今田美桜主演「あんぱん」トークショー開催！ 北村匠海が気になる人物は父親役の二宮和也!?2025/03/11 12:30
NHK総合ほかにて、3月31日にスタートする連続テレビ小説「あんぱん」（月～土曜午前8：00ほか）のプレトークショーが開催され、主演の朝田のぶ役の今田美桜をはじめ、その夫となる柳井嵩役の北村匠海、のぶの妹・朝田蘭子役の河合優実、同じく妹・朝田メイコ役の原菜乃華、嵩の弟・柳井千尋役役の中沢元紀、謎の男・屋村草吉役の阿部サダヲが登壇。中沢と阿部は手をつないで仲良く登場し、会場を和ませた。
「朝ドラ」第112作となる「あんぱん」は、中園ミホ氏がアンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしさんをモデルとした柳井嵩（北村）と、嵩の妻・のぶ（今田）の激動の人生を描くもの。今田は自身が演じる朝田のぶについて「活発でとにかく好奇心が旺盛で男勝り、あだ名は『はちきんおのぶ』。とにかく明るく素直な女の子です」と紹介。北村は柳井嵩について「のぶとは対照的で、内向的な性格です。しかし、誰かに手を差し伸べたり、背中を支えてあげたり、時には背中を押してあげる優しさを持っている」と説明した。
劇中では、「とにかく走っている」というのぶ。メーキング映像で、のぶが走っているシーンが流れると、今田は「走るシーンが多かったため、足が速くなったんです。本当に！ 下駄で走るのは最初は難しかったですが、だんだん慣れてきて、今や『スピードを落としてもらっていい？』と言われるくらいになりました」と笑顔。さらに「のぶは走ることで自分と向き合う時間を作っているのかなと思います」と役柄への理解を深めた。
のぶと嵩、2人の関係性について問われると、北村は「人って自分の足りない部分を相手と補い合っていくもの。のぶにあって嵩にないもの、逆に嵩にあってのぶにないものがあり、それが絶妙なバランスになっています。時には擦れ違いながらも夫婦という形になっていく。のぶにずっと助けられていた嵩が、いつしかのぶに手を差し伸べるようになっている。明確なきっかけがあるわけではなく、幼なじみとして時間を過ごす中で、自然と助け合って生きていくようになったのが僕の印象です」と自身の解釈を明かす。
今田も「2人は対照的ではあるけれど、夢を持っていたり、何かに夢中になれる部分が似ているのではないかなと思います。だからこそ、同級生の中で分かり合えたり、助け合えたりする。でも違う部分もあるからこそ、お互いに魅力的に感じるのかもしれませんね」と補足した。
それを受けた阿部は「すごくいい関係ですよね。でもすぐには結婚しないんでしょ？ 撮影から半年経ってもまだ結婚してないんでしょ？ 早くしてほしい！ もどかしい！ 『もう結婚するんじゃないの!?』って思いながら見ていますよ、なかなかしない！」とユーモラスにコメントし、会場を盛り上げた。
河合は、今田について「家族を引っ張ってくれています。自然に普段からいらっしゃる姿がのぶにぴったりで、無理をしているように見えない。心から、朝ドラに参加させていただく作品が『あんぱん』でよかったと思っています」と感謝の気持ちを伝える。続けて原も「今田さんが素晴らしい雰囲気を作ってくださっています。走るシーンでは、リハーサルからしっかり下駄で走っていて、大変なところを見せない姿勢にも感銘を受けています。お姉ちゃん役が今田さんで本当に良かった」と敬意を表した。
続けて河合は、自身のキャラクターについて「三姉妹の中では冷静で口数も多くなく、クールで一歩引いた性格です。しかし自分の考えをしっかり持っていて、意思が強いところが魅力です。キャラクターに縛られず、蘭子なりの家族への思いや彼女が感じている正義を強く表現できるよう心がけています」とコメント。メイコ役の原は「マイペースな三姉妹の末っ子らしい妹です。自分自身も普段からマイペースと言われることが多いので、そこは似ているのかもしれません」とほほ笑んだ。
中沢は演じる千尋について「小さい頃は身体が弱かったけれど、成長するにつれて身体も大きくなり、家族思いで優しい青年です」と解説。兄役の北村は「やなせさんが弟さんを作品にするほど大切にされていたように、千尋は嵩にとって、のぶのような存在。まぶしくて、光と影のような関係です。アンパンマンのような存在とも言えます」と、その関係性について触れる。
