「ラーメンD 松平國光」寺西拓人が「ちょっと僕の人生と似ている」と語るラーメンとは？2025/03/12 22:55
寺西拓人（timelesz）が主演を務める 「ラーメンD 松平國光 Season1」（金曜午後10：30）が、日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ（CS300）にて3月21日より先行放送。それに先駆け、試写会イベント＆合同取材会が3月12日に開催され、寺西、春本ヒロ、今江大地、雨宮大晟（UNiFY）、信川清順らが登壇した。
昨年のパイロット版を経て、日テレプラスオリジナルドラマ「ラーメンD 松平國光」の続編が放送決定。3月21日に第1～4話を日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブで先行放送、ひかりTVチャンネルでは3月30日に第5～8話を先行放送する。夕方のニュース番組を舞台に、「ラーメンコーナー」の取材・制作に情熱を傾ける通称・ラーメンDこと松平（寺西）を中心とした、チームの奮闘を描く本作。アナウンサーやアシスタントディレクターがそれぞれ違った個性や思いをぶつけ合いながら、テレビマンとして成長していく。
まず開催された試写会では、本作について「実際にあるラーメン屋さんに行ってロケをさせてもらったのですが、やはりそれぞれのラーメン屋さんに物語があって、それが劇中のテレビマンたちのストーリーとも関わっていくという。すごく不思議なドラマだなというふうに感じています。お店のご主人にお話を聞いたりもするので、ドキュメンタリーな感じもありますね」と語る寺西。
シーズン1決定時の心境については「僕、当初てっきりパイロット版がシーズン1だと思っていたんです（笑）」とまさかの告白を。「なので、『これがシーズン1なんだ！』っていう驚きはありましたが…すごくありがたかったです。でも正直な話、ラーメン屋さんの数だけ、たぶんこのドラマできるんですよ」と今後への期待もにじませた。
そして、ラーメン好きのアシスタントディレクター・小池蓮を演じる今江も「シンプルにうれしかったですし、続くんだなって思いました」と心境を明かしつつ、「僕自身本当にラーメンが好きなので、演じたというより結構そのままな部分があるかもしれないです。台本に書いていないことまで知識を言っちゃったり、撮影が止まった瞬間に店主さんにいろいろ聞いたりしていました（笑）」と充実感を浮かべていた。
出演決定時の心境について、シーズン1から参戦する新人アナウンサー・高瀬誠役の春本は「僕もラーメンが大好きなんです。なので、タダで食べれられる！ イエーイ！ みたいな…。実際に何杯も食べることができて、すごくうれしかったです」と無邪気に喜びを表現。
続けて、春本同様に本作から登場するアシスタントディレクター・東堂拓海役の雨宮は「テレビドラマに出演するのが初めてで、もうめちゃめちゃ緊張していました。しかも、役がたびたびラップをかますキャラクターで…。僕が自分のグループでラップを担当していると監督にお話ししたら、セリフがラップになっていたんです（笑）。でも、ラップにすると気持ちを入れやすくて。結構情緒に波があるようなキャラクターなのもあって、すごく楽しかったです」とユニークな役柄をアピールした。
一方、プロデューサー・東海林香織役の清川は心残りがあるようで…。「『ラーメン食べられるんだ』ってウキウキして現場に行ったら、私は1回も食べられなかったんですよ！ 主に事務所のシーンばっかりでラーメン屋さんに行けなくて…。『カフェには行けるよ』と言われて、実際に行けたのですが、コーヒーさえ1杯も出てこなくて！ 食べ物のドラマなのに（笑）。しかも皆さん、カットがかかると『ここがうまいよ』みたいな感じでラーメン屋さんの話で盛り上がったりしていて、それもうらやましかったです」と、ぼやきをこぼしていた。
主演の寺西の印象を問われると、雨宮は「お兄ちゃん的な存在で、いつも引っ張ってくれて、僕としてはめちゃくちゃ安心して臨むことができました。僕はクランクインして、序盤からラップをかますシーンの撮影だったので『やばいな…』と思って緊張でガチガチだったのですが、セリフが詰まった時に『大丈夫、大丈夫』と肩をもんでくれて、すごく優しかった」とにっこり。寺西は「本当に彼はすごいですよ。だって、セリフがラップって…むちゃくちゃですよね（笑）」と、ドラマ初挑戦の雨宮をねぎらった。
