兵頭功海☆デビュー直後から話題作に出演! 「DIVE!!」ライバル役も2021/06/09
毎週水曜深夜にテレビ東京系で放送中のドラマホリック!「DIVE!!」で、主人公たちの前に立ちはだかるライバル・ピンキー山田役を演じている兵頭功海。2019年のデビュー直後から、スーパー戦隊シリーズ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」や配信ドラマ「ブラックシンデレラ」など話題作へ出演のほか、アミューズの若手俳優による「チーム・ハンサム!」でも活躍。俳優としてのキャリアを着々と積み重ね、さらなる躍進が期待される彼に、ドラマの撮影現場でのエピソードや最近ハマっていること、これからの目標などについて語ってもらった。
――まずは、ご出演中のドラマホリック!「DIVE!!」について。どのような魅力のある作品だと思われますか。
「2008年に公開された映画版は、今、大活躍されている林遣都さんや池松壮亮さん、溝端淳平さんが出演されていた作品で、熱くスポーツに打ち込む青春ドラマでしたよね。今回のドラマ版はよりポップでコメディーチックな部分も多く、また違うイメージで楽しんでいただけているのではないかと思います。画が切り替わる時の疾走感や、ドローンを使った撮影など、見どころがたくさんある作品です」
――演じているピンキー山田は6月23日放送・第11話から再登場とのことですが、どのような人物だと感じていますか?
「原作でのキャラクターは、飛び込みのセンスも実力もあって美に対する追求もすごいのに、メンタルが弱くて本番ではいい結果を出せない非常に残念な人です(笑)。現場で監督の瑠東(東一郎)さんからは、“面白くしようとしちゃダメ、真剣なのにベクトルがずれているところが面白い”ということを言われていたので、その部分は意識して演じました」
――デビュー作の映画「五億円のじんせい」(2019年)で共演された望月歩さんをはじめ、同世代の俳優さんたちとの共演はいかがでしたか?
「デビュー作で初めて共演した歩くんと、また一緒に作品を作れるというのはすごくうれしかったです。そして、主演のHiHi Jetsの3人はやっぱりすごいですね。とても真面目でしっかりされていて、主演を張る責任感を感じました。監督がいい雰囲気を作ってくださるので、僕は途中からの出演でしたがすぐに距離も縮まって。みんな楽しそうに撮影している素晴らしい現場でした」
――望月さんとはどのようなことをお話されたのですか?
「歩くんも僕もゲームが好きなので、“どんなゲームやってる?”みたいなたわいのないことです。あとは、携帯電話の機種変更をした時に歩くんの連絡先が消えてしまっていたので、あらためて交換しました。台本には僕と歩くんが直接会話するシーンはなかったのですが、オリンピック代表選手選考会で僕が押し飛ばされるシーンの時、歩くんが駆け寄って支えてくれたんです。そんな台本にないやりとりができたことがうれしかったですね」
――そんなやりとりがあったんですね! デビュー作で共演した望月さんの存在は刺激になりますね。
「まだ僕が一方的に刺激をもらっている感じです。早く彼に追いつきたいし、いつかは歩くんを刺激できるような役者になれたらと思っています」
――オーディションでグランプリを受賞してデビュー、その直後から「騎士竜戦隊リュウソウジャー」や大人気の配信ドラマ「ブラックシンデレラ」に出演するなど、兵頭さんも着々とキャリアを積み重ねている印象ですが…。
「そう思っていただけるのは幸せなことですが、僕の中では“もっとできた”という気持ちもあって。ないものねだりかもしれませんが、役者という仕事に対する取り組み方がまだまだだったなと思います。でも、こういう気持ちがなくなった時にはもう終わりだと思うので、常に『まだまだ』という気持ちは持っておきたいと思っています」
――これまで出演された作品の中で、演じて印象的だったシーンはありますか?
