羽田美智子が念願の詐欺師役。奇想天外な氷河期サバイバル劇「#コールドゲーム」2021/04/14
羽田美智子が、フジテレビ系で6月5日にスタートする連続ドラマ「#コールドゲーム」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)に主演することが分かった。「今まで見たことのないような世界観で、私自身も演じたことのない役柄に挑戦しています。もしもこういう時代がきたら…というSF要素があり、人と人のつながりや、家族とは?というテーマも流れていて、非常に面白いドラマになっていると思いますので、ぜひご期待ください」とメッセージを寄せている。
本作の舞台は、隕石衝突の影響で地軸はねじ曲がり、極寒の氷河期に突入した地球。突如襲った-45℃の世界で、わずかに生き残った人類。文明はほとんどが分厚い氷の下に埋まり、通信や交通は遮断されてしまった。そんな極限の世界で、地球最強の生命力を持った主人公が織り成す完全オリジナルストーリー。サスペンスあり、コメディーあり、ラブストーリーありのドラマのジャンルを飛び越えたサバイバル劇になる。
羽田が演じるのは、前科2犯の天才詐欺師・木村祥子。刑務所に服役していたが、巨大隕石直撃後に地球を襲った氷河期の混乱の中、避難所第七支部に逃げてきた。避難所はなぜか“家族”優先に運営されており、集団の中で生き抜くため、祥子は寄せ集めの”偽装家族”=木村家を“偽装”する決意をする。
羽田は「実は私、ずっと詐欺師役をやってみたかったんです! だから『あーっ! キター!』と思いましたね。以前、詐欺師の女性の話を見て、詐欺師の役ってきっと面白いんだろうなと感じたんです。でもそういうオファーは来ないんだろうな…と思っていたところに今回の話をいただけたので、すごく楽しく生き生きと演じられていると思います」と喜びを明かす。
また、ストーリーに関しては「『奇想天外!!!』の一言に尽きます。地球に隕石が衝突することが分かってからの人間のあり方を問うた昨年の『隕石家族』(同系)から、今回は更に進んで、隕石が衝突した後に氷河期を迎えた地球が舞台、という設定に思わず笑ってしまいました」と以前同枠で主演を務めた作品にも、引けを取らない意外な設定を歓迎し、「私が演じる祥子は詐欺師というぶっ飛んだ設定ではありますが、本質は絶望感や孤独感をエネルギーに変えて、一心不乱に生きていくたくましさを持った女性だと捉えています。普段の私は不器用でドジなことをしてしまいがちなのですが、祥子は完璧な女性です。性格が自分とは真逆なので、歩き方や立ち方も意識的に変えています」と役柄を紹介。
さらに、「共演者の皆さんもすてきな方ばかりで、結木滉星くんは、外見だけでなく内面的にも、こんな息子が本当にいたらいいなと思ういい男っぷりですし、久間田琳加ちゃんはふわふわしたマシュマロみたいにかわいいのに、乱暴な役柄とのギャップが面白いです。やすさんは一生懸命お芝居のことをきいてきてくださるので、大きな弟ができた気分です(笑) 。中村俊介さんとは『隕石家族』でもご一緒しましたが、またもや一癖も二癖もある役を演じています。そんな役でも中村さんが演じるとチャーミングになるので不思議です」と共演者の印象を語っている。
結木が演じるのは、そんな祥子の偽装家族となり、イケメン息子として避難所で大人気になるが、実は恋人とその父親を死に追いやったある人物への復讐(ふくしゅう)を誓う木村大輝。結木は「二面性の強い役柄だと思ったので、表と裏の顔をうまく使い分けられたらいいなと試行錯誤して、監督ともたくさんコミュニケーションを取りながら演じています。また、大輝はある復讐のために偽装家族を組んでいるので、その背景を固めていく作業も大切にしています。特に、羽田さん演じる祥子さんはお母さんというより相棒として捉えているので、ほかの家族に対しての接し方の違いを個人的に意識しています」とコメント。羽田との共演には「すごく気さくな方で、すべての人に平等に接しているところがとてもすてきで印象的です。羽田さんがその場にいるだけで現場が明るくなって常に楽しく撮影できています。ただ、僕のカレンダーをお渡ししたところ、気に入ってくださって何枚かメーク室に貼ってあるのですが、恥ずかしいのでやめてほしいです」と照れつつも感謝している。
