「にじいろカルテ」高畑充希、北村匠海、井浦新インタビュー!「高畑さんがついていきたいと思う空気を作ってくれた」2021/03/18
高畑充希さんがテレビ朝日系ドラマ初出演にして初主演を務めるドラマ「にじいろカルテ」。「ようこそ!」「内科の先生待ってました!」と、自分という人間を認め受け入れてくれる人たちがいる“虹ノ村”。食卓を3人で囲んだり、虹ノ村のみんなと食事をしたり、誰かの悲しみを自分のことのように一緒に悲しんだり、うれしいことがあると一緒に喜んだり。何げない日常のやりとりが温かく、うらやましい…と思ってしまうほどすてきな時間が流れている本作も本日(3月18日)、最終回を迎えます。
最終回放送を前に、高畑さん、北村匠海さん、井浦新さんを直撃インタビュー! 最後までぜひお楽しみください♪
――8話まで撮影されて印象に残ったシーンがあれば教えてください。
高畑 「シェアハウスをしているので、3人で食卓を囲むシーンが何回も出てくるんです。深川栄洋監督に『めちゃくちゃ食べてください!』と言われるので、たくさん食べて、セリフをしゃべって、そして2人のやりとりに反応して…。結構大変でした。でも、二度と同じシーンにならないという刹那的な部分を拾ってドラマを作り上げてくださったんだと思います。このドラマの前半で(紅野)真空が器をひっくり返して、それを2人が親切に片づけてくれるシーンがあったんですけど、『こんなにリアリティーのない話ある?』って思ってたら、この間、本当にひっくり返しちゃって(笑)」
井浦・北村 「あはは」
高畑 「結構えらいことになって(笑)。現実ではないと思ってたのに『あるんだな…』って笑っちゃいました」
――実際に自宅でひっくり返してしまったら、驚きのあまり動けないかもしれません(笑)。北村さん、井浦さんは印象に残ってるシーンはありますか?
井浦 「具体的なところじゃなくてもいいですか? 所々に出てくる長いセリフですね。ダラダラと話してしまいそうになるようなセリフでも、このドラマは3人で満遍なく回していけたんです。長セリフやシーンは大変なんですけど、その“大変な瞬間”が楽しみになっちゃってる自分がいます」
北村 「個人的には、4話で僕がお尻を刺されてからのあの1話間は、相当伝説的だったなと思ってます(笑)」
高畑・井浦 「あはは」
北村 「ズボン脱いじゃったりしましたし(笑)、のたうち回るという芝居を人生で初めてやったりして。本当にこのドラマは初めて尽くしなんです」
井浦 「新しい扉を開いたな(笑)」
北村 「本当に新しい扉をガバガバ開いていきました(笑)。でも楽しかったですね。(蒼山)太陽はちょっと気分のアップダウンが激しいので突然キレたりするんですけど、自分自身も変なスイッチを入れないと太陽になれない時があって。身を削る思いで毎日頑張りました(笑)。でもそんな太陽を見て笑ってくれる真空先生がいて、真っ向からくる(浅黄)朔さんがいて…。その瞬間のやりとりは、もしかしたら芝居じゃないのかもしれないなと思ったりしました。素の3人が画面に映っている感じです」
高畑 「本当におしゃべりの延長で撮影している感じだったよね」
北村 「この作品って、台本通りに進んだことないんじゃないかってくらい言い回しが変わっていたり、アドリブが入ったりしていて。僕的には、そこも面白かったです」
井浦 「(台本通りの言い回し)できないんだよね。台本通りにやったら、あの3人の空気感や村の人たちとの絶妙なやりとりがうまく成立しないんですよ」
高畑 「本当、“生もの”って感じでした。岡田惠和さんが描く温かくてハートフルで悪い人が出ないという世界観に、深川監督がどんどんスパイスを入れていく…。その化学反応に私たちはただ振り回されていくという(笑)」
北村・井浦 「あはは」
北村 「でも、本当にそんな感じです(笑)」
高畑 「日々どう転んでいくか分からない中で、助け合いながら荒波を進んでいきました」
――ドラマのストーリーだけでなく、ここまでの会話や皆さんの優しい表情からもチームのいい雰囲気が伝わってきます。
高畑 「仲良いです!」
井浦 「そうだね」
北村 「芝居の中で助け合っていかなきゃいけないのもあると思うんですけど、撮影を重ねるごとに3人の距離が近くなっていきましたよね」
