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大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー2021/04/01

大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー

 女子高校生たちが学校を舞台に、プラモデルの銃を使って“生き残りを懸けたバトル”、その名も「ガールガンファイト」で戦う連続ドラマ「ガールガンレディ」(MBS/TBSドラマイズム)が4月6日よりスタート! 原案・BANDAI SPIRITS、企画・ADKエモーションズと特撮のスペシャリストが集結し、「大人向け特撮ドラマ」という新ジャンルを展開します。

大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー

 サバイバルゲーム「ガールガンファイト」は四つのチームによるチーム戦。それぞれコマンダー(司令塔)1人と、プレーヤー(戦闘者)3人の4人体制で構成され、主演の白石聖さん演じる立花小春が所属するのは「アルファタンゴ」というチーム。

大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー

 ここでは、「アルファタンゴ」の心優しいコマンダー・アリス役の大原優乃さん、「ブラボータンゴ」の知的なコマンダー・ビアンカ役の寺本莉緒さん、「チャーリータンゴ」の関西弁でスパルタなコマンダー・シャーロット役の石田桃香さん、「デルタタンゴ」のサディスティックなコマンダー・デイジー役の安藤咲桜さんに、撮影のエピソードやドラマの見どころをお聞きしました。それぞれのチームカラーで彩られたすてきなドレスで登場してくださった皆さん。プレーヤーにはない、コマンダーだからこその“共通の悩み”があったそうで…?

何回も改良を重ねた、こだわりのコスチューム!

大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー

――プレーヤー役の皆さんは制服をモチーフとした衣装ですが、コマンダー役の皆さんはかなり凝った衣装で、一人一人色も形も異なる、個性的なコスチュームで登場されますね。気に入っている部分はありますか?

大原 「私はアニメやゲームが好きでコスプレに興味があったので、アリスという役を通してすてきなお衣装を着させていただいて、撮影のたびにひそかに胸が高鳴ってました(笑)。クランクインまでに3回ほど衣装合わせがありまして、丈感や細かいところを自分に合うように少しずつ調整してくださったので、自分の体にフィットしていく過程を見ることができたんです。それもあって、思い入れの強い衣装になりました。あとはアリスの水色の衣装に合うように、いつもより白めのファンデーションを塗って、美白になれるように頑張ってました(笑)」

安藤 「知らなかった~!」

寺本 「そうだったんだ! 私は唯一首が詰まっていて襟もあって、ネクタイをしているんですけど、しっかり者のビアンカっぽさが表れていて好きなところです。眼鏡をかけているのも特徴的で、エメラルドグリーンと発色のいいピンクという色使いも好き。今付けているイヤリングみたいなカラーなんですけど、パキッとした色がかわいいんです」

石田 「私が演じたシャーロットは、しゃべると毒舌というか、『中身はおっさんなんじゃないか!?』ってくらい乱暴な言葉遣いなんですけど…」

寺本 「あはは!(笑)」

石田 「衣装はひらひらのレースをモチーフにしてて、こう見えてかわいらしいものが好きなシャーロットの性格が表れています。ただ、最初の衣装合わせでは歩くのも大変で…」

大原 「ミシミシ…ってなりながら歩いてたよね(笑)」

石田 「ロボットみたいな歩き方しかできなかったんですけど、何回も改良を重ねていただいて、最終的には走れるくらいまでになりました! 過程を知ってるから、キッチリはまった時は感動しましたね。お気に入りの衣装です」

安藤 「私も気に入っている部分がたくさんあるんですよ! なんでしょう、中二病心をくすぐられるというか…」

大原・寺本・石田 「あはは!(笑)」

安藤 「(インタビュアーに)中二病じゃないですよね、ごめんなさい! デイジーさんは黒と赤を基調とした衣装なんですけど、私が好きな色が黒ということもあって、すごく格好いい衣装だなと思いました。あと…おなかにタトゥーが入ってるんですよ! (幸せをかみ締めるように)そこがもうっ……! タトゥーシールなんですけど、角度や位置を計算しながら貼ったので、ぜひ注目してもらえたらと思います」

大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー
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石田さんは「実質頭が3個」で苦戦!?

