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「私の知らない私」上村謙信、話題作に続々出演果たして「“持っているな”と思います」2025/02/12 19:00

　1年間の記憶を失った主人公・羽田芽衣（小野花梨）が、突如手に入れた幸せな生活の中で殺人疑惑をかけられ、その真相に迫っていく予測不能なヒューマン・ラブサスペンス「私の知らない私」（読売テレビ・日本テレビ系）。現在、第5話まで放送され、次第に明らかになる芽衣の過去、周囲の人物たちの思わぬ動向など、衝撃の展開続きで大きな話題を呼んでいる。

　今回は、芽衣が働くフォトウエディング会社・ハートモーメントでプランナー見習いとして奮闘中の後輩・秋山翔を演じる上村謙信さんにインタビュー。秋山を演じる中で感じることや小野さんら共演者との撮影裏話などを聞いた。さらに、ONE N’ ONLYのメンバーとしても活動する中で、昨年印象に残ったエピソードや今後への思いなども。

――ちょうど本日（取材日）がクランクアップだったとお聞きしました。本作の撮影現場はいかがでしたか？

「とても明るく和やかな現場でした。題材的にも、最初はどんな感じかなと少しだけ不安もあったのですが、いざ現場に入ったら皆さん優しく、シリアスな作品とは思えないぐらいの温かい雰囲気で…。笑いの絶えない現場だったのですが、皆さん撮影が始まるとすぐに役に入られ、そのオンオフの切り替えにも驚きました。日々刺激をたくさんいただける、すてきな作品に出合えて幸せでした」

――1月まで読売テレビで放送、上村さんと本島純政さんがダブル主演を務めたドラマ『未成年～未熟な俺たちは不器用に進行中～』は世界的に大ブームを巻き起こしています。それを経ての『私の知らない私』への出演となりますが、新たな発見などはありましたか？

「主演の小野さんをはじめ、共演者の皆さんから、お芝居に対する向き合い方など、さまざまな気付きを得ることができました。特に、与えられたことをこなすだけでなく、常に自ら監督やプロデューサーさんに『ここはこういう形だといかがでしょうか？』などと提案されていた姿がすごく印象的で。この作品をより良いものにしよう、大切に撮ろうという熱意が伝わってきました」

――撮影を終えた今、本作の魅力をどういう部分に感じていますか？

「まずは、やはり芽衣が記憶を失っていた1年間で何があったのか、毎話考察しがいのあるストーリー展開です。もはや全員が怪しいのですが、その中でも誰が何をして誰が黒幕で…というのが、回を重ねるごとに少しずつ明らかになっていく。それがすごく面白いですし、皆さんにもぜひ考察しながら見ていただけたらいいなと思います」

――放送中、上村さん演じる秋山が登場するとSNS上に「かわいい」「大型犬みたい」といった声が多く上がります。秋山は皆さんの心をホッと癒やすようなキャラクターですよね。

「秋山はいつも明るく、劇中ではムードメーカー的な立ち位置だと思います。物語がシリアスな分、秋山が出ている時にはぜひ癒やされていただけたらうれしいです」

――秋山は『未成年』で演じられていた蛭川晴喜とは全く違う人柄で、上村さんご自身と近い印象がありますが、演じられていかがでしたか？

「そうですね。蛭川の時は未成年に故に抱えている悩みが多く、苦しさを感じる場面もありましたが、秋山に関しては僕自身の明るさとリンクする部分が多かったので、演じていて純粋に楽しかったです。ただ、秋山はキャラクター的にセリフがないシーンこそ自発的に動かないといけなくて、シーンの流れを崩さず、でも秋山らしく存在するにはどう動いたらいいか…引き出しが必要とされた部分はすごく難しかったです」

――主演の小野さんとは本作が初共演になるかと思います。撮影時の印象はいかがでしたか？

「現場ではいつも明るく気さくに話しかけてくださいました。皆さんに対しても丁寧に向き合われている印象で、すごく頼れる座長です。小野さんと共演させていただいて、いろいろなことを学ぶことができました。次に共演させていただく時は、もっとお芝居も含めて大きくなってご一緒したいなと思います」

――そんな小野さん演じる芽衣は秋山の先輩でもあり、一緒に過ごす時間も長かったかと思います。

「芽衣は周囲に裏切られたり傷つけられたりしても、会社では一生懸命に働いていて、でも裏ではいろいろな感情を抱えている…。演じるにあたってきっと考えることが多かっただろうなと思うのですが、それをしっかり芽衣に落とし込んでいるのが本当にすごいなと感じました。芽衣のしぐさや表情、セリフの言い回しなど、一つ一つに意味を感じますし、魅力的なキャラクターだなと思います」

――ドラマ公式SNSにも皆さんの楽しげな様子が日々上がっていますが、撮影時に思い出に残っているエピソードを教えてください。

「公式SNSにも動画が上がっているのですが、社長（溝口雄太）役のおばたのお兄さんさんがお年玉企画を開催してくださったんです。おばたのお兄さんさんが、ご自身のポケットマネーで一袋だけ一万円、あとの袋は千円というお年玉を用意してくださって。それを僕、小野さん、兵頭功海くん（相沢龍之介役）、山口まゆさん（野村亜希子役）たちと選んだら、なんと僕が一万円を引いてしまうという！（笑）　われながら“持っているな”と思いました（笑）」

