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【トピックス】フジテレビ長時間会見日、視聴者はテレビ番組をどう見たか?2025/02/14

今回のトピックス

前代未聞の特別番組「緊急特報フジテレビ経営陣会見」詳報

1月27日、フジテレビは臨時取締役会を開催。嘉納修治会長・港浩一社長の引責辞任と清水賢治新社長の就任を決定し、午後4時から記者会見を行った。一連のCM出稿差し止めのきっかけとなった1月17日の社長会見が、その内容とともに動画非公開かつ出席者を限定していたことが批判の対象となったため、この会見はオープンかつ時間無制限という異例のものとなり、終了は深夜2:20過ぎ、10時間を超える長時間に及んだ。

フジテレビはこの会見の模様を開始から終了まで、予定されていた番組をすべて休止して生中継した。途中CMによる中断もない完全生中継である。前代未聞のこの生放送はどのような見られ方をしていたのか。1月27日の「リアルタイム視聴ランキング」から、ベスト20を見ていただこう。

※対象日:2025年1月27日
順位 番組タイトル 放送局 ポイント (%)
1 緊急特報フジテレビ経営陣会見(1/27 21:00~) フジテレビ 100.0
2 緊急特報フジテレビ経営陣会見(1/27 22:00~) フジテレビ 84.7
3 緊急特報フジテレビ経営陣会見(1/27 19:00~) フジテレビ 84.5
4 緊急特報フジテレビ経営陣会見(1/27 23:00~) フジテレビ 72.6
5 イット!(1/27) フジテレビ 68.9
6 有吉ゼミSP ギャル曽根VSアスリート軍&那須川&スザンヌに密着(1/27) 日本テレビ 67.2
7 ZIP! 長野殺傷男逮捕/フジきょう再会見/進化する受験勉強法(1/27) 日本テレビ 65.9
8 連続テレビ小説「おむすび」(81)(1/27) NHK総合 60.3
9 緊急特報フジテレビ経営陣会見(1/27 23:40~) フジテレビ 59.6
10 月曜から夜ふかし「イングリッシュレッスン大阪編」(1/27) 日本テレビ 55.4
11 めざましテレビ(1/27) フジテレビ 55.3
12 CDTVライブ!ライブ!3時間SP Snow Manメドレー&Mrs. GREEN APPLE(1/27) TBS 53.5
13 NHKニュース おはよう日本(関東甲信越)(1/27 7:45~) NHK総合 52.4
14 しゃべくり007 ホラン千秋の超モテモテ学生時代SP(1/27) 日本テレビ 52.3
15 羽鳥慎一モーニングショー(1/27) テレビ朝日 49.3
16 NHKニュース7 フジテレビ社長と会長が辞任/会見での説明は?(1/27) NHK総合 47.2
17 報道ステーション フジ会長と社長辞任“オープン会見”内容は(1/27) テレビ朝日 44.8
18 NHKニュース おはよう日本 長野駅前3人殺傷事件の捜査状況(1/27 7:00~) NHK総合 44.5
19 帰れマンデー見っけ隊!! 江の島~鎌倉開運グルメ旅!(1/27) テレビ朝日 43.6
20 緊急特報フジテレビ経営陣会見(1/27 0:25~) フジテレビ 42.7

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会見の中継は午後3:45スタートの「イット!」の番組内で始まった。午後7:00以降は当初予定されていた「ネプリーグ 2時間SP」やドラマ「119エマージェンシーコール」第3話、「秘密~THE TOP SECRET~」第2話などをすべて休止して中継が続いた。

ランキング表にある番組区分は、便宜上当初予定されていた番組の時間枠に準じているが、午後9:00からのパートを筆頭に、午後10:00、午後7:00、午後11:00がベスト4を占め、「イット!」が第5位と、この日のベスト5を独占。その後の深夜帯の中継も9位と20位にランクインしていて、この会見が破格の注目を集めていたことが分かる。

裏番組に当たる他局の番組では、6位の「有吉ゼミSP」がトップ。「有吉ゼミ」のアベレージからすれば多少物足りない数字ではあるものの、劇的にポイントが下がっているわけではない。やはりフジの会見がこの時間にテレビを見ていないような層も巻き込んだ大きなうねりとなっていたことが伺える。

SNSなどでの関心も高く、会見の内容はもちろん、取材陣の発言や態度に対する批判や賞賛など多くの意見が飛び交ったが、深夜を過ぎる頃になると、会見の内容というよりも、この会見はどういう結末を迎えるのかという興味や、歴史の瞬間に立ち会っているといった興奮が勝っていたように思う。実際に交わされている質疑それ自体以上に、会場全体を先の読めない緊張感が支配していた。途中で他局にチャンネルを変えても、会見の結末が気になって戻ってきたという方も多かったのでないだろうか。

今回の会見は、そうした緊張感や息をのんで行く末を見つめる生放送の迫力がテレビの持つ根元的なパワーなのだということにあらためて気付かせてくれたように思う。それを思い出させてくれたきっかけがテレビの存続を揺るがすような今回の事件だったということは、まさに皮肉というほかはない。

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文/武内朗(たけうちあきら)

TVアナリスト。東京ニュース通信社にて「TVガイド」「TV Bros.」編集長ほかを歴任。TVガイドアーカイブチーム代表。好きな言葉は博覧強記。3大フェイバリットコンテンツは、ビートルズ・ナイアガラ・魔法少女まどか☆マギカ。

 【ランキングデータについて】

ランキングデータは、関東142万台(公開日現在)を超えるREGZAの視聴データを基に、テレビの利用状況(家族での視聴や個人の視聴など)やユーザーの性別・年齢などの属性に、政府統計による世代別人口やテレビ保有率を加味した番組ごとの「推計視聴人数」を算出し、TVガイドWebが独自にランキング化したものです。
※各ランキングデータは、地上波放送番組とBS放送番組を合わせて集計したものです。
※ランキング集計期間には、集計日当日の翌日AM5:00までの番組を含みます。
※録画視聴は、放送日当日を含めた7日間のうちに再生視聴されたデータです。
※数値は1位を100とした場合の比率となります。

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出典元:TVS REGZA株式会社 テレビ視聴データ“TimeOn Analytics”

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