松田龍平、黒木瞳、佐藤浩市が語る市川海老蔵主演「桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜」2021/03/18
3月26日に放送される市川海老蔵主演のスペシャルドラマ「十三代目市川團十郎白猿襲名記念特別企画『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』」(フジテレビ系)。本作は、数的にはるかに劣る織田軍が今川義元の大軍を打ち破り、日本史上最大の逆転劇とうたわれ、織田信長を一躍戦国時代の主役に押し上げた伝説の一戦、“桶狭間の戦い”を題材とした本格歴史エンターテインメントだ。
海老蔵が織田信長を演じるほか、三上博史、広瀬すず、中尾明慶、竹中直人、北村一輝、味方良介、鈴鹿央士、堀井新太、堀越勸玄、市川ぼたん、松田龍平、黒木瞳、佐藤浩市ら豪華キャストの出演が決定している。今回は松田、黒木、佐藤の3人が本作への思いを語った。
信長の弟・信勝(馬場徹)に仕え信長に謀反を企てるものの、その後、信長の革新的な人生哲学に心を打たれ忠誠を誓うようになる柴田勝家を演じた松田は、「お家のために忠義を尽くしてきた真っすぐな男が、主である信勝を裏切り、変わり者といわれる信長に尽くすに至るその心の動きは、柴田勝家を想像するにはとても面白いエピソードだと思いました」と自身の役についての興味を明かす。また、今回が初という乗馬について「時代劇をそんなに数多くやっているわけではないですが、馬に乗る役がこれまでなくて。ようやく夢がかないました。今回の楽しみの一つでしたね」とうれしそう。
初共演となる海老蔵には「お会いできるのを楽しみにしていました。撮影では、緊張感と遊びを両方持ってくる人だなと思いました。海老蔵さんの演じる信長は見ていて想像をかき立てられる人物だったし、刺激をもらいました」と影響されたようだ。
家臣である柴田勝家に裏切られた信長の弟・信勝には手放しで愛情を注ぐ一方で、嫡男の信長には愛憎相半ばする感情を抱く信長の生母・土田御前を演じる黒木は、自身の役について「土田御前は、鬼才である信長をどう扱っていいのか分からず、どうしても弟・信勝の方に愛情が偏ってしまう。その血のつながりがすごくやるせなかったんだろうなと思います。でも結局は息子ですから、憎しみながらもやっぱり愛していたんでしょうね。現場では、そんな信長からはなるべく離れて距離をおいて、逆に信勝とは笑顔でいようと。演じる時も2人の息子との距離感を大切にしました」と話し、撮影中に心掛けたことも明かした。
海老蔵が演じる信長に関して、「海老蔵さんが信長と伺った時に、『視聴者の方はこれを待っていたのでは?』と思いました。能の“敦盛”のシーンも、華麗な舞に海老蔵さんならではの人間の業のようなものが入っていくと思いますので放送が楽しみです」と期待を寄せる。
そして、周囲には“マムシ”と呼ばれ恐れられるが、娘婿である信長を認め、強固な信頼関係を築く斎藤道三を演じる佐藤は、出演オファーを受けた経緯について「脚本の大森寿美男さんとプロデューサー、監督と偶然お会いする機会があって、この作品のお話を聞いて、“美濃のマムシ”の役なら久しぶりに立ち回り(殺陣)もいいな、と話していました。正式にお話を伺った時に、大森さんが本当に斎藤道三の立ち回りシーンを台本に書いてきてくださったので、これはきちんとやらないといけないな、と(笑)」と笑顔。
撮影中のエピソードも明かし「斎藤道三の生い立ちは諸説あって、しかも実際のところは本当かどうかも分からない怪しい人物。その怪しさを味わいとしてうまく出せればいいかなと思っていました。結髪さんも“普通の道三にしたくない”と、いろいろ工夫をしてくれたんです。僕自身、娘である帰蝶(幼少期の濃姫)と政(まつりごと)の話をする場面では、事前に監督と話して崩して演じてみました。小さな子に政の話をするのにあえて崩した芝居をするという不可思議さに、エキセントリックな斎藤道三が出せればいいなと思いました」と役へのアプローチを披露した。
最後に3人はそれぞれ、「魅力的なキャストの皆さんとおくる『桶狭間』。戦国時代を生きた武士たちの命を懸けた戦いをぜひご覧ください。お楽しみに」(松田)、「今まで数々映像化されている織田信長の物語の中でも、“桶狭間の戦い”に集約されているところが今作の最大の見どころだと思います。“うつけ”と言われた信長が、家臣をまとめて今川義元に立ち向かっていくまでの過程がとても分かりやすく描かれていると思います。今川を破ってからの転換も面白いのですが、そこまでの礎みたいなものが描かれているというのがこの作品ならではの見どころだと思います」(黒木)、「何といっても市川海老蔵が織田信長を演じていることが一番の魅力です。海老蔵さんらしい信長であり、かつ、海老蔵さんらしからぬ信長も出ていると思います。信長をはじめ歴史上の人物というのは、みんなが知っているけど実際に見たり話したりした人はいないわけで。どういう解釈でどう演じるかは、人それぞれなのが歴史上の人物を演じる上での醍醐味(だいごみ)だと僕は思っているんです。そういう意味で、これまでの作品とはまた違った形の“桶狭間の戦い”であり、信長や道三たちを楽しんでもらえればと思います」(佐藤)と見どころを語った。
あらゆるエンターテインメント作品が制限を受ける中、「テレビドラマという形でエンターテインメントをお届けしたい」という海老蔵の強いメッセ-ジが込められた「桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜」。3月26日の放送に期待が高まる。
【番組情報】
「十三代目市川團十郎白猿襲名記念特別企画『桶狭間〜織田信長 覇王の誕生〜』」
フジテレビ系
3月26日 午後9:30~11:32
フジテレビ担当 H・A
関連リンク
この記事をシェアする