池脇千鶴の父親役で大和田獏が登場！「いつまでも前向きに」ドラマのテーマに共感2021/02/19

　池脇千鶴主演のオトナの土ドラ「その女、ジルバ」（フジテレビ系＝東海テレビ制作）。「女は四十（シジュー）から」をテーマに、主人公の40歳、負け組会社員の新（池脇）と、平均年齢70歳以上という超高齢熟女バーの面々が織り成すドラマは、土曜の夜にじんわりと心に染み入る温かなドラマとして多くの女性の共感を呼んでいる。

　物語も後半戦に入った本作だが、2月20日放送・第7話から大和田獏が登場することが分かった。司会から俳優までマルチな活躍で知られる大和田が演じるのは、故郷・福島県で暮らす新の父親・笛吹達郎。娘を持つ父親として役柄に共感することや、古希を迎え、今新たに始めたことなどを聞いた。

“いつまでも前向きにいることが大切”というテーマに共感

――ドラマの印象を教えてください。

「とにかく出演者の方々が素晴らしいなと感じていました。特に草笛光子さんは相変わらずお奇麗でお元気ですしね。僕も途中からではありますが、このドラマへ出演できるのをとても楽しみにしていました。また“年を取ることは悪いことではない”“元気が一番”というドラマのメッセージが、今の世の中に合っているなと思います。僕も古希を迎えて感じることがたくさんありますが、“いつまでも前向きにいることが大切”というドラマの大きなテーマにとても共感しています」

父親は娘の幸せが一番大事ですから

――笛吹達郎のイメージをどのように捉えて演じられましたか？

「“典型的なお父さん”というイメージです。お母さんは少し気が強いけれど“かかあ天下”ということでもなく、締めるところはしっかり締める…といったところが良いですよね。達郎は子どもに対する愛情がとても深く、娘が心配で仕方がないお父さん。特に新は1回結婚目前で傷ついて、その後も東京で1人頑張っているんですから、なおさらでしょうね。家族への思いの背景には、震災の苦労をみんなで乗り越えていく中で、人が人を思いやり支え合うことの大切さを身に染みて実感したことが関わっているのかなと思います」

――娘（大和田美帆）を持つ父親として共感するところはありますか？

「うちも一人娘で、かつ新と同じような年代なので、その点で共感するところも多かったです。達郎と同じように、父親は娘の幸せが一番大事ですからね」

心の奥の奥にあるものを“すっ”と表現される

――池脇千鶴さんとの共演はいかがでしたか？

「演技が抜群にお上手で、前々からすてきな女優さんだと思っていましたので、今回ご一緒できることを楽しみにしていました。実は、お会いした途端に池脇さんがまるで娘のように感じられて。それはやはり池脇さんがちゃんと心のこもったお芝居をされていて、それがこちらにも伝わるからだと思います。役の心の奥にあるものを“すっ”と表現されるのが上手な方だなと…。役に入り込み、共演者をドラマの世界に引き込んでくださるので、変な言い方にはなりますが、非常にやりやすいですね」

――大和田さんが演じる達郎は、娘に対してとても優しいお父さんですよね。

「優しいお父さんが出てきたぞ、と見せておかないとね（笑）。世の中のお父さんはたぶん、皆さんこんな感じだと思います。特に娘に対してはね」

体力、記憶力が持つまで、役者の本分を尽くしたい

――大和田さんご自身は、古希を迎えられてから新たに始められたことはありますか？

「娘に勧められてInstagramを始めました！　それから、長期入院している子どもたちに向けて歌などを配信しているボランティア団体に娘と参加して、朗読をしました。僕は朗読が好きで、いつかさまざまな場所に出向いて家族や子どもたちに物語を聞いてもらうような“お話おじさん”になりたいと思っていたんです。機会があって参加したボランティア活動が楽しかったので、今後も続けていきたいなと思っています」

――“お話おじさん”ですか！

「ボランティア活動のように、この年になっても知らないことはたくさんあるなと思いますし、自分から進んで周りに目を向けることは大事だと思っています。特に今のご時世の中で、見えていなかったものが見えてきて、僕にも何かやるべきことやできることがあるのだなと感じています。やはり僕は役者なので、体力、記憶力が持つまで、役者の本分を尽くしたいと思っていますね」

――今後も元気でいるために、何か気を付けていらっしゃることはありますか？

「最近お酒を減らしたのと、あとは運動をするように気を付けています。例えば速足でウオーキングを50分～1時間ぐらいしているのですが、気分転換にもなり楽しいですね」

――では最後に、視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。

「あまり出番は多くはありませんが…（笑）。親子の情愛、娘を思いやる気持ちをくみ取っていただけたらうれしいなと思います」

――ありがとうございました！