高畑 「本当に最高の2人です。個人的に、2人が今までに見たことない役をやっているように見えてとても新鮮でした。きっと2人のファンの方も、見ていてほっこりするような良い時間を過ごしてくれていたんじゃないかなと勝手に思ってます!」
北村 「充希さんは確実にドラマの中心にいてくれました。芝居における方向を決めているのは充希さん演じる真空先生で、僕らは真空先生が進む方へかじ取りしながら一緒に歩んでいった感じです」
井浦 「(高畑さん)ご本人が本当にちゃんとしてるんです。だから、信頼して安心して全部を出していけるというか。芝居の場でも僕らのやりとりをちゃんと受け止めてくれるし、でも面白くないと思ったら残酷なまでに切り捨ててくれるし(笑)。そういう判断もしっかりとしてくれるので、安心してついていける存在でした。『ついてこい!』という雰囲気は出さないけど、『ついていきたい!』と思う空気を作ってくれました。だから、3人のいい雰囲気が作れたんだろうなって」
高畑 「なんか恥ずかしいですね。このドラマは、出演しているみんなのキャラクターと役のキャラクターがリンクしているところが多くて。匠海くんは突然キレたりしないですけど(笑)。でも本当に撮影中はみんなに会うのが楽しみで、撮影がつらいと感じることが少なかったんです。ドラマの後半戦、どんな方がこのドラマを愛してくれているか分からないですけど、虹ノ村の人たちがこのドラマの中でどう生きていくのか見守ってほしいです。そして、最後まで愛してもらえたらいいなって思います」
――ありがとうございました!
【プロフィール】
高畑充希(たかはた みつき)
1991年12月14日生まれ。大阪府出身。2005年に開催された「山口百恵トリビュートミュージカル プレイバック part2 ~屋上の天使~」オーディションで主演の座を獲得し女優デビュー。07年から6年間、ミュージカル「ピーターパン」で8代目ピーターパン役を務めた。連続テレビ小説「ごちそうさん」「とと姉ちゃん」(共にNHK)、ドラマ「過保護のカホコ」「同期のサクラ」(共に日本テレビ系)、映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「引っ越し大名」などに出演。現在、主演を務めるミュージカル「ウェイトレス」が公演中。5月28日より映画「明日の食卓」が公開されるほか、6月には映画「キャラクター」、秋には映画「浜の朝日の嘘つきどもと」の公開が控えている。
北村匠海(きたむら たくみ)
1997年11月3日生まれ。東京都出身。2011年ダンスロックバンド・DISH//のメンバーに。バンドでは、ボーカル&ギターを担当。17年公開の映画「君の膵臓をたべたい」で注目を集めた。ドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)、「仰げば尊し」(TBS系)、「教場Ⅱ 後編」(フジテレビ系)、映画「信長協奏曲」「スマホを落としただけなのに」「思い、思われ、ふり、ふられ」などに出演。21年4月9日に映画「砕け散るところを見せてあげる」、7月に映画「東京リベンジャーズ」、22年に映画「とんび」「明け方の若者たち」が公開予定。
井浦新(いうら あらた)
1974年9月15日生まれ。東京都出身。99年公開の映画「ワンダフルライフ」で映画デビュー。その後、ドラマ「チェイス~国税査察官~」(NHK)、「リッチマン、プアウーマン」(フジテレビ系)、「アンナチュラル」(TBS系)、映画「蛇にピアス」「ソラニン」「朝が来る」などに出演。現在、映画「劇場版 殺意の道程」が公開中のほか、映画「達人 THE MASTER」の公開が控える。また、4月からドラマ「あのときキスしておけば」(テレビ朝日系)に出演。
【番組情報】
「にじいろカルテ」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~10:09
取材・文/テレビ朝日担当 Y・O 撮影/蓮尾美智子
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