松下奈緒が「脳科学弁護士 海堂梓 ダウト」で異色弁護士に2021/03/23
テレビ東京系では4月12日に、松下奈緒が主演を務める、月曜プレミア8「脳科学弁護士 海堂梓 ダウト」(午後8:00)が放送されることが分かった。
同ドラマは、現役の弁護士でありながら大学の研究室で脳の記憶を研究する“特任准教授”の肩書も持つ主人公・海堂梓(松下)が、自身が弁護人として関わる事件を目撃者や容疑者の“記憶”を手掛かりに、時に強引に脳科学を駆使し裁判に臨んでいくサスペンス。
松下は「初めての弁護士役で、しかも“勝つために手段を選ばない”という海堂先生の役はなかなか緊張感がある役でした。ポーカーフェイスを保つ脳科学者。人に感情を見せない、見せられない、ピシッとしてキリッとしたかっこいい海堂梓というイメージは常に頭の中に置いて演じました。そうした中で、『感情は魔物だ』というセリフはすごく印象的で、誰もが魔物になり得る可能性を秘めているというところが、この物語の一番面白いところでもあると思いました」と作品の魅力を紹介。
また、「でもやっぱり弁護士という役は大変ですね」と口にし、「その人を弁護するというのは、言葉で人を引きつけてやっていかなければいけない、言葉を巧みに武器にして、そして相手のいいところも悪いところもすべて受け入れなければいけない、犯罪者も被害者も弁護しなければいけない。その心の葛藤もあるだろうし、人と人の向き合い方もあるんだなと弁護士のイメージがどんどん変わっていきましたね。その中でも結構ドライな海堂だったので、そこは楽しくやらせていただけました。『裁判は勝った方が真実』だと勝ちへのこだわりを持つ一方で、自身の正義も貫く。そういうところが海堂の魅力ですが、その中で甘いものが大好きで、何かにつけて助手のくる実とスイーツを楽しんでいる意外性、普通の人間っぽいところもあるキャラクターです。過去からくる部分もあると思いますが、ギャップという部分も彼女の魅力の一つだと思ってやっていました」と演じてみての感想を語った。
そして、そんな松下扮(ふん)する海堂とは、時に対立しつつも共に事件の謎を解明していく年上の部下・斎田誠役に佐藤隆太、正反対な性格の海堂と斎田を取りまとめる法律事務所所長・鹿島憲太郎役には奥田瑛二が配役された。また、今回このチームが対峙(たいじ)するのは彫刻家が殺害された事件。過去に結婚相手2人が立て続けに謎の死を遂げたことで、3人目の夫も亡くなり嫌疑をかけられた彫刻家の妻・冬川沙也加役を中山美穂が務める。
佐藤は「斎田は真っすぐな男です。彼なりの正義感があって、不器用ながらも前に進んでいく姿には好感がもてましたし、そこに関して気持ちよく演じられました。奈緒ちゃん(松下奈緒)とは以前も何回かご一緒していますが、すごく安心感のある方なのでまた同じ作品で演じられることを楽しみにしていました。おかしな言い方ですけど…役者として、という以前に、人としてすごく信頼しているんです(笑)。前回は夫婦役での共演だったので、常に互いに支え合うよき理解者という間柄でしたが、今回は全く違う関係性で。対立する所から物語が始まるので、また新鮮な気持ちで向き合うことができたように思います。そういった関係性も含めて楽しんでお芝居をさせてもらいました」と、松下との信頼関係から、心地よい撮影ができたことを明かす。
希代の悪女と称されるキャラクターを演じた中山は「今回の沙也加役は楽しむという余裕は全くなかったです。なかなか、現実的にはほぼありえない役で、そのような心情というのが全く分からないものですから、本当に手探りで。監督の指示の下、作り上げたという感じでした」と苦労したようだが、「沙也加が大きな決断をしたところは魅力的かなと思いますね。台本を読んでいる段階から役の気持ちで読んでしまったものですから、ものすごく入り込んじゃいました。私的にはものすごく落ち込む、悲しすぎる役でしばらく立ち直れないくらい悲しかったんです。だから、その部分を大事にできたらと思いながら演じていました。どのシーンも全部悩みましたよ!(笑)。ものすごく難しかったですね。映像が仕上がったらどうなっているのか、私も全然想像がつかないです」と完成品を楽しみにしている様子を見せた。
そして、奥田は「鹿島は生きてきた人生の中で、正義と悪という、清濁併せ持ったものを一つの経験値として持つ、心(しん)のある男。内面には、忸怩(じくじ)たる思いもあるので、後進たちを温かい目で見ながら、この世界でどうあるべきか、どう生きていくべきかを、ともに見つめ目指していくというような気持ちを大切にしながら演じました。あまり演じたことのないキャラクターだったので、出来上がった作品を見て、『え、こういうキャラクターなの!?』と驚かれると、ありがたいなと思います(笑)」とアピールするとともに、ドラマに関しては「裏テーマが、誰もが持っている感情。ドラマの中でも、『感情は魔物である』というセリフは印象的でした。普段、われわれは感情に動かされているのか、それとも感情を自分でコントロールしているのか。この作品ではそういう要素が一つの核になっていて、まさに今の現代社会でも普段気付いていない感情の魔物の存在に気付かされると思います」と表している。
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