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――撮影で大変だったことはありますか?

大原 「手袋をしていて素手が出ていなかったので、iPhoneの指紋認証ができなかったり(笑)。台本のページも1人でめくることができなかったんですけど、(白石)聖ちゃんに『ごめーん』って言うと、いつもあうんの呼吸で聖ちゃんがめくってくれました。昨年の夏に撮影だったんですけど、革で作られたボディースーツなので熱がこもってしまって、猛暑との戦いでしたね。学校のシーンでは何人ものスタッフさんが円になってあおいでくださって、とにかく支えてもらいながらの撮影でした」

寺本 「コマンダーはプレーヤーのみんなと一緒に撮影する時間が本当に少なくて。プレーヤーが戦っているのを他の教室で見ながらだったので、『今だ!!』という場面で熱を込めるのが難しかったです。実際の映像では一つの画面に映っているんですけど、その裏側では別々だったので、相手の感情を想像したり、迫力を出すのにすごく苦戦しました」

石田 「シャーロットはツインテールなんですけど、かつらを2個使ってるんです。前の頭、後ろの頭に加えて、自分の頭があるので、実質頭が3個ある感覚で、本当に重たくて! さらにその日の撮影の終盤、夜になるにつれて頭が後ろに引っ張られて、オン眉になってくるんです」

大原・寺本・安藤 「なってた!(笑)」

石田 「メークさんが必死に頭を押さえてくださって。私もオン眉になるのを防ぐのに結構力を注いでました(笑)」

安藤 「私もヘッドホンして、ウィッグを被って、カラコンして…と、結構な装備を付けていたので、アクシデントがたくさんありました。ウィッグを付けるだけでも頭が締め付けられるんですけど、さらにヘッドホンも装着するので、かなり頭が締め付けられてしまって。ヘッドホンをしていると周りの音も遮断されてしまうので、監督さんの指示に『すみません、もう一度お願いします』と答えてしまったり…。あと、前髪で右目が隠れているキャラクターなので、右後ろから話し掛けられるとすごくびっくりしちゃって」

大原・寺本・石田 「あはは!(笑)」

安藤 「死角を初めて体験しました(笑)。でも、新鮮な体験をさせていただけて楽しかったですし、コスプレも趣味なので、いつもわくわくしていました! 自分の趣味が仕事にできて、幸せでした」

狂気的なデイジーを演じた安藤さんは「一番戦闘慣れしている」!?

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――演じたキャラクターと似ている部分はありますか?

大原 「私が演じたアリスは、チームメートの死に涙を流すなど、優しい心を持ったキャラクターです。コマンダーの中でも人間的な感情が強いキャラクターで、自分と似ているかは分からないんですけど、私も人間の気持ちは分かるので…」

寺本・石田・安藤 「あはは!(笑)」

大原 「なので、コマンダーの中では演じやすいキャラクターだったかなと思います(笑)」

寺本 「ビアンカは控えめであんまり笑わないキャラクターなんですけど、おっちょこちょいで、ちょっと抜けてる部分があるところが私と似てるなと思います。あと、眼鏡をかけたキャラクターなんですけど、実はだて眼鏡で(笑)。控えめな性格を表すためなんですけど、私も形から入るタイプなので、そういう部分は似ていますね」

石田 「シャーロットは関西弁が特徴なんですけど、私も大阪出身で、普段から関西弁でしゃべってるんで、私の延長線上にいたのがシャーロット、という感じです。プレーヤーに指示を出す時も考えずに行動するというか、結構ノリが強い子なんですけど、私もノリと勢いで物事を進めることが多いんで、私を追究していった先にシャーロットがいるなと感じました」

安藤 「デイジーは戦闘が好きで、狂気的な一面があるキャラクターです。私自身もFPSゲームが好きなので、この4人の中だったら一番戦闘慣れしてるんじゃないかと思います(笑)。FPSゲームの中でも比較的敵に突っ込んでいく好戦的なタイプなので、デイジーとは結構通ずるところがあります」

寺本さんが明かす、コマンダーだからこその“共通の悩み”とは…?