加えて、「現場でも中沢くんが芝居に真摯（しんし）に向き合う姿勢に刺激を受けています。僕自身にも弟がいるので、千尋のことも実際の弟のように感じながら演じています」と、演技を通じて築かれた関係性についても言及すると、中沢は「匠海さんは俳優としても大先輩で、演技や現場での姿勢を間近で学ばせてもらえています。今、本当の兄弟のようと言っていただいて、とてもうれしいです」と声を弾ませた。
そして、阿部が演じる屋村草吉は、風来坊のパン職人で、のぶたちから“ヤムおじさん”と呼ばれる「アンパンマン」のジャムおじさんのようなキャラクターなのだとか。今田は、「のぶの前向きなパワーで、ヤムおじさんをぐいぐい引っ張っていく、ずっと朝田家に寄り添ってくれて、三姉妹にとっては家族のような、遠くからそっと見守ってくれるお兄さんのような存在です」とキーパーソンであることを匂わせる。
さらに、河合と阿部は、昨年1月期放送のドラマ「不適切にもほどがある！」（TBS系）で父娘役として共演。河合が「本当にすてきな大先輩で…」と切り出すと、阿部が「こんにちは」とあいさつ。河合も「こんにちは」と返し、会場の笑いを誘いつつ、「相関図では誰ともつながらない役柄ですが、某キャラクター（ジャムおじさん）のように、パンという要素を物語にもたらしてくれます。家族ではないのに、朝田家を支える影の柱のような存在です」と紹介した。
話題は、物語前半の舞台となる高知県での撮影について展開。今田は「夏から撮影が始まり、本当に暑かったです。撮影中は地元の方々が差し入れを持って応援に来てくださり、高知県の魅力をしっかり伝えていきたいという思いが強くなりました」と振り返る。そして、土佐ことばについては、今田が「本当に難しかったです。かわいらしい方言で楽しみでしたが、実際に話してみると予想以上に難しく感じました。関西とも九州とも異なる独特の響きがあり、かなり特訓しました」と苦労を明かした。イベントでは三姉妹による土佐ことばクイズも行われ、会場を盛り上げた。
また、今田と北村は、やなせ氏のゆかりの地を数カ所訪問。今田は「記念館で感じたご夫妻の穏やかな雰囲気から、お二人の関係性が想像できました。東京のやなせスタジオも訪問し、写真なども見せていただいて、本当にすてきなご夫婦だったことが伝わってきました」と感想。北村も「やなせさんのお墓参りをさせていただきました。そこではアンパンマンやばいきんまんの像がアンパンマンミュージアムの方を向いていて、愛にあふれた明るい場所でした」としみじみと打ち明けた。
イベントでは「あんぱんメンバーの素顔に迫る企画コーナー」として、あんぱんのイラストに質問が書かれた紙が五つと、本物のあんぱんが一つ、パン食い競争のようにつるされた。キャスト陣が一斉に選ぶという趣向で、阿部以外は紙のあんぱんを選んだが、阿部だけは本物のあんぱんを口にくわえて会場を大いに沸かせた。
今田は「このメンバーでやってみたいことは？」という質問に「本編でパン食い競争のシーンがあるのですが、実際にみんなでやってみたいです。障害物もあるとより楽しそうですね。阿部さんが特に強そうです」と答え、北村は「今回のドラマでいろんな意味で気になる出演者は？」という質問に「二宮和也さんですね…お父さん役なのですが、さまざまな意味で気になる存在です。現場でお会いした時の印象が強烈でした」と興味深い回答をした。
中沢は「あなたのストレス解消法は？」という問いに「猫が好きで、実家で飼っています。その写真を見ると癒やされます」と答え、同じく猫を飼っている今田と現場で写真を見せ合ったそう。今田は、「中沢くんが猫の写真を見せる時、本当にうれしそうな表情をしていました」と裏話を披露した。
原は「今ハマっていることは？」と聞かれ「音声アシスタントとしりとりをすること。永遠にしりとりを続けるのが楽しいんです。難易度も選べるんですよ」と熱心に語った。河合は「撮影現場ではやっていることは？」という質問に「NHKには食堂が複数あるのですが、毎週月曜から金曜までのメニューが事前に掲示されるので、それを見て献立を考えることがはやっています」と答えると、阿部が「やってない！」と驚いた様子で反応。河合は「乗り遅れていますよ。みんなやっていますから！」とツッコんだ。
