているのだが、それを抑えての2位というところに価値がある。お笑い勢がベスト3に2組ランクインしたというのも、画期的なことである。4位の乃木坂46も順位を落としたとはいえ着実なチャートアクションを見せた。11位の櫻坂46、13位の日向坂46とともに、坂道グループは今年も健在であった。
そしてベスト20のうち17組が前年同様という中で、27位から大きく順位を上げて9位に飛び込んできたのがBTSである。全世界規模で大きな飛躍を遂げたBTSだが、日本での人気もすさまじい。みるコレのタレントパックは出演番組だけでなくワイドショーなどで取り上げられた場面やYouTubeも集めてくれるので、少しの情報も逃したくない、PVを大きな画面で見たいというファンにはもってこいだ。ファンの情熱が順位に反映しているといえそうだ。
続いて2021年「ブレークタレントランキング」。21年12月現在「みるコレ」の「お気に入りタレントランキングベスト300」にランクインしているタレントパックの中で、今年新たにお気に入り登録したユーザーの割合が多い順に並べたランキングである。
各ジャンルで今年活躍したイキのいい顔ぶれがそろっていて壮観だが、そんな中、並み居る強敵を抑えてトップに立ったのはBE:FIRSTであった。彼らが誕生するきっかけとなったボーイズグループオーディション「THE FIRST」(日本テレビ・Hulu)がスタートしたのが今年の4月。合格メンバーとグループ名が発表されたのが今年の8月だから、まさに21年のブレークアーティスト代表にふさわしい。グループ誕生時からすでに注目を集めていたが、デビューシングル「Gifted.」リリース以降本格的に人気が爆発。日本のみならず世界的な支持を集めている。今後メディアにも積極的に登場してくることは必至で、来年の活躍が今から楽しみだ。
そして今年は、とにかくボーイズグループ勢の台頭が目覚ましい。このブレークランキングベスト20でも、BE:FIRSTを筆頭に、BTS、JO1、なにわ男子、Snow Man、SixTONESなど、ボーイズグループが並んでいる。中でも、渡辺翔太、目黒蓮、深澤辰哉、向井康二と、Snow Manのメンバーがズラリとランクインしているのが目を引く。各メンバーがバラエティーやドラマに積極的に出演し、爪痕を残してきた結果で、その努力は十分な評価に値すると思う。
ブレークランキング2位に入ったのが、昨年の「NHK紅白歌合戦」で初めてテレビでの歌唱シーンを披露し一気にファンの裾野を広げたYOASOBI。3位には、今や千鳥と並びテレビのバラエティーで最も顔をよく見るコンビ、かまいたちがランクイン。昨年のブレークランキングでも10位にランクインしていたので、すでに多くの登録者を得ていながら3位にランクインとしたというあたりに、彼らの勢いのすごさを感じさせる。4位は、コントの実力には定評のあるシソンヌ。13位のチョコレートプラネット同様、ここへきて一般的な知名度が追いついてきた。5位には2021年の顔、大谷翔平がランクイン。つらいことも多かったこの1年、大谷選手の活躍に快哉を叫んだ人は多かったろう。まさに大谷選手を見ていると、テレビって楽しいなと素直に思えた。
もう一つ、今度は「お気に入りベスト100」にランクインしたタレントパックの中から、新たに登録したユーザーの割合が多い順に並べたランキングを見てみよう。
総合ベスト100にランクインしているタレントの中でのランキングなので、すでに確かな実績を伴っている中で今年さらに活躍したという人たちが並んでいる。これを見ると、かまいたち、BTSなどと並び、なにわ男子、NiziU、Snow Man、SixTONES、ジャニーズWESTなどが、着実に支持を集めていることが分かる。今回あまり動きが目立たなかった俳優陣の中でも、佐藤健や西島秀俊、レグザ新ブランドキャラクターの小栗旬などが健闘している。芸人勢では、10位、11位にオードリーと若林正恭が並んでランクイン。やはり視聴者はキチンと見ているのだなと感心する。
さてここで、新たな2022年にはどんなブレークタレントが登場するのかを予想するのが恒例だったのだが、今回は非常に難しい。21年も、吉沢亮や赤楚衛二、清原果耶など、俳優として大きくブレークスルーした人は多かったのだが、ランクインは果たせなかった。芸人勢もマヂカルラブリーやおいでやすこがなど、「M-1グランプリ」で注目を集めた面々が活躍を見せたが、先輩たちの壁に弾かれた感がある。今のテレビの見られ方の中では、別のメディアの人気を背景に劇的に登場するか、逆に地道に支持を積み重ねていくかしかないのかもしれない。
文/武内朗
提供/TVS REGZA株式会社
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