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――同世代のキャスト17人が集結する作品ですが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

大原 「休憩時間もそれぞれのチームに分かれて過ごしていました。役として培ってきたチームワークが、役を離れた瞬間にも保たれていたのが印象に残っています。私は人見知りなんですけど、聖ちゃんとは以前ご一緒させていただいたことがあったので、『アルファタンゴ』の中では聖ちゃんに甘えながら撮影を楽しんでいました(笑)。コマンダーの皆さんとは丸2日間、約40シーンを一緒に乗り越えたんですけど、それぞれの本質の部分が見えるシーンが多かったので、打ち解けるのも早かったなと思います」

寺本 「コマンダー4人で集まった時は、衣装のこともあって『音が聞こえづらいよね』とか『ちょっと苦しいよね』って、同じ悩みの話をしてたよね。簡単に脱げないコスチュームだったのでお手洗いに行ける時間が限られてたんですけど、『今、トイレ行きたいよね…?』ってこそっと話したり…(笑)」

大原・石田・安藤 「あはははは!(笑)」

寺本 「『トイレ行きたくない…?』『行きたい!』『行きましょう!』って、意気投合して(笑)。同じ悩みを抱えていたからこそ、早く打ち解けられました!」

安藤 「私はかわいい子に囲まれてにやけながら撮影してました(笑)。作品がバトルものなので物語としては殺伐とした部分も多く、雰囲気はシリアスなんですけど、撮影自体は和気あいあいと楽しんでいたと思います」

石田 「皆さんの活躍をいろいろなところで見ていたので、出演が決まった時は『今まで見てた方たちに会えるんや!!』って気持ちが大きくて、うれしかったです。でも私にとって初めての連続ドラマのレギュラーだったので、めっちゃ緊張して頭の中は常に『どうしよ! どうしよ!』ってドキドキしてたんですけど、皆さんがずっと笑顔でいてくれて。撮影現場でも、私が一番年上ではあるんですけど助けられてばっかりで。皆さんがこのままの雰囲気でいてくださったので、落ち着いて、心穏やかに撮影に挑めました。ほんまに助かりました! ありがとうございました!!」

寺本 「控室で、初めて話し掛けてくださったんですよ。私がちょうど大学の授業も重なってて、休憩中にオンラインで授業を受けてたんですけど、『えー! 何なのそれー!』って(笑)」

大原・安藤 「あはは!(笑)」

石田 「ずっと一人で何かを見てて、『何見てんの?』って近付いて。画面にずっと話してる人が映ってたから『それ、おもろいん?』って聞いたら『授業中です!』って返ってきて…。『えっ! ごめん!!』って謝った(笑)」

安藤 「全然緊張してなくない?(笑)」

石田 「あはは! これでも緊張してたんですよ~!(笑)」

「大人向け特撮ドラマ」という新ジャンルを「私たちガールガンレディが切り開いていけたら」

大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー

――激しくも切ない、生き残りを懸けたバトルが全10話を通して描かれますが、注目してほしいシーンを教えてください。

大原 「『大人向け特撮ドラマ』という私自身も初めて聞いたジャンルの作品になっているんですけど、新しいジャンルを私たちガールガンレディが切り開いていけたらと思います。見どころは、何と言ってもアクションシーン。撮影の当日にアクションの動きの指示をしていただくこともあったりして、限られた時間の中での撮影だったんですけど、チームメートが戦っている姿には私自身も感動しました。普段は指令室から指令を出しているコマンダーの私たちも、自分のチームの危機には指令室を飛び出しちゃいます! 話が進んでいくにつれて私たちもどんどん動きだすところは、ぜひ注目していただきたいです」

寺本 「最終話に近づくにつれてどんどんハードになるアクションシーンは注目してほしいです! ビアンカとしては、始めはおっとりして控えめで、『分かりました』と答えるようなキャラクターなんですけど、話が進むにつれてだんだん化けの皮が剝がれていくので、そのギャップも楽しんでいただけたらと思います」