そして、春本は「いとこのお兄ちゃん的な存在でした」といい、寺西から「ちょっと遠いな。お兄ちゃんでいいじゃん」とツッコミが。続けて「僕、結構撮影中にミスをしてしまったのですが、いつも『ミスっても死なない』と励ましてくれて…」とその理由を明かすと、寺西は「一つのミスで誰かが死ぬような話じゃないよ、小さいことだから大丈夫だよっていうことを言いたかったんです。でも、そこからずっとミスっていたな。逆に気緩んだな？（笑）」と問いかけ、本当に兄弟のようなやりとりを展開していた。
同じ事務所に所属する今江は、「もともと寺西くんとは関係性があるので安心できたといいますか。僕が台本とちょっと違うことを言ったとしてもきちんと受けてそれを返してくれるので、結構好きにやっていました。一番は安心感が大きいかな。臨機応変な対応能力が本当にすごいなと思います」と寺西を称賛。それを受け、寺西は「こうやってがっつり一緒にお芝居するのは意外と初めて。すごく頼りがいがありますし、本当に地でラーメンが大好きなので、ある意味セリフ以上の熱量があるんですよね。僕も安心して楽しくお芝居できました」と、今江との共演を喜んだ。
ちなみに寺西について、信川からは「いつも大体スーパーで買い物して帰るんですけど、寺西くんがスーパーの店員さんだったら絶対レジに並んじゃいますね。親近感がすごくて。いつも会うたびに『おはようございます。あっ、さっきスーパーで会った人や…』みたいな気持ちになるんです。地域密着型といいますか。安心感がえげつないです」というユニークな回答も飛び出した。
試写会のラストでは、サプライズで監督へ花束を手渡した寺西に対し、さらに花束が渡されるダブルサプライズが。寺西は笑みを浮かべつつ、「このドラマを見て、何か1歩踏み出していただけたらうれしいなと思います。ラーメンって本当に素晴らしい食べ物で、国民食とも言える食べ物なので、これを見てラーメンを食べに行って、仲いい人と語り合って…みたいな、そんなきっかけになったら。そして、今回シーズン1と言っているので、皆さんのお声があればシーズン2、3と続くかもしれませんので、ぜひぜひ応援よろしくお願いします！」と、観客に呼びかけた。
終了後に開催された取材会では、あらためて自身が演じる松平について「こんな上司いたらいいなって思うぐらい頼りがいのある役で。あとは単純にこの作品の力を借りて、いろんなラーメン屋さんに行けたのがすごく楽しかったです」と寺西。自身をラーメンに例えるならば「牡蠣（カキ）のラーメン」といい、「牡蠣が好きだからっていうのもあるんですけど、王道じゃないといいますか。しょうゆやみそが王道なら牡蠣は新しいジャンルで、ちょっと僕の人生っぽいなと勝手に思いました」とその理由を明かした。
そんな寺西の第一印象を振り返り、同席した鬼頭理三監督は「初めて写真を見せていただいた時に、立ち姿がすごく奇麗な人だなっていう印象があった」と。「実際に会ってみるとそれだけではなく、性格も姿勢が良く、人柄がとても良くて。座長としてすごく適任だなと思ったのと、演技力も確かなものがあって、いろいろお任せでできるなと思いました」と決め手を明かした。
続けて、本作で一同がチームで奮闘していくことにちなみ、“これまでに奮闘したこと”が話題に。今江からは「僕、10年ぐらい歌って踊っていたのですが、その後の初めての舞台が初めての主演だったんです。セリフ量も今までと違ってめちゃめちゃしゃべりますし、出番もめちゃめちゃ多くて…。右も左も分からないけれど、それでもきちんと真ん中に立たなくては、とすごく奮闘しました」と、心にしみるエピソードが。
一方の寺西は「僕、毎年この時期になると鼻水が出ていたのですが、ずっと『花粉症じゃない』って言い張っていたんです。一応花粉症にいいとされている乳酸菌飲料なども試したのですが、なかなか鼻水が治らなくて。でも、最近病院に行って薬をもらったんです。…一発でした。奮闘しました！」と自虐し、取材陣の笑いを誘った。
最後は、劇中では春本演じる小池らが食リポを披露することにちなみ、寺西が先月加入したばかりのtimeleszメンバーの食レポのレベルを問う質問が。すると、寺西は少し考えた様子で「言語化できるっていう意味で言うと、新しく一緒に入った篠塚大輝が意外と一番うまいんじゃないかなと思ったりします。それで下手なのは絶対に原嘉孝。もう感覚で生きているので、彼は（笑）。そして、僕は上から3～4番目ぐらいと言っておくといろいろ支障がないかなと思います」とにやりと笑った。
撮影／東京ニュース通信社
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