小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」第3弾。11年ぶりに千明と和平が帰ってくる2025/03/12 05:00

フジテレビ系では4月スタートの“月9ドラマ”として、小泉今日子と中井貴一のダブル主演のドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(月曜午後9:00、開始日未定)を放送することが決定。2014年に放送された前作「続・最後から二番目の恋」から11年の時を経て、小泉と中井を筆頭に、本作における個性豊かなレギュラーメンバーである坂口憲二、内田有紀、飯島直子の出演も発表された。
本作は、古都・鎌倉を舞台に、小泉が演じるテレビ局プロデューサー吉野千明と、中井が演じる鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平の恋を描いたロマンチック&ホームコメディー。12年1月に第1期の連続ドラマ「最後から二番目の恋」、同年11月にスペシャル版として「最後から二番目の恋2012秋」、そして14年に、第2期となる「続・最後から二番目の恋」が放送された。本作はその11年後を描いた第3期目となる。
第1期・第2期に続き、完全オリジナル脚本となる第3期となる本作を書き上げるのは脚本家・岡田惠和氏。「最後から二番目の恋」の世界感においてもおなじみの心温まるストーリーラインと繊細なタッチで描く親しみやすいポジティブなキャラクター設定、そして何よりも登場人物たちのコミカルな掛け合いの会話劇は“岡田脚本”の神髄ともいえ、その名セリフやシーンはこれまであまたの作品にちりばめられ、多くのファンを魅了し続けている。
本作の魅力の一つとして、ドラマの役どころの年齢設定が挙げられる。主要キャスト全員が“実年齢”に合わせて各キャラクターを演じきっているため、大人の恋愛模様だけでなく人生の機微を描くドラマの世界感をよりクリアに体現したことで、視聴者から多くの共感と反響の声を生んできた。
前作の14年当時、千明は48歳、和平は52歳で、2人合わせて100歳だった。本作は、それから11年という時を経て、千明は59歳の還暦間近、和平は定年を過ぎて63歳となり、それでも互いに変わることなく相変わらずの2人の距離感のまま鎌倉の古民家で、長倉家の家族たちとともに流れゆく人生を見つめる“今”から物語ははじまっていく。
コロナという未曽有の時代を生き抜き、人は人生のそれぞれに与えられた瞬間を享受し、時に悩み、受け入れながら年を重ねていく生き物。
心身ともにあの頃のようにはいかない。人は年齢を重ねていくと悩みも増え、多くの人生経験をしても、また新しい物事を抱え不器用にも人生をいとおしく進んでいく。それでも、年齢という数字にとらわれることなく、時にあらがいながら、いくつになっても人生を楽しくファンキーに、未来へと生きていきたい―。
同世代の人たちにとっては“応援歌”、若い人たちにとっては人生の“道しるべ”ともなる思いが大きく込められた本作。千明と長倉家の家族たちを取り巻くユニークな登場人物たちが織り成す恋愛ドラマのようなホームドラマの温かさを帯びた、笑えて、泣けて、恋愛要素もあるロマンチック&ホームコメディーとなる。
小泉が演じる千明は、テレビ局のドラマ制作部に所属し、ヒットシリーズを担当するゼネラルプロデューサー。性格は明るく、世話好きの姉御肌で誰からも好かれる反面、かなりの毒舌家で、和平から“元ヤンキー”と言われるほど、ガラが悪くなることも。恋愛経験は豊富だが結婚は二の次で、仕事に強いプライドを持っている。和平をはじめとした近隣の長倉家の個性的な面々と出会い、彼らと正面からぶつかり合いながらも新たな暮らしを手にしていく。和平とは、話せばすぐに口論になるなど、けんかが絶えないが、なぜだかウマが合うという不思議な関係を保っている。
久しぶりの撮影に小泉は「11年の時を経て、『最後から二番目の恋』の続きが始まります。吉野千明と長倉和平はこの11年間、相変わらず悩んだり躓(つまず)いたりしながらもそれなりに楽しく生きてきたのだと思います。変わらないことと、変わらなきゃならないこと。そんな大人の葛藤を今回も楽しんでいただけたらと思っています。撮影は非常に楽しく、順調に進んでいます!」と笑顔。
一方、中井が扮(ふん)する和平は、鎌倉市観光推進課課長兼秘書課課長のちに観光推進課部長を経て、定年後の現在も観光課で“指導監”という役職で働いている。性格は生真面目な堅物で理屈っぽく、なにかと説教くさい。また、自分にも他人にも厳しい質で、なかなか羽目を外すことが出来ない性格。両親を早くに亡くし、一家の大黒柱としての責任感から実直に生きてきたため、口うるさくもあるが、長倉家の長男としては立派で頼もしい長男。好みのタイプからはつれなくされるのに、なぜか未亡人にばかり好意を寄せられるというかなり特殊な女難体質。千明と出会って以来、久しぶりの“恋の感触”に触れ続けている。
中井も「11年ぶりに、『最後から二番目の恋』が帰って参ります。しかも、月9で…。最年長主役かとも思いますが、私の身体に、長倉和平をしっかり降臨させ、今の肌感で、11年たった鎌倉物語を楽しんで頂き、同世代にも、若い世代にも、共感していただけるドラマになるよう務めます。ぜひ、ご覧ください」と本作への思いを明かした。