石田 「この4人が実際にプラモデルから出てきて動き始めるシーンは、私も見ていて衝撃を受けたし、面白かったです。『これからどうなるんやろ?』『このキャラクターって、ほんまに女子高生と意思疎通できてるんかな!?』ってわくわくしました! 『自分やったらこのチームを応援したいな』とか、『このチームに入ったら楽しいかも!』って想像しながら見ていただくとより楽しめると思います!」

安藤 「(見どころを挙げるのが)難しい…! 本当に全部が見どころなんですけど、アクションシーンは撮影の合間にプレーヤー役の子たちが練習しているのを見ていたので、『あの練習がこんなに格好いいアクションシーンになったんだ!』と、うるっとくることもあって…。感動するシーンになっていると思うので、ぜひ注目して見てもらいたいです」

大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー
大原優乃×寺本莉緒×石田桃香×安藤咲桜が語る「大人向け特撮ドラマ」の舞台裏! 白石聖主演「ガールガンレディ」インタビュー

【プロフィール】

大原優乃(おおはら ゆうの)
1999年10月8日生まれ。鹿児島県出身。A型。2009年、Dream5としてデビュー。14年、アニメ「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマ「ようかい体操第一」が大ヒット。Dream5活動終了後、雑誌「ラブベリー」(徳間書店)の専属モデルとして活躍。17年には雑誌「週刊プレイボーイ」(集英社)でグラビアデビューしたほか、女優業もスタート。主な出演作は、映画「お前ら全員めんどくさい!」「4月の君、スピカ。」、ドラマ「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、「都立水商!~令和~」(TBSほか)、「ゆるキャン△」シリーズ、「女子グルメバーガー部」(ともにテレビ東京ほか)など。


寺本莉緒(てらもと りお)
2001年11月5日生まれ。広島県出身。O型。2017年、「ローファーズハイ!!」で初舞台。主な出演作は、映画「別に、友達とかじゃない」、舞台「屋根の上のヴァイオリン弾き」「百演」「明日、君を食べるよ」など。18年、7年ぶりに復活した「ミスマガジン2018」で「ミスヤングマガジン」を受賞。20年、高校卒業のタイミングでファースト写真集「CURIOSITY」(講談社)を発売。発売前重版を含む5版を突破し、「全日本グラビア大賞2020」では新人賞を受賞。


石田桃香(いしだ ももか)
1997年10月21日生まれ。大阪府出身。B型。2012年、バラエティー「Rの法則」(NHK Eテレ)の3期生としてデビューし、18年まで中心メンバーとして活躍。19年、東京進出として11誌ジャックでグラビアデビュー。21年、ファースト写真集「MOMOKA」(講談社)を発売。20年4月よりスタートしたYouTubeチャンネル「石田桃香ちゃんももチューブ」では、数々の動画を配信中。


安藤咲桜(あんどう さくら)
2001年3月23日生まれ。神奈川県出身。2013年、つりビットとしてデビュー。山下達郎の楽曲をカバーしたシングル「踊ろよ、フィッシュ」をはじめとした音楽性の高い楽曲が注目され、グループとしては11枚のシングルCD、2枚のアルバムをリリース。19年3月24日、東京・マイナビBLITZ赤坂で開催された「つりビットラストライブ~Sail Away~」にて約6年の活動に幕を下ろし、解散。16年よりグラビアでも活躍。セカンドDVD「サクライロ!」(リバプール)が発売中。

【番組情報】

MBS/TBSドラマイズム「ガールガンレディ」
MBS 4月6日スタート 火曜 深夜0:59~1:29
TBS 4月6日スタート 火曜 深夜1:28~1:58 ※初回は深夜1:30~2:00

<配信情報>
見逃し配信:TVer、MBS動画イズム、GYAO!
見放題独占配信:TELASA、auスマートパスプレミアム、J:COMオンデマンド、milplus

取材・文・撮影/宮下毬菜



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