向井理「やりたいことをすべてかなえてあげたいと思いつつも、自分のそばにいてほしいという思いのはざまで葛藤」。「人生最高の贈りもの」で石原さとみの夫役2021/01/03
1月4日に石原さとみさん主演の「新春ドラマスペシャル 人生最高の贈りもの」(テレビ東京系)が放送されます。脚本は岡田惠和さんで、余命宣告を受けた1人の女性と、彼女を取り巻く家族の絆を描いた愛と感動のドラマです。この物語の主人公・田渕ゆり子(石原)を支える夫・繫行を向井理さんが演じます。そこで向井さんを直撃し、ドラマの見どころだけではなく、作品を通して伝えたいことなどをたっぷりお伺いしました!
――まずは、本作に出演された感想を教えてください。
「今回、いい時期に長野県で3日間撮影をさせていただき、大自然の中でとてもゆっくりとした時間が流れ、気持ち良くお芝居をできました。ちなみに僕はこういった地方ロケになると、おいしい食べ物やお酒を堪能できることを楽しみにしているので…(笑)。実は、今回そばを食べるために前乗りしました」
――地方に出ると、やはりおいしい食べ物やお酒は欠かせないですよね。ちなみに本作の脚本を岡田さんが務められましたが、台本を読んだ時の感想も教えてください。
「今回、岡田さんの作品に携わらせていただくのは2回目になるのですが、やはり“岡田さんならではの台本”と率直に思いました。前回出演したものと全く違う作品ではあるけれど、台本にあるセリフをそのまま言っていくだけで、自然の流れでシーンが成り立つなと。そこにさまざまな感情が湧き出てくるような台本だったので、変に自分の色を付けないということを努力しました」
――余命宣告されたゆり子(石原)を支える夫・繫行として、どんな思いを持って演じられましたか?
「正直、余命を告げられたことがないので、演じるにあたり想像力で埋めていきました。とにかく、ゆり子がやりたいことをすべてかなえてあげたいと思いつつも、自分のそばにいてほしいという思いのはざまで葛藤しながら演じていました。ある種、それが人間らしいなと。でも、結局ゆり子の人生なので、一歩引いて、彼女が選択した意志を尊重してあげるということが一番大事だった気がします」
――その繫行を演じられていて、どんな人物に見えますか? また、向井さんはご自身と似ている部分はありましたか?
「すごく落ち着いていて、表面に出さずに考えている人なのかなと思います。また、突発的に動くのではなく、ちゃんと状況を考えて駆け引きをするタイプなのかなと。あと、基本的にどの作品でも自分と似ている 部分を探したことはないけれど、話し方は似ているかもしれないです。物事を結論から話すところとか」
――貴重なお話をありがとうございました! では、最後に本作の見どころも含め、視聴者の皆さまへメッセージをお願いします。
「“余命”という言葉もネガティブというわけではなく、そういった状況に陥ったからこそ、ポジティブなものを見つける人々の至誠を描いている作品になっています。温かい気持ちになってもらえるような作品になっていると思うので、ご家族そろって見ていただけたら、うれしいです!」
――ありがとうございました!
【プロフィール】
向井理(むかい おさむ)
1982年2月7日、神奈川県横浜市生まれ。水瓶座。O型。主な出演作にドラマ「ゲゲゲの女房」(NHK)、「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)、「ハングリー」「10の秘密」(ともにフジテレビ系)など。「華麗なる一族」(WOWOW)が2021年4月放送予定。
【番組情報】
新春ドラマスペシャル 「人生最高の贈りもの」
テレビ東京系
1月4日 後8:00~9:54
取材・文/村谷美和 (テレビ東京担当)
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