最後に阿部が「あなたの好きなパンは？」という質問に、「あんぱんです！」と即答。他のキャストもほとんどが「あんぱん」と答える中、北村だけは「食パン」と答えて、笑いを誘った。
イベントのクライマックスでは、新キャストのサプライズ発表として「大河ドラマで主演を務めたことがある俳優」というヒントが出され、妻夫木聡の出演が明らかにされた。妻夫木の出演が発表されると、最初はビデオメッセージで「会場に伺えず、申し訳ありません」とあいさつし、役柄について説明。「これからメンバーに加わりますのでよろしくお願いします」と語った。しかし、その後、NHKホールへ向かう後ろ姿がスクリーンに映し出され、まさかのステージ登場。サプライズ演出に会場からは「キャー！」と歓声が上がり、大きな興奮に包まれた。
妻夫木は、緊張した様子で「手が震えています。絶対にかんではいけないと思って」と笑いを交えながらも、柳井嵩（北村）が所属する軍隊の上等兵・八木信之介役としての思いを述べ、「朝ドラ出演はすべての役者にとって目標。念願かなってようやく出演できることに、喜びを感じております」と感慨深げに話した。
また、北村とは、北村が小学校4年生の時に出演した映画「ブタがいた教室」（2008年）以来の共演。北村は「小学校4年生でこの世界に入って1年ほどの頃、妻夫木さんは人生で初めて出会った有名人でした。命の大切さを教えてくれる先生役で、その作品での言葉が心に残っています。当時、全員にプレゼントをいただいて、その裏にサインを書いてくださったのをずっと覚えています」と思い出をかみしめるように振り返った。
さらに今田と妻夫木は、宝くじのCMで共演中。今田は、「某CMで共演しているので、こういう形でまたご一緒できるのが不思議な感じです。出演されると聞いてとてもうれしく、撮影はまだですが、お兄ちゃんとはまた違う雰囲気の姿が見られるのが楽しみです」と期待を込めた。
トークショーの最後に、キャスト陣から視聴者へのメッセージが送られた。河合は「これほど多くの方々の前でお話しできるのは、とても貴重な機会です。これから日本中の皆さんに見ていただける作品に携われることを光栄に思います。最後まで全力で取り組みます」と決意を語った。
原は「この作品が見る方の生きる希望になればと願っています。皆さんに届けられるのが楽しみです」と期待を示し、中沢も「初めての朝ドラに参加でき、この場に立てることが本当に光栄です。朝から勇気をもらえる作品ですので、ぜひ楽しみにしていてください」と呼びかけた。
阿部は「この作品は、とても温かく前向きなストーリーです。つらい場面も出てきますが、やなせさんの温かな言葉を朝から感じていただいて、元気になっていただけたらうれしいです」とアピール。妻夫木は「登場した瞬間、皆さんが驚かれていて、どうしようかと思いましたが、温かい声援をいただいてうれしかったです。初めて台本を読んだ時に胸が締め付けられる思いがしました。思いやりの気持ちが詰まった作品なので、見てくださる方の心が温かくなるよう精いっぱい演じていきます」と意欲に燃える。
北村は「さっきの好きなパンの話題で、フライパンと言えなかったことを後悔しています。ここはフライパンだろうって反省しています」と苦笑いを浮かべつつ、「僕にとっても朝ドラは初めての経験。やなせさんをモデルにした役を演じることができるのは本当に光栄です」と力を込める。そして、「妻夫木さんをはじめ、かつて共演した方々と再び同じ現場に立てることに、運命的なものを感じます。（主題歌を担当する）RADWIMPSさんとも中学1年生の時にミュージックビデオ撮影で出会いましたし、子役時代に関わった方々とまた巡り会える場となっています。僕にとって一生忘れられない日々になりそうです。撮影も半年が過ぎ、ようやく皆さんにお届けできる時期になりました。この作品が皆さんの日々を優しく明るくする一助になればうれしいです。ぜひ楽しみにしていてください」と、本作への熱い思いを語った。
最後に今田は「やなせさんが生涯を通して伝えてくれたように、この作品も皆さんの心に少しでも寄り添えるものになればと思います。今日感じていただけたように、現場はとても温かな雰囲気で、それが物語にも表れていると思います。3月31日の放送開始をどうぞお楽しみに。待っちょってよ～」と、愛らしく土佐ことばで締めくくった。
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