Feature 特集

堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」2021/03/10

堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」

 坂元裕二、野島伸司、橋部敦子、浅野妙子、黒岩勉といった数々の人気脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」。昨年の第32回では1567の応募作品の中から的場友見さんの脚本「サロガシー」が大賞に選ばれ、ドラマ化が決定した。本作はサロガシー(代理母出産)やLGBTをテーマにした作品で、ゲイである兄のために代理母として妊娠・出産することを決意する主人公・江島環を、ドラマ初主演となる堀田真由が演じる。撮影に入る直前の堀田に見どころなどを聞いた。

堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」
堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」

――まずは本作の出演依頼が来た時のお気持ちから教えてください。

「社会的なテーマの作品、そして女性が主人公だからこそできる物語というものを演じてみたいと思っていたので、このような作品の主役をいただいて本当に光栄でしたし、目標が一つかなってうれしかったです」

――ドラマ初主演とのことですが、これまで出演されたドラマとは違った気持ちで現場に臨もうということはありますか?

「主役だからといって特に意識することはなくて、気負いなどもあまりないのですが、主役として『話の軸になる人物』という意識や感情というのは、お芝居の上では大切にしたいかもしれません」

――台本を読まれてどう思われましたか?

「“サロガシー”という言葉を台本を読んで初めて知りました。社会的なテーマだと思いますし、とても前向きな話で、主人公が成長していく話でもあるので、希望みたいなものを感じました」

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――ご自身が演じる環という役をどのように捉えていらっしゃいますか?

「すごく根が明るい子だと思います。幼少期の環境って、その人の人格を作ると思うんですけど、両親それぞれとの幼少期の距離感などが28歳の環には影響している部分があるなと感じています。建設士として男性社会の中にいる女の子なので、きっとその環境に合わせて心(しん)の強さ、自分を持って生きている女の子だなと思います」

――お兄さんの子どもを代理母出産するという役ですが、役作りはどのようにされていますか?

「まだ撮影前の段階なので、ちょうど準備をしているところです。自分自身が子どもを持った経験がないので、『いま、何ができるのか?』を考えて、代理母出産をされた方の心情だとか、どういった仕組みでそういったことができるのかということを自分自身が知ることが大切だなと思いました。本を読んで、テスト勉強の時のようにマーカーを引いたりしながら、一つ一つ確認しています」

堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」
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――視聴者の方に伝えたいことはどんなことでしょうか?

「皆さんがこの作品を見てくださったうえで、どのような感情を持たれるかというのは人それぞれだと思うので、そこに関しては特にこう思ってほしいということはありません。ですが、『知らないことほど怖いものはないな』と私は思っていて、今回のお話を頂くまで、私自身も“サロガシー”という言葉もその意味も知らなかったですし、視聴者の方にも『こういう選択もあるんだ』と知っていただけたらいいなと思います」

堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」
堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」

――最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「代理母出産やLGBTQなど、すごく社会的なテーマの作品だと思います。男性が女性に対して使う言葉や、セクハラ、パワハラなどが社会問題になっていますが、“女性の権利”についてしっかりと描かれている作品だと思うので、皆さんにはまず、興味を持っていただくことが一番なのかなと思っています。強く何かを求めることはないのですが、まずは“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいなと思います!」

――ありがとうございました!

 取材時はまだ撮影前だったが、後日堀田もクランクイン。脚本を担当した的場さんが撮影現場を訪れた際に、堀田の演技を見て「環の役は複雑で、演じるのが難しい役だろうと思っていたのですが、実際に撮影現場を見せていただいたら、堀田さんが想像をはるかに超え、完全に“環”になられていました。ベストマッチのキャスティングです」と絶賛していたとのこと。ドラマ初主演の堀田がどのように“サロガシー”を演じるのか、注目の本作は3月24日(深夜0:55)から放送予定となっている。

堀田真由がドラマ初主演で代理母となる女性を熱演「“サロガシー”の意味を知っていただくきっかけになればうれしいです!」

あらすじ

 建設士として建設現場で働く独身の江島環は、同性愛者である兄・江島聡(細田善彦)のために、代理母出産(=サロガシー)することを決意。妊娠4カ月を過ぎた頃、事後報告として両親に妊娠の事実を告げる。「お兄ちゃんの子」だと言う環に両親は取り乱し、父親は聡に殴りかかる。そこで初めて聡は「俺はゲイだ!」と告白、環は聡のパートナー・水野圭人(猪塚健太)の精子と自分の卵子で、聡と圭人の子どもを代理母出産するのだと説明する。幼い頃から兄ばかりかわいがり、環の女性性に過剰なほどの嫌悪感を見せてきた母親は理解できないと詰め寄り、環の反発心はますます強まるのだった。

 兄妹は、聡の元彼女で医師の西岡麻友(松本若菜)が勤める産婦人科に通う。当初、麻友は聡に「妹が俺の彼氏の子を妊娠した」と言われ戸惑うものの、その生き方に理解を示し兄妹を応援する。しかし母子手帳の“お母さんの名前”欄はずっと空白のままに。一方、聡は環の母性本能が目覚め、産まれた子どもを引き渡す時に心理的負担が生じるのではと心配していた。

 そんな中で環は、会社の先輩・神谷晃(斎藤工)を中心とした男性社会の中で悔しい思いをしながらも、良き理解者である同僚の野池幸四郎(田村健太郎)に見守られながら仕事に励む。だが、妊娠9カ月を迎えた頃、環は切迫早産で倒れ緊急入院してしまい…。

【プロフィール】

堀田真由(ほった まゆ) 
1998年4月2日生まれ。滋賀県出身。「テミスの求刑」で女優デビュー。以降、ドラマ「わろてんか」「恋はつづくよどこまでも」「いとしのニーナ」「危険なビーナス」、映画「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」など、数多くの話題作に出演。バラエティー番組「坂上どうぶつ王国」にレギュラー出演するなど、幅広いジャンルで活躍中。

【番組情報】

第32回フジテレビヤングシナリオ大賞「サロガシー」
フジテレビ(関東ローカル)
3月24日 深夜0:55~1:55(予定)

【プレゼント】

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【締切】2021年4月6日(火)正午

取材・文/秋山隼人  撮影/蓮尾美智子



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