野村萬斎×アガサ・クリスティー×三谷幸喜のシリーズ第3弾「死との約束」。鈴木京香が出演2020/12/15
フジテレビ系では2021年に、スペシャルドラマ「死との約束」(日時未定)を放送することが決定した。本作は、原作・アガサ・クリスティー、脚本・三谷幸喜の夢のコラボレーションで描く待望のシリーズ第3弾。「オリエント急行殺人事件」(2015年)、「黒井戸殺し」(18年)に続いて、野村萬斎が主演を務める。
原作は、1938年に発表された長編小説で、かつて「死海殺人事件」のタイトルとして映画化もされている。舞台を“巡礼の道”として世界遺産にも登録されている熊野古道に、そして時代設定を昭和30年代に置き換えて、三谷流の世界観を作り上げる。
萬斎は名探偵・勝呂武尊を演じ、勝呂が旅行先で出会う婦人代議士・上杉穂波に扮(ふん)するのは鈴木京香。2人は今作が初共演となる。旅先で偶然出会うが、どうやら勝呂は穂波の過去を知っている旧知の仲のようで、その関係が事件とどのように関わってくるのか気になるところだ。
そして、医師・沙羅絹子を比嘉愛未、税理士・十文字幸太を坪倉由幸(我が家)が、さらに、穂波に随行する編集者・飛鳥ハナを長野里美、勝呂に捜査を依頼する警察署長・川張大作を阿南健治ら三谷作品おなじみの俳優陣が演じる。
三谷は「『死との約束』は、アガサ・クリスティーの隠れた傑作です。ポワロもので、僕が一番好きな作品です。事件が起こるまでのワクワク感。真相が明らかになっていくドキドキ感。そしてラストのあまりに意外な犯人。今回も原作のテイストを損なわないように脚色しました。キャスティングも完璧です。極上のミステリーを堪能あれ!」と力強くアピールする。
萬斎は「今回は、トリックが前作とは全く違っていて、ある意味、ご覧の皆さんが、“裏切られる展開”かもしれません。そして、勝呂がシリーズを追うごとに、人間味を増してきている気がしています。三谷さんは、すでに『黒井戸殺し』を撮影している頃から今作の構想がおありだったようで、『次回は勝呂が淡い恋をする…』とおっしゃっていたんです。その通り、今回は女性に囲まれている!という、とても華やいだ心地がしております(笑)」と明かし、「毎回、謎解きでは長いシーン、長いセリフがありますが、監督からも『3年に一度の苦行をしてください』と言われています。もちろんそこが見せ場ですが、僕にとっては一番大変なところでもあります。でもその分、視聴者の皆さまには存分に楽しんでいただけると思っています」と気合十分。
鈴木は「『オリエント急行殺人事件』も『黒井戸殺し』も見ていましたから、今回のお話はすごくうれしかったです。しかも、名探偵・勝呂のかつての知り合いだった女性という役。台本が待ち遠しかったです。映画『死海殺人事件』も見たのですが、エキゾチックな舞台を日本に置き換えても違和感なく、より一層面白い。三谷さんの脚本の素晴らしいところだなと思いました。萬斎さんは、さすが動きが奇麗で、セリフ回しにも品格がある、とてもチャーミングな方。三谷さんが『ポワロに並ぶ日本の名探偵を作りたい”』、勝呂を萬斎さんに、とおっしゃるのが分かるような気がします」と絶賛している。
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