神山智洋&中村海人が「ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~」で共演。寺の境内で屋台をオープン2025/03/04 05:00

WEST.の神山智洋が、フジテレビ系で4月12日スタートの土ドラ「ミッドナイト屋台~ラ・ボンノォ~」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)で主演を務めることが分かった。Travis Japanの中村海人とバディを組み、地上波連続ドラマで初めての単独主演を果たす。
「ミッドナイト屋台~」は、味覚を失ったスゴ腕フレンチシェフ・遠海翔太(神山)と、味覚の鋭い落ちこぼれ僧侶・方丈輝元(中村)がコンビを組んで、平日の夜のみ、寺の境内でおしゃれな屋台をオープン。客にとってのオンリーワンメニューの注文を受けることで、客のおなかと心を優しく包みこむ2人が、客との交流を通じて一歩踏み出していく様子を描いたオリジナルドラマ。

食べるのも料理を作るのも大好きだという神山が演じるのは、料理の腕は一流だけど、ワケあって味とにおいが分からなくなったフレンチシェフ・翔太。屋台ではフレンチシェフの腕前を生かして調理を担当する。実家は老舗のすし店で、後を継ぐため父の元で修行をしていたが、近所のフレンチレストランから漂う香りにあこがれ実家を飛び出し、パリのミシュラン1つ星レストランで腕を磨き、めきめき頭角を現していたが、人間関係のもつれから3年前に帰国。帰国後は、オーナーシェフのフレンチレストランを開こうと準備を進めるも、オープン直前になって極度のプレッシャーからくるストレスから味覚と嗅覚を失ってしまい、開店を断念。借金返済のため、宅配便のドライバーに転職する。料理の腕はピカイチだが、コミュニケーション能力に欠けている。
神山は、オファーを受けた時を振り返り「地上波の連続ドラマで、単独主演は初めてなので、率直にうれしかったです。ただ、パリの一つ星レストランで修行したシェフの役と聞いた時は、華麗な包丁さばきを求められるのかなと不安になりました。監督から、料理は、一つ一つ丁寧に確認しながらやっていくので大丈夫ですと説明を受けて安心しました」と語った。
自身の得意料理を聞かれると「食べるのがめちゃくちゃ好きなんです。母が仕事を持っていたので、中学生の頃から妹のためにご飯を作っていました。“ザ・家庭料理”ですけど、よく作るのはオムライスです。卵はできるだけ熟にして、ちゃんと卵で包むタイプです。洋食屋さんで出てくるようなオムライスを作りたいと思って、卵を溶いた後で、一回ザルで濾(こ)しています。そうするとすごく奇麗な黄色いオムライスができるので、出来上がった時に感動しますよ」とこだわりエピソードを明かした。
料理にまつわる思い出に関しては「運動会や遠足の時に、母が作ってくれたお弁当は、とてもよく覚えています。母の甘い玉子焼きが大好きで…。それを食べるとその当時の景色というか、一瞬で子どもの頃に戻ることができますね」と話し、子どもの頃の思い出に加えて「屋台と言えば、博多のようにずらっと並んでいるイメージですね。屋台で食べるラーメンはうまいです!」と、屋台の思い出も語った。
さらに、「土曜の夜の放送なので、ゆっくりご覧いただいて、寝る前の息抜きになればいいなと思います。料理を通して屋台に来てくださるお客さんの思い出を呼び起こしたり、心を解きほぐしていきます。視聴者の皆さんにとっても、『あの時のご飯はおいしかったな』とか『あのご飯を食べた時は楽しかったな』とか、思い出せるような作品になればいいなと思います。そして、屋台で登場した料理を『明日作ってみようかな』と思ってもらえるような、飯テロ的なドラマにもなったらいいですね! 今回、中村海人と一緒に出演するので、僕ら2人のデコボコ感というのも楽しんでいただきながら、物語の温かな空気を存分に感じていただければと思います」とメッセージを寄せた。

袈裟(けさ)をまとい合掌する姿が、神山も驚くほどすっかりさまになっている中村が扮(ふん)するのは、料理はできないけど味には敏感な落ちこぼれ僧侶・輝元役。東京近郊にある古刹「泉楽寺」の次男で、副住職の輝元は、屋台では接客と味見を担当する。人の懐に飛び込むのが得意で、幼い頃から裕福な檀家に高級料理店に連れて行ってもらった影響で味覚を鍛えられ、食に興味を持つ。3年前に兄が病死してから、寺を継いで欲しいという父の思いを知り、僧侶の道を歩み始めるが、本当にやりたいわけではない。料理に物申す快感が忘れられず、僧侶になった後も、グルメレビューサイトにペンネームで多数の投稿をしている。料理は一切できないが、鋭い味覚とプロデュースセンスを持つ。
中村は初めての僧侶役について、「新しい自分になれるんだなと思いうれしかったです。自分の演技の糧にもなるかなと思います。頭を坊主にするのかなと期待したのですが、宗派によって違うと聞きちょっと残念でした。お経を覚えるのは大変そうですが、感謝の思いなどを込めて読経されていると聞いたので、気持をこめて唱えようと思っています」と真摯(しんし)に話している。
料理に関することを問われると「ダイエットを始めようと思っていて、メンバーから薦められて、先日初めてみそ汁を作りました。鍋やお椀、みそを溶かす調理器具などもそろえたのですが、おたまを買い忘れてしまって…。みそ汁を鍋からお椀に注ぐ際にバッシャーンとこぼしてしまいました。でもそのみそ汁がおいしくて、白米まで食べてしまいました。自分で料理をするというのは、こんなに感動するんだと思いましたね」と、失敗から学ぶことがあった様子。
屋台にまつわる思い出について「子どもの頃に行った地元の祭りの屋台です。肉入りの餡を小麦粉の生地で包んで焼いた、焼き餃子のようなものが売られていて、“シャーピン”と呼ばれていました。食感がモチモチしていておいしかったです。屋台といえば、これを思い出します」と振り返った。
最後に、「一週間頑張ったあとの土曜の夜にふさわしいドラマだと思っています。翔太と輝元のやりとりは、『青臭いなぁ、この2人』という感じで笑えるし、屋台の料理に加えて、訪れるお客さんのストーリーがすごく温かいんです。このドラマを見れば、人と触れ合いたくなるし、すごく安心できる。ほっこりできるドラマになっていると思います。楽しみにしていただけたらうれしいです」とコメントしている。
ドラマを手がける遠山圭介プロデューサーは「これまでドラマの世界では数々のバディものが生まれてきましたが、今回土ドラが送り出すのは、“フレンチシェフと寺のお坊さん”という異色のタッグ。料理で胃袋を、説法で心を満たしてくれる、ちょっと不思議なコンビが誕生します。グルメドラマでフレンチのシェフ、というと華やかな料理をイメージするかもしれませんが、『ミッドナイト屋台』で登場するのはどれも素朴な家庭料理がほとんど。でもどの料理にも、翔太の優れた技術と輝元の慈悲の気持ちが込められていて、次第に唯一無二のごちそうに見えてきます。お互いの足りない部分を補い合う2人は、すぐにけんかをし、すぐに仲直りをしながらともに成長を遂げていきます。皆さんも神山さんと中村さんが演じる凸凹コンビの行く末を一緒に見守っていただければと思います。新生活がスタートする4月に、皆さんの新たな居場所となるようなすてきな屋台に仕上がっているはず。ぜひご期待ください!」とアピールしている。
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