坂口は、長倉家の次男で万理子(内田)の双子の弟である長倉真平役。自宅を改装しオープンした「カフェナガクラ」の店長であり、千明の元カレ。明朗快活な上に、料理はもちろん、家事全般をそつなくこなす。子煩悩なしっかり者で兄の和平とは心を許せる親友のような間柄。実は深刻な病を抱えている。これまでは常に自分の感情を押し殺すように生きてきたが、14年に晴れて和平の職場の部下と結婚している。
「11年振りの連続ドラマレギュラーということで不安もあった」という坂口だが、「中井さん小泉さんをはじめとする共演者の皆さんと現場スタッフの皆さんに助けていただいています。絶賛撮影中ですが、久しぶりに実家に帰って来たような思いの中で日々楽しく過ごしています。病気を抱えながらも結婚して、幸せに過ごしている真平の今にもご期待ください!」と呼びかけた。
そんな真平の双子の姉・長倉万理子役は内田が担う。極度の人見知りで、人の何げない言葉に深く傷ついてしまう繊細な心の持ち主。性格は意外とおちゃめかつ観察力が鋭く、ファッションが奇抜で凝り性。千明という存在に万年恋こがれており、千明にその個性を買われ、現在は千明専属の脚本家をしている。
内田は「ご視聴いただきました皆さまとお別れしてから早11年。また大好きな作品に参加させていただけるとは! 申し遅れましたワタクシ長倉万理子と申します。皆さまにお会いできなかった時間も、ワタクシ共は鎌倉で何げない日々をいとおしく感じながら暮らして参りました。兄の長倉和平と吉野千明さん♡の関係は、あれから進んでいるようなないような。一生懸命生きている大人たちはどこか滑稽(こっけい)でいとおしくもあります。あの頃見てくださっていた方々、そして新たに興味を抱いてくださる方。皆さまに毎日のほんの少しの幸せを感じていただけましたらうれしく思います。月曜日の夜9時、鎌倉の片隅でお待ちしております! 長倉万理子(中の人、内田有紀)」と、万理子になりきってコメントした。
そして、飯島は、長倉家の長女・水谷典子役を担う。専業主婦の典子は、超マイペースで自己中心的な性格。他人の話はまったく聞かず、物事を深く考えずノリと勢いに任せて生きている。さらに口が軽く、余計なことを話す割に肝心なことはなぜか言わない問題児。息子はすでに独立しており、夫のことは無関心。アプリの隙間バイトをしながら、自由気ままに今を生きており、女性としてのポテンシャルは高いと思っている。
飯島は「11年と少しの時を経て、あの、千明と長倉家のストーリーを再開・再会できることに感慨深く思います。なんてことのない日常に、これだけの物語がある。人にはそれぞれその人のドラマがありますね。私が演じる典子は、マイペースで皆に迷惑をかけたり、心配させてしまう性格ではありますが、私はそんな純粋バカな典子が好きです(笑)。11年後の“典子”見た目は変わりましたが中身は変わらずで、思い切り楽しく演じたいと思います。『最後から二番目の恋』この復活を喜んでくれている人もたくさんいると思います! キャスト、スタッフと共に前作を超えるようなココロ温まるドラマにしたいと思っています。初めてご覧になる方も月曜日の夜にホッとひと息してください!」とメッセージを寄せた。
さらに、「最後から二番目の恋」シリーズとして、第1期に「how beautiful you are」、第2期は「Hello new me」で主題歌を担当している浜崎あゆみが、3期連続で主題歌を担当することに。
1998年のデビューから、4月8日に27周年を迎える浜崎が書き下ろした新曲「mimosa」が本作の主題歌に決定した。浜崎が月9ドラマの主題歌を手掛けるのは「天気予報の恋人」(00年)の主題歌「SEASONS」以来、25年ぶり。作曲は、これまでも浜崎の名曲を数多く手がけてきた多胡邦夫氏が担当。本作の世界感にマッチした優しくそっと背中を押し、聴く人の心に寄り添う、そして誰もが共感できる人生の“応援歌”となっている。

主題歌を続投する浜崎は「『how beautiful you are』『Hello new me』に続いて、主題歌を担当させていただき、とても光栄です。年月を重ねる事で変わっていくものと変わらないもの、誰にでもある人生の両面を表現してみました。ドラマと共に歩んできた皆さまにも、今作が初めての皆さまにも寄り添える一曲になるとうれしいです」と語った。
脚本を担当する岡田氏は、「もう一度『最後から二番目の恋』の続編を連ドラでお届けできる幸せをかみ締めながら、紡いでおります。なかなか生きるのがしんどい世の中を、登場人物たちとともに、同じ場面にいて笑って泣いて怒って語って食べて飲んで、じたばたしたり、キュンとしたりしている気持ちになれるドラマを目指しています。やれやれ、という空気の月曜の夜に、名優たちの会話劇で、ほっこりしたり、安心したり、バカだねぇと笑ったり。せつなくなったりしていただけたらというのが脚本家の願いです」と呼びかけた。
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