「役者としての土台を作ってくれた『リュウソウジャー』でのシーンです。終盤の…47話だったかな? 僕の演じたカナロは、種族が対立し合う時代を経て、自分の仲間が誰もいなくなってしまった役だったんです。だから、自分の種族を増やすために婚活しまくるんですけど(笑)。そのカナロが泣きながら自分の気持ちを訴えるシーンで、おえつするほど泣いたことがあって。セリフの量も膨大で3~4ページあったと思います。とにかく今までに感じたことのない気持ちで、カットがかかった瞬間に“今のは何だったんだろう”と思いました。自分の感情から離れたところで芝居ができたというか、僕自身は悲しくないのに自然と涙があふれてきたんです。カナロという役を通して感情を感じることができたんでしょうね。それが“うまい芝居”なのかは僕が言うことではありませんが、僕ではない人物の感情に動かされて言葉を吐き出すことができた。その感覚はいまだに残っています」
――それが“役を生きた”ということかもしれませんね。4月には事務所主催の「ハンサムライブ」に出演されるなど、新しい経験も積まれています。出演してみていかがでしたか?
「もう、大変でした!(笑)。3時間近い公演の歌やダンス、立ち位置を覚えるのにいっぱいいっぱいで。すごく追い込まれていたみたいで、僕は最後の回でボロ泣きしたんです。頑張らないと見えなかったものが最終日で見えたというか。初めてファンの皆さんと顔を合わせてのライブで、皆さんの顔を見て、目が合って…という“生”を味わうことができて、挑戦して良かったです。応援してくださる皆さんを実際に認識できたことで、あらためて大事にしたいと思いましたし、『ハンサムライブ』を経験したことによって、共演しているHiHi Jetsの3人のすごさもあらためて感じました。主演でドラマもやってライブもこなして、しかもローラースケートで滑っているんですから。信じられないです!(笑)」
――プライベートな面もお伺いできればと思います。最近ハマっていることはありますか?
「少し前はみじん切りにハマっていて、今も料理はするのですが、最近は深夜の散歩にハマっています。最初は“1回やってみようかな”という軽い気持ちだったのですが、今ではハマりすぎて雨じゃなければ毎日行っています。昼は暖かいのに夜は少し肌寒い、今の気候がとても気持ちよくて。深夜に半袖短パンで歩いています(笑)」
――距離はどのくらい歩くんですか?
「何も決めず“とりあえずこっちかな?”という感じで歩き始めるのですが、この間はしばらく歩いたところでマップを見て“こんなに家から離れてる!”と驚きました」
――どんなことを考えながら歩いているのでしょうか?
「セリフを覚えたり、演じている役について“こうしたらどうかな”みたいなことをぼんやり考えたり。家で考えていると“ダメだ!”と思ってすぐに寝てしまうこともあるので、散歩しながら思考をめぐらせています。しばらくこのブームは続きそうです」
――これからさらに飛躍されていくと思うのですが、何か目標はありますか?
「映画が好きなので、やっぱり“映画に出演したい”というのは一つの目標ですが、まだまだどんなジャンルにも挑戦したいです。あえて言わせていただくのであれば、役者としての僕を苦しめてくれるような、未知なるものに出会いたい。これまで生きてきた中で経験したことのない物事や、感情を演じてみたいです。厳しい経験を経て、いい役者になっていけたらと思っています」
【プロフィール】
兵頭功海(ひょうどう かつみ)
1998年4月15日、福岡生まれ。牡羊座。B型。2019年に映画「五億円のじんせい」で俳優デビュー。「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(19~20年)でカナロ/リュウソウゴールド役を演じる。ABEMAオリジナルドラマ「ブラックシンデレラ」に出演。
【作品情報】
ドラマホリック!「DIVE!!」
テレビ東京系
6月16日
水曜 深夜0:00~0:40
HiHi Jetsの井上瑞稀、髙橋優斗、作間龍斗主演で森絵都の青春スポーツ小説を連ドラ化。富士谷要一(作間)が辞退したオリンピック代表の1枠をめぐって、坂井知季(井上)、要一、沖津飛沫(髙橋)が火花を散らす。兵頭演じるピンキー山田は、6月23日放送の第11話から再登場。
【プレゼント】
サイン入り生写真を2名様にプレゼント!
応募はコチラ→https://www.tvguide.or.jp/tvguide_enquete
(応募期間:2021年6月9日正午~6月16日午前11:59)
ハガキでの応募方法は「TVガイド」6月11日号(P98)をご覧ください。
「TVガイド」の購入はコチラ→https://honto.jp/cp/netstore/recent/tokyonews-book/01.html
取材・文/石本真樹 撮影/中川有紀子
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