「神様のカルテ」原作者の夏川草介が励まされた患者との出会い 「こういう人が実際に存在するんだということを伝えたい」2021/03/01
テレビ東京系で毎週月曜放送のドラマスペシャル「神様のカルテ」。福士蒼汰さん演じる内科医の栗原一止(いちと)が、地方医療の現実を経験し、葛藤しながら成長していくさまを描くヒューマンストーリーです。
物語には、一止と向き合うさまざまな患者さんたちはもちろん、清野菜名さん演じる妻の栗原榛名や、大島優子さん扮(ふん)する看護師の東西直美、北大路欣也さん演ずる師匠の大狸先生など、個性豊かですが一止を支えてくれる魅力的な人物が多数登場します。ということで、本作の原作者である現役医師の夏川草介先生に、その秘密についてお伺いしました。
――本作にはすてきな登場人物が多数出てきて、人の優しさや温かさが描かれていますが、夏川先生の周りには、そういった温かい方がたくさんいらっしゃるのでしょうか?
「いないと言ってしまうと、いろんな人から反感を買いそうですが(笑)。素晴らしい人たちがいらっしゃいますね。驚くほど人を思いやれる方と出会うんです。それは、医師であったり、患者さんであったり…。例えば、余命数カ月しかない重症のがんの患者さんで『先生、少しは休んだ方が良いよ』『ご飯を食べていないみたいだから、パンを買っておいたよ』と言ってくださる方がいらっしゃるんです。自分の体の調子が悪く、痛みもある中で、こういうふうに人のことを気遣えるというのはすごいことだなと思うんですよね。元気であれば、誰かに気を使うというのはそんなに難しいことじゃないですけれど、命に関わる状態の中で他人を思いやれる人に出会うと、この人たちの姿を残しておきたい、こういう人が実際に存在するんだということを伝えたいなと感じます。私自身が、そういう人に出会うことによって、ものすごく気持ちが前向きになれて励まされるものですから、それを形にして皆さんに届けられたら、それ自体がまた多くの人の励みになるんじゃないかなと。そういった人間の美しい面や、清らかで格好いい面をしっかり書き残していって、皆さんに読んでいただきたいなと思っています」
夏川先生が実際にされた素晴らしい出会いやお互いを思いやる気持ちが、すてきな作品の源になっていることが分かりました。ドラマはもちろんですが、あわせて原作本も読むとすごく温かい気持ちになれそうですね。
3月1日放送の第三夜では、一止に人生最大のピンチが!? 本庄病院に新たな内科医として小幡奈美(水野美紀)が赴任してきます。大狸先生の教え子で知識も豊富、腕も優秀な医師なのですが、なぜか特定の患者だけ診ようとしません。その理由にがくぜんとする一止でしたが、その真意を知り自分の医師としての姿に疑問を抱きます。一方、救急搬送され入院することになった榊原信一(竹財輝之助)は、東西と意味深な視線を交わし…。それぞれの人生の転機となる第三夜もお見逃しなく!
【番組情報】
ドラマスペシャル「神様のカルテ」
テレビ東京系
月曜 午後8:00~9:54
テレビ東京担当 Y・O
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