2027年大河ドラマ主演・松坂桃李、“勝海舟のライバル”と呼ばれた小栗忠順を演じる2025/03/03

松坂桃李が、2027年1月からNHK総合ほかで放送される大河ドラマ「逆賊の幕臣」(日時未定)で主演を務めることが発表され、脚本を手掛ける安達奈緒子氏、制作統括の勝田夏子氏と共に、制作・主演発表会見に出席した。
大河ドラマ第66作となる本作で描かれるのは、幕府側からとらえた幕末史。勝海舟のライバルと言われた男の知られざる活躍を描く、スリリングな胸アツエンターテインメントだ。
主人公は、江戸・神田駿河台生まれの武士である小栗忠順(松坂)。遣米使節として渡米し、西洋文明を体感した後、軍制改革や近代的工場の建設や、日本初の株式会社の設立などのさまざまな改革を推進した武士でありながら経済に明るい人物だ。そんな小栗を、ドラマ「リッチマン・プアウーマン」(フジテレビ系/12年)、「きのう何食べた?」シリーズ(テレ東系)、連続テレビ小説「おかえりモネ」(NHK総合ほか/21年)などを手がけた安達氏が描く。
会見に登壇した勝田氏は、「小栗は非常に頭の切れる方なのですが、人間的には少し欠けている部分もあって。ギフテッドなのですが空気が読めないところがあって、上司に直言してはすぐ辞職させられ…ということを70回も繰り返したという伝説が残っています。しかし、70回辞めても70回呼び戻されるというぐらい優秀な方だったということです。この知性と人間的な魅力を兼ね備えた役を松坂さんに演じていただきます」と小栗の魅力を明かす。

そんな小栗役に挑む松坂は、「自分がまさか大河ドラマの主演をやらせていただく日が来るなんてみじんも思っておらず、本当にびっくりしました。果たして本当に自分にできるのかと不安だったのですが、安達さんと勝田さんのお話を聞いて、お二人が作り出す作品に自分も参加したいと強く思いました。毎週日曜日にこの作品が放送された後に、月曜日の憂鬱(ゆううつ)な登校や出勤に少しでも重い体を軽くしてもらえるような、そんなエンターテイメントな作品になるんではなかろうかと確信しております。このお仕事を始めて16年で得た経験や知識の全ての引き出しを開けて、30代の最後をこの作品に注ぎ込もうと思っております」と決意を語った。

続いて、オファーを聞いた時の率直な感想を尋ねられると「チーフマネジャーが、すごくうれしそうに『大河ドラマの主演が来ました』と。『自分が担当している人がいつか大河ドラマの主演をやることが夢だったんです。もしそれがかなったら私は引退してもいいと思っている』と、強い思いを急に急に押し付けられまして(笑)。僕も、とてもうれしかったのですが、同時にめちゃくちゃ緊張して背筋がピッとなりました。14年一緒に仕事をしてきたマネジャーの思いも抱えながら、この作品に向き合っていきたい」と、笑顔を浮かべた。

安達氏といえば、「きのう何食べた?」や「おかえりモネ」などのやさしい作風が印象的だ。大河ドラマを描くことへの思いを聞かれると、「年齢を重ねてきて、歴史や政治に自分が本当にちゃんと向き合ってきたのだろうかと考えることが多くなりました。大河ドラマというこの大きな枠をお借りしながら、自分なりに政治や歴史をきっちり描いてみたいという思いがあります。実は政治劇が好きなので、真正面からやってみたいと思っております。どこまでできるか…。頑張ります」と心境を語った。
「侍戦隊シンケンジャー」(テレビ朝日系/09年)では、“殿”と呼ばれる役柄を演じていた松坂。再び、“殿”を演じることについての思いを問われると、「16年の時を経て、36歳なりの殿を見せたい!」と明るい表情を見せた。

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