「おちょやん」で富山弁に苦戦した吉川愛。「ずっと母にどうしようと嘆いていました」2021/02/28
第12週(2月22日~26日放送)の連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)は、竹井千代(杉咲花)が生き別れた弟・ヨシヲ(倉悠貴)と再会! と喜んだのもつかの間、「姉やん姉やん」とかわいかったヨシヲが悪事に手を出すなんて…と、衝撃的な1週間でした。父・テルヲ(トータス松本)の血は争えませんね…。
結局、千代はヨシヲを引き留めることができず、一人泣いているところに現れたのは天海一平(成田凌)。「また一人になってしまった」と必死に笑う千代を抱きしめ「一人やあれへん…俺がおる」と寄り添うと、千代はこらえ切れずに声を上げて泣いてしまいました。
今まで以上に2人の関係が急接近。今後の展開が気になる第13週(3月1日~5日放送)、一平は千代と一つ屋根の下に住むことが気まずくなり、1人暮らしを始めます。ある日、鶴亀株式会社社長・大山鶴蔵(中村鴈治郎)は、父の名前を継ぎ、二代目天海天海を襲名するよう命令。しかし、一平は父親への恨みがあり、すぐに断ります。千代は、一平の母・夕(板谷由夏)から襲名を説得してもらおうと、須賀廼家千之助(星田英利)から居場所を聞き出し、一平を連れて京都へ。しかし、捜索は想像以上に難航します。そこで千代は住み込みで働いていたカフェ「キネマ」の情報網を頼ることに。
今回は、カフェ「キネマ」で千代と同部屋だった宇野真理を演じた吉川愛さんのコメントを紹介します。
吉川さんの“朝ドラ”出演は、平成25年度前期連続テレビ小説「あまちゃん」以来の2作品目。「前回は、出演シーンがそんなに多くあったわけではなかったので、今回また出演させていただけて、とてもうれしいです。母は、ずっと『“朝ドラ”に出てほしい』と言っていたので、出演が決まった時は『すごくうれしい。絶対見るね。応援してるよ』と言ってくれました。友達も『すごいね、頑張ってね』と連絡をくれて、うれしかったです。でも、出演が決まった時からずっと緊張しています」と胸中を明かします。
役柄について「真理はできる子ではあるんですけど、ちょっと抜けているところがあります。部屋が汚かったり、寝相が悪かったり(笑)。そういう部分をかわいいなと思いますし、真理の良さをちょっとでも引き出しながら演じました。役柄のかわいらしさや頑張っているところも見せたいので、そこを意識しました」と語ります。
また、役との共通点を聞くと「自分と似ているところもあるのかな~?(笑)。スタッフの方に『真理ちゃんと似てるね』と言われたことがあるので、似ているかもしれないです。自覚はあまりないですけど、見ていて似ていると思ってもらえるのはうれしいです」とコメント。
さらに今回は、方言がある役に挑戦しています。「おちょやん」のキャラクターはみんな関西弁を使っていますが、真理は富山出身の設定。「富山ことばに苦戦しました。方言でのお芝居は初めてだったので、“方言ってどうやって覚えればいいんだろう…?”というところからのスタートでした。富山ことばの音声データをいただいて、初めて方言指導の先生の声を聞いた時は、“これ、できるのかな…? 私、できないかもしれない!!”と思って、ずっと母に『どうしよう』と嘆いていました」と吐露。富山弁になじみのない記者は「とにかくかわいい!」の一言に尽きますが、富山出身の先輩は「富山弁を使うドラマがあまりないから新鮮だったし、上手だった!」と絶賛していました。
撮影現場の様子は「すごくアットホームだなと思いました。私は少し人見知りをするのですが、皆さんが話し掛けてくれて、優しいんです! だから最初の頃から、素で話せるような感じでした。撮影がずっと一緒だった宮元潔役の西村和彦さんからは、『昔の現場はこうだったんだよ』と教えていただきました。あと、アニメが好きなので、西村さんや京子役のめがねさんと、ずっとアニメの話をしていました」と撮影中のエピソードを教えてくれました。
最後に「久々の“朝ドラ”出演なので、ものすごく緊張しているところが伝わるのではないかと思いますが、少しでも真理のことをかわいいな、一人の登場人物として好きだなと思ってもらえたらうれしいです」とアピール。第13週では、カフェ「キネマ」のメンバーも再登場しますので、“かわいらしい真理”と富山弁にも注目してご覧ください。
【番組情報】
連続テレビ小説「おちょやん」
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は一週間の振り返り。
NHK担当 M・I
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