正義の味方じゃない現実? 「ハコヅメ」——リアルなお巡りさんの物語が誕生!2021/07/07
戸田恵梨香さんと永野芽郁さんがダブル主演を務めるドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(日本テレビ系)がいよいよスタート。辞表を出そうと決意を固めた新人警察官の川合麻依(永野)と刑事課のエースだったが問題を起こして飛ばされてきた藤聖子(戸田)が出会い…。この出会いによって人生が動かされる2人と、警察官の日常をやけにリアルに描く“交番エンターテインメント”です。交番のことを“ハコ”と呼び、そこに勤務することを“ハコヅメ”と言うのだとか。
講談社「モーニング」で連載中の、泰三子さんによる人気漫画「ハコヅメ~交番女子の逆襲~」が原作の今作。泰さんは実際に警察官として10年間勤めていたということもあり、リアルな警察官の姿やその日常を描写しています。
警察官のイメージはというと、重大なことにもちょっとしたことにも、さまざまな面倒事に対処しなければならないし大変そうだと思いますよね。正義の味方のような扱いをされることもあるのでしょうが、違反者を取り締まっていると「そんなことくらい見逃してくれよ」と血も涙もない者として嫌われることも。「税金泥棒」と嫌みを言われ、筆者がそう思ったことも…あったりなかったり(笑)。今作では、まさにそんな様子が、そしてそんな中、ついつい漏らしてしまう本音が描かれていきます。戸田さんは「原作を読ませていただいて、警察官の方もやっぱり人間なんだなと思いましたね」とコメントしています。
「警察官になれば一生安泰」だと思って警察官になった川合は、配属から2週間で肉体的にも精神的にも限界を迎え、交番所長・伊賀崎秀一(ムロツヨシ)に辞職届を渡すタイミングを狙っていると、刑事課から異動してきた藤とペアを組むように指示されます。藤の異動の理由がパワハラだと聞いてビビる川合。藤は、早速元エース刑事の片りんを見せつけ、刑事課捜査一係が追っていた窃盗犯を捕まえます。その後も通報が相次ぎ、休む間もなく働き回る2人。辞めようとしていた川合ですが、気がつけば凸凹コンビが完成し…?
警察学校を首席で卒業するほど優秀で姉御気質のある藤と、天然で空気の読めない川合という2人のほかにも、個性的な面々が多数登場します。
藤の同期で、成績は悪かったものの、天性の人たらしで“取り調べの天才”として捜査一係で活躍する源誠二(三浦翔平)。藤を「聖子ちゃん」と呼びますが、言い合いの絶えない関係性です。予告動画で、藤のことを「気をつけろよ。その人、人の皮をかぶったマウンテンメスゴリラだから」と称するシーンがありますが、その言い方を見るだけでなかなかの強烈な個性の持ち主だなと期待大ですね。
その源とコンビを組む山田武志(山田裕貴)は、正義感が強く生真面目な努力の男なのですが、カッとなって余計なことをしてしまうことも…。藤&源の1期後輩で2人からこき使われてしまいますが、2人の間をうまく取り持ったりもします。愛されいじられキャラといえるでしょうか。個人的には、山田さんが山田役を演じるということを大声で言いたいです…。
捜査一係の紅一点・牧高美和(西野七瀬)は司馬遼太郎の「燃えよ剣」をバイブルとし、警察官への志望動機が「仕事内容が新撰組に似ているから」という“新撰組オタク”。運動神経は壊滅的だが、頭が良く書類仕事を得意としています。藤や川合とは、女子会を開催して恋愛トークなども!? 戸田さん、永野さん、西野さんの女子会…ユートピア。
そして、部下から“ハコ長”と呼ばれる所長・伊賀崎。ただの人の良いおじさんで、とにかく楽に仕事をしようとするように見えますが、さりげないフォローも欠かしません。という平凡そうな役どころでも、それを演じるのがムロさんですからね。ユニークなキャラクターであることは間違いありません。
ほかにも、かなりのこわもてですごみのある一係係長・北条保(平山祐介)や、上からも下からも圧を受けて悩む副所長・吉野正義(千原せいじ)、“ザ・真面目”な刑事・鈴木敦(渕野右登)といった登場人物が活躍します。
さらに、藤が元刑事課のエースぶりを発揮するアクションシーンや、装備品の状態を確認する“通常点検”でそれぞれの心の声がだだ洩れになる爆笑シーンなども見逃せません。永野さんが「原作のファンに楽しんでいただきたいです。実写でしか作れない空気感を出せるよう作っていきたい」と意気込む、警察官が身近に感じられるようになる(?)ドラマが七夕の夜に始まります!
【番組情報】
「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」
7月7日スタート
日本テレビ系
水曜 午後10:00~11:00
日本テレビ担当 K・T
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