話題の「恐怖新聞」は怖いけどツッコミたくなる⁉︎ 第3話を振り返り！　2020/09/16

　白石聖主演の連続ドラマ「恐怖新聞」（フジテレビ系＝東海テレビ制作）は、未来に起こる災厄を予言し、読むたびに寿命が100日縮むという“恐怖新聞”が届くようになった女子大生・小野田詩弦（白石）の、死と隣り合わせの悪夢を描く新感覚ルール系ホラーだ。ツッコミどころ満載の演出に、SNSでは「怖いの通り越して笑えてくる」「シャワー中に思い出したくないドラマ」と話題にもなっており、回を増すごとに盛り上がりを見せている。

　ここでは、9月19日放送・第4話を前に、第3話の詩弦にまつわる印象的なシーンを振り返る。

　第3話は、詩弦と幼なじみで同じ大学に通う宮沢桃香（片山友希）との友情が壊れる兆しから始まる。不倫の末の死傷事件を目撃し、警察署での取り調べが終わった桃香と松田勇介（佐藤大樹）だったが、恐怖から震えが止まらない桃香は勇介の服の裾をつかんで嗚咽を漏らす。しかし、詩弦が取調室から出てきた途端、勇介はその手を払って詩弦のもとへ。勇介に肩を抱かれて歩く詩弦の背中を、じっと見ている桃香…その目に不穏な空気を感じて、すでに怖かった…。

　その後、自宅マンションに戻った詩弦。ベッドに横になるも思い出すのは、死に際の父・蔵之介（横田栄司）の言葉や、父の死後に母・歌子（黒木瞳）が放った言葉…リフレインする「お前のせいだ」という言葉に嫌な汗をかき、うなされて眠れない夜を過ごしたのだ。

　そんな詩弦を癒やすのは、もちろん勇介。今回も「突然来てごめん」と詩弦の部屋に訪れ、30秒も経たずにバックハグ！　からの「もし抱えきれないほどの苦しみがあるなら、俺が一緒に背負うから」と男前なことを言ったり、詩弦に内緒で実家を訪れ歌子に「詩弦をちゃんと見てほしい」と訴えたり、詩弦のためにカウンセラーを調べたりする。

　癒やし＆男前シーンに、見ているこちらもホッとしていると、場面は変わって大学へ。桃香が友人らと楽しげに話しながら教室に現れ、詩弦が声をかけた途端、苦々しい顔に。2人で話すも桃香から「詩弦のせい…詩弦が私の人生をめちゃくちゃにした！」と責め立てられる展開に。

　そして、そんな桃香の言葉に落ち込む詩弦を、またもや勇介が温かく包み込む。バイト先から配達依頼の着信を受け、どっちが行くかを「いっせいのーせ」で決める2人。「かわいすぎる～！」とほっこりしたのもつかの間、その気持ちをなぎ倒すかのように恐怖シーンが訪れる。

　配達を終えた詩弦が自転車に乗ろうとすると風が吹き、足に何かが絡みつく…恐怖新聞だ！　一瞬動揺するもカウンセラーから「恐怖新聞に関わらないことが大切」と助言を受けていた詩弦は、それを丸めてゴミ箱へ。その後、公衆トイレに寄り手を洗い、ふと鏡を見ると1本の白髪が…。蜷川冬夜（猪野学）の「寿命を吸い取る新聞」という言葉を思い出すのだった。

　ほどなく照明が明滅し、カサカサと音が。振り向いて個室に声をかけるも誰もいないが、突然個室の戸がゆっくり奥へと開き、見えてきたのは…棚に置かれたトイレットペーパー。「なんだ、風のせいか」と思った瞬間、さらに戸が開き、恐怖新聞が見えたのだ！

　慌ててトイレを飛び出し、逃げるように自転車を漕ぐ詩弦。道の先に停車中のトラックが見える…と、突然、顔面に新聞が！　慌てて手ではがすも、バランスを崩して自転車ごと滑り込むようにトラックの下へ。起き上がって自転車を引き出すと、後輪に恐怖新聞があるではないか！

　自宅マンションに戻るも何度も襲って来る新聞の恐怖から「助けて、神様」と祈っていると、ガチャリと玄関ドアが解錠。ゆっくりとドアが開くのを見た詩弦は、部屋の隅にうずくまって耳を塞ぐ。震えるその肩に手が伸びて、肩をつかまれ絶叫する！　…しかし、それは歌子だった。安堵から詩弦は歌子に抱きつき、泣きながら事情を話すと、歌子はついに恐怖新聞の存在を信じてくれたのだ。

　そこからの母娘の和解シーンに胸をなで下ろしていると、ベランダの窓ガラスに何かがぶつかる音がする。見に行くと、白いカーテンに長方形のシルエット…恐怖新聞が張り付いている！　その後、予言された児童虐待死事件を防ぐべく、詩弦と歌子は刑事の篠崎林太郎（駿河太郎）に協力を求め、動いていくのだった。

　壊れゆく友情、時と場所を変え執拗に届く恐怖新聞…。その合間に詩弦に訪れる勇介や母との癒やしの時間。“恐怖”と“癒やし”の波状攻撃に、見る者はますます心酔していくのではないだろうか。

　第4話では、独特の存在感がさまざまな憶測を呼んでいた詩弦の隣人、鬼形礼（坂口涼太郎）の正体も明らかに!?　そして、恐怖新聞の秘密も明かされる？　さらに、弱りきった詩弦の心に追い討ちをかける出来事が…。第3話を見逃した方、もう一度この波状攻撃に酔いしれたい方は、迷わず今すぐFODでチェック！（https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4r02/）