髙橋大輔主演!「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」記者会見&囲み取材の模様をリポート2019/03/01
2017年の夏に開催され大好評を博したアイスショー「氷艶」が、髙橋大輔選手を主演に2年ぶりに開催決定! 第2弾は「源氏物語」をモチーフに、「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」と題して、19年7月26~28日に横浜アリーナで上演されます。2月25日に行われた記者会見には、演出の宮本亜門さん、出演者の髙橋大輔選手、荒川静香さん、柚希礼音さん、福士誠治さんが登場し、さまざまなジャンルのエンターテインメントがコラボレートする夢のアイスショーへの意気込みを語ってくれました。
今回は記者会見と記者会見後に行われた囲み取材から、演出&出演陣のコメントをご紹介します。
──「氷艶hyoen 2019 -月光かりの如く-」の見どころを教えてください。
宮本 「フィギュアスケートショーを演出するのは初めてで、アリーナという空間での演出も初めてなので、大変楽しみです。そして『源氏物語』ということで、日本の文化を徹底的に面白く発信し、できれば世界に持っていきたい、と思っています。特に、このメンバーと出来ることを心より楽しみにしております。初めてですが、心配するどころか、むしろ興奮しているというのが正直な気持ち。B’zの松本孝弘さんにも、まさに“光源氏の心とフィットした、いつまでも心に鳴り響く”ようなメロディー(テーマ曲)を作っていただきました」
髙橋 「この『氷艶』はいつものアイスショーと違って、ストーリー仕立てです。(通常の)アイスショーは、約3日前に集まって、振り付けや演出を行いますが、今回の『氷艶』は、長い時間稽古して(お客さまに)お見せします。1カ月間みんなで稽古しながら、作品を演じられるという喜びを感じつつ、また(『氷艶』が)出来るというのが、自分としてはすごく楽しみです。光源氏の演じ方ですが…(宮本さんの方を見ながら)、どう演じたらいいですか?」
宮本 「私に聞かないでください、まずは自分のご意見を(笑)」
髙橋 「(光源氏は)すごくプレーボーイなイメージがあります。あとは見た目的に(自分が)光源氏にしてはちょっと顔が濃すぎるかな、というのが…(苦笑)。もう少し“キレイ系”の人が演じた方がいいのかな、というのはありますが、そこは演技でカバーしようと(笑)。光源氏は結局、孤独だったと思います。この(役への)持っていき方というものを、自分の中で探り探り表現していきたいです」
宮本 「僕が思う髙橋さんのイメージは、良い意味での“影がある”方。アスリートの集中力というのは皆さんご存じだと思いますが、その中に影と切なさ、そして、人が近寄りたいが近づけない何か、みたいなものがある。光源氏にピッタリだと思っております。プレーボーイというのではない、もっと奥深いというか、じわ~っと胸にしみるような光源氏を、髙橋さんの光源氏で見たい。原作とは少し変えているところがありまして、そんなところを存分にお客様に楽しんでいただけると思うので、心配しないでください(笑)。今回は演技も含めて、色々なことに新しくチャレンジしてもらおうと思っています」
髙橋 「亜門さんの演出でやらせていただくことで、また新しい世界が見えると思います。また役者の方だったり、ミュージシャンの方だったり、普段スケートをしていたら出会えない、仕事をできないような方と一緒にやらせていただくことで、いろんなことを盗んでやろう、という気持ちでいます。テーマ曲を聞いた瞬間に、これは滑りやすい曲だな、演じやすいだろうな、と。また、“舞う”という表現がピッタリな楽曲という印象で、すごく気持ちを入れやすいと感じました」
── 荒川さんは、光源氏の腹違いの兄弟であるステファン・ランビエールさん扮する朱雀君の母親・弘徽殿女御(こきでんのにょうご)を演じます。
荒川 「世の中で皆さんが思い描く、“母親”の中の一つに当てはまるのかどうなのか…。私自身も、もっと勉強していかなければいけないところではありますが、子を思う愛情の深さなのか、人間としての欲深さなのか、色々な部分を表現すべき人物の役をいただいたと思います。自分が今、実際に母親であることが視点として役立つのであれば、存分に生かしていきたいです」
── そして、海賊長となるために、男として育てられた女性・松浦を、元宝塚のトップスター・柚希礼音さんが演じます。
