「Anison Days」斉藤由貴と武部聡志がデビューからの二人三脚を振り返る! 斉藤「皆さんと生で歌うのが楽しかった」、武部「由貴ちゃんの魅力は不安定さ」2021/04/29
BS11で毎週金曜日に放送中の「Anison Days(アニソンデイズ)」。4月30日放送回のゲストには、斉藤由貴さんと音楽プロデューサーの武部聡志さんが登場。Anison Daysのオリジナルアレンジによる生演奏で「悲しみよ こんにちは」と「さよならの夏 ~コクリコ坂から~」を披露します。
MCの森口博子さんと酒井ミキオさん、そしてゲストのお二人に収録後にお話を伺いました。
――斉藤さん、武部さんを迎えての収録はいかがでしたか?
森口 「由貴さんと私は歌手デビューが同じ1985年なのですが、まさか自分のデビュー曲が主題歌となった『機動戦士Zガンダム』の話で由貴さんと盛り上がれる日が35年経て来るなんて! もう本当に感慨深いですし、何と言っても、いつも穏やかなオーラをまとっている由貴さんが『興奮してきた!』っておっしゃったことに、私の方が興奮しちゃいました(笑)。しかもデビューからずっとタッグを組まれている武部さんと共に、大切にしてきた歴史ある楽曲を披露していただいて…。私たちにとっても貴重な回になりましたし、勝手に一緒に歴史を感じて感動してしまいました」
酒井 「最高でした! 青春時代に聴いた楽曲をご本人の後ろで弾けたのは、ミュージシャンとして最高の喜びです」
――斉藤さんは今回が初出演でしたが、いかがでしたか?
斉藤 「どんなところで歌うのか、ここに来るまで分からなかったのですが、ちょっとライブハウスっぽくて…それがまず私好みで。酒井さん、武部さんをはじめとしたバンドメンバーの皆さんと一緒に、生で歌うのが楽しかったです。それから、森口さんは昔からそうだと思ってはいたのですが、繊細でいたいけな方だなとあらためて思いました。隣で見ていて、いたいけすぎて心配になってしまうくらい…」
森口 「(笑)」
――武部さんはいかがでしたか?
武部 「僕はこの番組で、今まで知らなかった由貴ちゃんの顔をいくつも知れてすごくよかった。漫画研究部の部長だったこととか、自分の歌った歌詞に対してこんな思いがあったのかとか…貴重な話が聞けました。そして似顔絵まで描いていただいて…(笑)。35年付き合ってきて初めて知る斉藤由貴の世界が分かったし、それをこの4人で共有できたことが、本当に楽しかったです」
――森口さんから見て、斉藤さんと武部さんのご関係はいかがでしょう?
森口 「うらやましいです! だってデビュー当時からお付き合いしている方って、組織だと人事異動があったり関係が変わったり…。だんだんいなくなったりとかするので…。やっぱり音楽は昨日今日では築けないものがあるんですよね。言葉を超えた関係を35年間ずっと積み上げて続けてこれたパートナーがいるっていうのは、本当にうらやましいです」
――武部さんから見た斉藤さんの歌手としての魅力は、どのようなものでしょう?
武部 「由貴ちゃんの場合はものすごく歌い上げるとか、うまく歌おうとするとかそういうことじゃなくて。その時の感情、その時の表現というのをすごくデリケートに出す人なんですね。僕はそれを究極の不安定と呼んでいるんですけど、その不安定さゆえの魅力…そこをうまく切り取りたいなと思って、いつも彼女と向き合っています。今回のアルバム(2月21日に発売したセルフカバーアルバム『水響曲』)でも、その不安定さを大切にしました。それはボーカリストであり女優でもあるからこそできる表現で、斉藤由貴ワールドだと思うので」
――今の斉藤さんの魅力はどこにあると思われますか?
武部 「年齢を積み重ねてきたことで、歌がすごく優しくなりましたし、包容力がある。アイドル時代はものすごく忙しく、スケジュールに追われる中で歌っていたわけじゃないですか。でも今は精神的な余裕がある中で、落ち着いて歌っているという印象です」
――武部さんから見た森口さん、酒井さんのアーティストとしての魅力もお聞かせください。
武部 「博子ちゃんはアーティストってだけじゃなくて、森口博子というキャラクターとしてほかに代わる人がいないポジションを確立している。音楽の面では、すごく伸びやかな歌声という印象です。力任せではなく、風が吹き抜けるような伸びやかさがあります。そういう歌い方をするから、一緒に演奏していて気持ちがいいです。酒井くんは同じクリエーターとして、音楽だけじゃなくて人間的にもみんなをまとめるのにふさわしい…そういう大人の人物だなあと思いますよ。それから、丁寧に曲やアーティストと向き合っていて、すごく音楽に対して真摯(しんし)な姿勢で。そういう後輩でよかったなと思います」
森口 「お返しに私から武部さんに! 武部さんの演奏は本当にボーカリストを生かしてくれる演奏なんです。テクニックがあるので自分を強く出す演奏もできるんですけど、ボーカリストを立てながら、そこに奇麗な音を息づかせるのは本当に素晴らしいことだと感じています 。いろんなアーティストの皆さんがその演奏で歌いたいと武部さんのお名前を挙げられるのは、納得です」
酒井 「やっぱり安心感がありますし、今回うちのバンドに武部さんに入っていただいたことでグルーブが生まれたんですよね。なかなかこれはないです」
森口 「以前、武部さんとの同時レコーディングの時、イントロから風が吹いて草の匂いがしてきて! 本当の深呼吸ができました。それはタイミングがうまくかみ合わないとできないことで…ストレスを一切感じずにレコーディングできたのは、本当に恵まれていたなと。だから武部さんって忙しいんだなって(笑)」
酒井 「圧倒的な経験値。ここが僕らには足りないのかな…なんて思いました」
――ありがとうございました!
【プロフィール】
斉藤由貴(さいとうゆき)
1966年9月10日生まれ。神奈川県横浜市出身。女優として活躍する傍ら、歌手や作詞家としても活躍。2月21日にデビュー35周年記念セルフカバーアルバム「水響曲」を リリース。
武部聡志(たけべ さとし)
1957年2月12日生まれ。東京出身。83年より松任⾕由実コンサートツアーの⾳楽監督を担当。さまざまな楽曲の作曲や編曲を手掛け、音楽プロデューサー、音楽監督としても活躍。
【アルバム情報】
「水響曲」
2月21日にリリースされた、斉藤由貴デビュー35周年記念セルフカバーアルバム。サウンドプロデュースは、デビュー曲「卒業」から11作連続でシングルの編曲を担当した武部聡志。ピアノを軸としたアコースティックな編成で自らリアレンジを施す。収録曲は全曲、主要定額音楽ストリーミング配信サービスおよび、iTunes Store、レコチョク、moreなどの主要ダウンロードサービスにて配信中。
【番組情報】
「Anison Days」
BS11イレブン
金曜 午後10:00~10:30
※放送後、BS11オンデマンドで2週間限定見逃し配信予定
BS11・トゥエルビ担当 S・N
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