頭脳明晰(めいせき)な高校生で、誰よりも冷めており常に一歩引いている天才肌の木村陽菜に扮(ふん)する久間田は「普段と歩き方を変えてみたり、目線だったりを気を付けています。木村家と過ごしながら、陽菜がどうやって生きる理由を見つけていくのかという過程も、意識しながら撮影しています。あとは、やすさんを蹴るシーン、プロレス技をかけるシーン、たたくシーンなどがたくさんあるのですが、やすさんがいつも優しく受け止めてくださって『いいパンチでした!』と言ってくださるので、そんなシーンも楽しく演じさせていただいています。主演の羽田さんは現場ですごく優しく接してくださいます。撮影が始まった頃はまだ寒くて、私が控え室にいる間、手足がかなり冷え込んでしまって。そうしたら羽田さんがバッグの中からカイロを出して、いろんな場所に貼ってくださって『体調が悪くならないように』と、温めてくださいました。ショウガがたっぷり入ったお茶をくださった時もあって、まだ撮影が始まって1 週間も経っていなかったのですが、偽装だとしても家族を演じるのが楽しみになりました」と撮影でのエピソードを披露。
いつも笑顔で人がよすぎて無害な男、偽装家族の“父”である木村隆役を務めるのが、ずんのやす。極寒の氷河期を生き抜く中で、家族のためならばと、たまに男気ある必死な姿を見せることがあるキャラクターを演じるが、オファーの話を聞いた時、マネジャーに「これ、(相方の)飯尾さんに来たやつじゃないの?」と2回確認したそうで、「木村隆という役は、年齢が50 才で独身で結婚歴がない。全く自分と一緒なんです。役作りはほぼゼロです。覚えた台本のセリフをそのまんま言えば、それがそのまんま木村隆さんのセリフになる。そんな感じでやっていますが、監督からはっきり否定されてないので、大丈夫なんじゃないですかね? 時々、自分では普通にセリフを言っているつもりでも、監督さんに『やすさん、何カッコつけてんですか』と言われることがあるので、カッコつけないように気を付けています。あと、羽田さんの目を見てしゃべるシーンは、見ほれてセリフを忘れそうになるので、なるべく羽田さんに見ほれないようにしています」と奮闘中。
中村が演じるのが、避難所第七支部を取り仕切る支部長で、元国会議員の如月雄一郎。「穏やかで優しくてなおかつ頼りになる、愛にあふれた立派な政治家をイメージしています。とにかく人気者という設定のため、例えば廊下を歩いているだけでも黄色い歓声が上がるので、演じていてとても気分がいいです(笑)。撮影では、ドラマの極寒設定とは違い、最近はポカポカ陽気が続いていますので、厚着の衣装が暑くて大変ですが、何とか涼しい顔で頑張っています」と報告。
羽田との再共演には「『隕石家族』でもご一緒させていただきましたが、いつお会いしても優しくてほんわかしているので、とても和みます。また、 いつもお元気なので羽田さんがその場にいるだけで現場の雰囲気が一気に明るくなります。今の段階では役柄上の絡みがまだあまりありませんが、これから一緒の撮影シーンが増えていくのが楽しみです」と期待を寄せ、「今世界中が大変な困難に直面しています。状況は全く異なりますが、このドラマを通じて諦めずにさまざまな困難を乗り越えていく姿を見ていただき、皆さんに少しでも元気をお届けできればうれしく思います。いろいろな制約がある厳しい状況の中で出演者、スタッフ一丸となって頑張っていますので、ぜひ楽しみにしてください」とアピールしている。
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