12月からBS/CSで4K本放送が始まるのを、知っていますか?2018/05/28
さまざまな国際的スポーツ大会の開催を控えて、高画質・大迫力の大画面テレビの需要が伸びている。地上波がデジタルに完全移行して大きな買い替え需要があった2011年から約7年が経ち、そろそろテレビの買い替えを検討している家庭も多いということで、各メーカーも力が入る。近年の主流は、フルハイビジョンの4倍の画素数を誇り、画面が大きくなっても粗さが目立たない「4Kテレビ」である。その画面の美しさと映像の迫力は一目瞭然だ。最近は家電量販店のテレビ売り場でも「4Kテレビ」が最前面に登場しているので、まだ体験したことのない方は、ぜひ一度その魅力に触れてみてほしい。臨場感あふれる迫力に圧倒されて、二度と以前のテレビには戻れなくなるというのが実感だ。
そんな中、2018年の12月1日からいよいよBS及び110度CSでの4K本放送が始まる。現在4Kコンテンツは(Ultra HD Blu-Rayなどを除けば)有料のケーブルテレビやインターネット動画等でしか配信されていなかった。せっかく受像機が4K対応の画素数を持っていても、見るべき番組が不十分だったわけだ。それが今年の12月1日からNHKや各民放BSなどが無料の4K放送のチャンネルを新設して本放送を開始、より身近に4K放送が楽しめるようになるのだ。今4Kテレビの買い替えを考えるなら、そのあたりのことを頭に入れて、機種選びをするべきだ。
実は今まで4K本放送をそのまま受信することのできる4Kテレビおよび外付けチューナーは発売されていなかった。これまでに発売されていた4Kテレビは、今のままではBSの4K放送を受信することができないのである。このことが4K本放送の開始があまり知られていない一因でもあったろう。しかし、いよいよ6月に日本で初めて4K放送チューナーを内蔵した大画面テレビが発売される。サッカーなどスポーツ番組や映画を大きな画面で楽しみたいけど、12月以降の4K本放送を見るためにチューナーを買い足すことを考えると二の足を踏んでいたという方には何よりの朗報である。
東芝映像ソリューションが今回発表したBS/CS 4K内蔵レグザは、有機ELテレビ2機種と液晶テレビ7機種。映像の美しさや音響の迫力には定評のあるレグザシリーズだが、最新世代のパネルを使用した有機ELレグザ(X920シリーズ 65V型&55V型 7月下旬発売予定)の映像はまさに息をのむ美しさ。重低音バズーカを搭載した液晶レグザは3種類(BM620Xシリーズ 55V型、50V型、43V型)、液晶レグザ(M520Xシリーズ 65V型、55V型、50V型、43V型)は4種類を発表。市場予想価格も13万円前後~と手に入れやすい価格からラインナップされている。外付けハードディスクで4K放送の録画も可能だし、チューナー内蔵の利点を生かしたリモコンの使用感の向上や、「タイムシフトマシン*」・「みるコレ」・「まるごとチャンネル*」などレグザでおなじみの機能から、復活した編集部イチオシの「ダブルウインドウ」など、テレビの楽しみ方を大きく広げるレグザならではの付加価値も満載で、今4Kテレビに買い替えるなら間違いなくこれを選ぶのが得策だろうと思える。もちろん、今のテレビのままでBS/CSの4K本放送が楽しめるBS/CS 4K録画対応チューナーTT-4K100も発売される(秋発売予定)。すでに4Kテレビに買い替えているという方でも安心である。テレビがレグザではない人も使えるのも嬉しいポイントだ。また新4K放送番組をUSBハードディスク(USB-3.0対応)に繋げば、フルスペックで録画することも可能となる。
*X920シリーズのみ搭載機能
買い替えを機会に、初めてテレビをネットにつないでみるという人もいるかもしれない。テレビをネットにつなぐことで、テレビの楽しみ方は大きく広がる。たとえばこのコーナーでもときどき紹介している「みるコレ」サービス。“好きなタレント”や“ジャンル”のテレビ番組、ネット動画、シーンやCMまで手軽に無料で楽しめるサービスだ。まだ触れたことのないという方に、現在「みるコレ」の魅力や使い方を紹介するスペシャルムービーが公開中だ。量販店などでQRコード付きの有村架純さんの笑顔が印象的なミニカードを配布中なので、見かけたらぜひ手にとり動画にアクセスしてほしい。
文/武内朗
提供/東芝映像ソリューション株式会社
武内朗(たけうち あきら)
TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TVBros.」編集長ほかを歴任。現在株式会社ニュース企画代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。
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