トータス松本が「おちょやん」オファー時の秘話を熱弁! テルヲは「おしん」の作造だった!?2020/12/20
現在放送中の連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)。第3週(12月14~18日放送)、竹井千代(杉咲花)は、奉公が終わる年季明けが迫り、自分の将来について生まれて初めて考えました。その結果、芝居茶屋「岡安」で働き続けることを決意。おかみの岡田シズ(篠原涼子)と主人の宗助(名倉潤)に報告していると、激しく戸をたたく来客が…。千代が戸を開けると、そこにいたのはトラブルメーカーの父・テルヲ(トータス松本)でした! 一件落着すると、次の波乱が訪れる…“朝ドラ”あるあるです(笑)。
そんな千代を困らせる駄目な父を演じているトータスさんは、今回が初の“朝ドラ”出演。実は「連続テレビ小説『おしん』で伊東四朗さんが演じた谷村作造のような、“西の作造さん”になってくれませんか?」とオファーを受けたそうです。トータスさんは「小作農家の作造さんは、家族のために一生懸命働いて働いて…。貧乏な暮らしに耐え切れず娘を奉公に出したんです。何も悪いことはしてない。家族のために、ひたむきに働いているだけなのに、かたやテルヲって…。完全にテルヲが悪いだけですよ! お前がちゃんとすればいいんじゃ! 作造さんと全く比較にならないですよ。情けないですね。話が違う(笑)」と、当初思い描いていたヒロインの父との相違を吐露。
さらに、テルヲの役柄を「ひどいお父さんですよ(笑)」とバッサリ切り捨て、「台本を読んでいても、この人は一体何を考えているのだろうと…。だらしなくて、どうしようもない! 僕らは生きていく中で、家族に対する愛情とか世間体、恩や義理など、人との調和を考えますが、テルヲはそういうことをあまり考えたことがない人なんでしょうね。テルヲが大事にしている鶏に腹を立てて、千代から『お父ちゃん、流星丸とうちら、どっちが大事やねん!』と言われて、『そねなもん決まっとるやないけ…流星丸や!』と言うセリフがあるんです。普段の自分だったら絶対に出てこない言葉なので、“こんなこと言って知らんぞー”とやきもきするけど、言い切るテルヲがうらやましくもありますね(笑)。思っていたとしても100%は言えないじゃないですか? それを言い切るのが、ちょっと気持ち良かったりもします」と悪く言いつつも、お芝居を楽しんでいる様子が伝わってきます。
現場の様子について「最初は子役もいて、わちゃわちゃしていて楽しかったです。子役の皆さんもありがたいことに懐いてくれました。今は物語が進んで違う面々なんですけど、以前のわちゃわちゃが懐かしくてね。でもこれが普通の現場なんだよなと…。あれになじんでしまっているから寂しいですね。子役の皆さんも含めて、共演する役者の皆さんにはリスペクトしかないです。8歳ぐらいの人生経験でも、あれだけの演技ができるのは、僕には想像ができないですよ。僕はバンドマンですからね。全然違う分野から来ているので、受けて立つという気構えでおこうと思って現場に入っていました」と振り返ります。
また、娘の千代を演じる杉咲さんとは再共演とのことで、「2012年のテレビドラマで共演して以来です。その後、いろんなドラマに出演されて、めきめき頭角を現し、すごい女優さんになったなーと感心しきりです。なんか親戚の娘さんの成長を見ているような感じですよね。最初から能力の高い方でした」と絶賛。
最後に「テルヲは今後もだらしなくて、どうしようもない父親のままなのか、それとも少しぐらい良い人間になるのか…。死ぬ時ぐらいは良い人間でいたいなーと思っていますが、予定調和すぎますかね(笑)。テルヲのこれからを温かく見守ってください」と視聴者の方々へメッセージを送りました。
第4週あらすじ(12月21日~25日放送)
千代が奉公に出て8年がたったある日、突然、父・テルヲが現れます。その頃、天海一平(成田凌)と須賀廼屋千之助(星田英利)の天海一座が道頓堀に戻って来て、千代と一平は再会。そんな時、一平はテルヲが借金取りに追われていて、千代を別の店に身売りしようとしていることに気付きます。一平は、ひそかにテルヲを問いただそうとしますが…。
【番組情報】
連続テレビ小説「おちょやん」
NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか
NHK BSプレミアム・BS4K 月~土曜 午前7:30~7:45ほか
※土曜は一週間の振り返り。
NHK担当 M・I
この記事をシェアする