柚希 「女として生まれながら男として育てられる役…ということで、宝塚を経験して自分なりに学んできたことを大いに生かしてやっていきたいと思っています。また、光源氏に恋をしたけれども女ということを打ち明けられない、という女性としての切なさや心の葛藤もお見せしたいと思います。ただ、スケートリンクの上なので…。運動神経はいい方なのですが、この前一度滑ってみたら、中学生以来滑ったことがないとこんなにも滑れないのか、と。ちょっとへっぴり腰な自分がいました(苦笑)。本番までにたくさん稽古して、スケートリンクの上でも表現ができるようになりたいと思います」
── そして、光源氏の親友・頭中将役は俳優の福士誠治さんが演じます。
福士 「お話をいただいた時には、もう即決で『やりたい』と。舞台というか、アイスショーの世界は未知数ですし、ましてアリーナという広いところで表現が出来るっていうことが、役者人生でもなかなかないことなので、できる限り楽しんで、けがをせず最後までやりたいです。スケートは小学校5、6年生くらいに地域のスケートリンクで滑らせてもらって。あの時が一番うまかったと思いますし、恐怖心もなかった。大人になると転んだらどうなるか体が知っているので硬直してしまうんですよね。それを克服するために、(スケートも)稽古していけたら、と思います」
── 髙橋選手、公演へ向けた意気込みをお願いします。
髙橋 「『氷艶』は今回2回目です。アイスショーでアーティストの方などとコラボレーションすることはありますが、氷の上で共演するというアイスショーは、ほかにはないと思います。この『氷艶』を大成功させることができれば、西洋のスポーツのフィギュアスケートというものを、逆に日本から世界に発信出来ると思います。ぜひ成功させて、どんどん色々な方に知っていただきたいなと思います。なので、精いっぱい頑張ります!」
── 髙橋選手は現役復帰しての「氷艶」ですね。
髙橋 「現役復帰をさせていただき、手応えというところでは“自分が想像していたよりも成長できた”という感じです。最初は悩んだというか『現役復帰は本当に正解だったんだろうか』という気持ちがありましたが、やはり現役復帰して良かったと思います。またこの『氷艶』に関しても、イチから作り直し、高いパフォーマンスが出来る体に持ってこれていますので、普段のフィギュアスケートとは違った演技をどれだけ表現できるか、というのがすごく楽しみです。これから試合やアイスショーなど色々なところ、自分自身が演技できる場所で、全力でやっていきたいという気持ちが一層強くなっています」
── 髙橋さんは将来的に演出家のような仕事をしたい、という思いがあると思いますが…。
宮本 「(興味)あるんですか!? それで(『氷艶』を)やっているの!?」
髙橋 「(大慌てで)いやいや違う…ちょっと(質問が)ストレートすぎますね…」
宮本 「僕が伝えられるものは、全部伝えますよ。(高橋選手には)可能性があまりにもあるので。僕がこのお話を聞いた時に、『現役復帰している時に、この仕事をやっていいのか?』と散々聞いたんです。『本当に良いの? それが選手として障害になることは起きないの?』と。すると、彼は『違う』と。『アイスショーも含めて、スケートの可能性を最大限に広げたいんです』と、真剣に言うんです。…でも、演出家になりたいの?(笑)」
髙橋 「いやいや…(苦笑)」
宮本 「ジャンルを超えたエンターテイメントが世界中にあって、(髙橋選手は)これだけ何事に対しても真剣に取り組む人なので、すごい楽しみです。いつの日か、髙橋選手演出の『氷艶』が見られる日がくるかもしれない」
今回の『氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-』には、そのほか歌手の平原綾香さん(桐壺更衣・藤壺宮の2役)、ユリア・リプニツカヤさん(紫の上役)、そして織田信成さん(陰陽師役)など、豪華キャストが多数参加します。世界でも類を見ない壮大な氷上エンターテインメントの幕開けを楽しみに待ちましょう!
【公演情報】
「氷艶 hyoen2019 -月光かりの如く-」
会場:横浜アリーナ 開催:7月26~28日 演出:宮本亜門 テーマ曲:松本孝弘「月光かりの如く」
出演:髙橋大輔 ステファン・ランビエール 荒川静香 柚希礼音 平原綾香 福士誠治 波岡一喜 ユリア・リプニツカヤ 鈴木明子 織田信成 村上佳菜子 西岡德馬ほか
公式HP:http://hyoen.jp/
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