――その後、一万円は何かに使われたのでしょうか。

「使わずにとってあります。引いた時は秋山パワーだと思って、すごくうれしかったです」

――皆さん仲良く和気あいあいとした雰囲気が伝わってきますが、撮影現場ではどなたとお話しすることが多かったですか？

「ハートモーメントの皆さんはもちろん、馬場ふみかさん（篠原翠役）ともお話しできました。この現場は皆さんほぼ同世代だったこともあり、すごく話が合って楽しかったです。僕はお笑いが好きなのですが、おばたのお兄さんさんがいつも本番直前までお笑いトークをしてくださって、小野さんとずっと笑っていました。でも、当然ですが、カメラが回ると小野さんもおばたのお兄さんさんもシリアスな雰囲気を出されて…。僕は笑ってしまいそうなのをこらえていたのに、その切り替えが本当に恐ろしかったです（笑）。そういう意味でも、僕ももっと頑張らなくては、と皆さんに必死に食らい付いていました。いつも明るく、メリハリのある素晴らしい現場でした」

――これまで放送された第1～5話の中で、印象に残っているシーンを教えてください。

「第2話で、芽衣と亜希子が担当する夫婦の撮影場所がバッティングしてしまったシーンです。みんなちょっと殺伐としている時に、秋山が『ヤバいっすよ、これ』と龍之介にボソッと言うのが個人的に面白くて（笑）。その後もみんなの険悪な雰囲気を和ませようとしたり、秋山がどう立ち回ればいいのか、第2話で結構方向性が見えた気がしたんです。社長も含めてみんないろいろ抱えている中で、秋山はいい意味でいつも関わっていないといいますか…（笑）。そういうところが彼の魅力でもあると思います」

――物語も後半戦を迎えますが、上村さんが気になるキャラクターは？

「兵頭くん演じる龍之介です。第1話で芽衣に『あんたは人殺しなんだよ』と追い詰めていたところから少しずつ変わってきて、今後どう絡んでいくのか…というのが見どころじゃないかなと。後半に進むにつれて、一つ一つのセリフに重みが増しますし、このドラマにおけるキーパーソンの一人だと思っています」

――続けて、上村さんご自身のこともお伺いさせてください。昨年はライブツアーやクリスマスライブ、タイでのカウントダウンライブ出演など、ONE N’ ONLYとしても大忙しの1年だったかと思います。印象に残っているエピソードを一つ挙げていただくと？

「たくさんあるのですが…直近で言うと、クリスマスライブ（『ONE N’ LIVE 2024 ハピホリ ～Merry XmaSWAG～』）で『未成年』のオープニング主題歌でもある『SAVIOR』を披露できたことが大きかったです。自分がダブル主演を務め、主題歌もやらせていただいて、それをSWAG（ファン）のみんなの前で初披露できて…といろいろな思いが乗り、さらには純政も現地に見に来てくれていたので。ある種、あの瞬間が“今”の自分の集大成だったのかなと思いました。『未成年』を終えて『私の知らない私』の撮影に入り、グループとしても着々と活動を積み上げていく…いろいろなことが重なっての『SAVIOR』だったので、あの瞬間はすごく刺さりましたね」

――『未成年』撮影前から約半年で上村さんの人生が大きく変化したと思うのですが、上村さんご自身が感じる変化とは？

「この半年の怒涛（どとう）さというのは僕自身も以前では考えられなかったなと。というのも、グループでのお仕事は充実していたのですが、個人でのお仕事の機会というのがあまりなかったんです。そんな中で、昨年『未成年』という作品に出合い、たくさんの反響をいただき、『私の知らない私』にも出演することができて…。僕のことを知ってくださる方も増えて、最近は街を歩いていても『ドラマ見ました』や『ドラマきっかけでワンエンを応援し始めて、春ツアー行きます』などと声をかけてもらえるようになりました」

――上村さんの個人SNSのフォロワー数も昨年と比べて爆増していますよね。

「そうなんです。SNSもフォローしてくださる方が増えて、自分が思い描いていた理想を一つずつかなえられていることが本当にうれしいなと思います。その充実感と、皆さんにいただいた自信というのがいい意味で現れているのかなと。これまでもうれしいことはたくさんありましたが、この半年間は本当に幸せなことが続いていて、SWAGのみんなや関係者の皆さん、もっと言うと僕の家族や親戚も今の状況を喜んでくれているんです。今のこの勢いに乗りつつも、積み上げてきたものを大事にしていきたいなと思います」

――ONE N’ ONLYとしても、上村さん個人としても海外に行く機会も増えたのでは？

「昨年、タイでのカウントダウンライブに出演させていただいたのもすごく楽しかったです。海外に行った時に、誰も僕らのことを知らないような状況ではなく、知ってくれている方が増えていることを現地でもSNSでも体感できて…。来月、『未成年』のファンミーティングで香港に行かせていただくのも心待ちにしています」

――ありがとうございました。最後に、秋山がプランナー見習いであることにちなんで、上村さんご自身がバレンタインデー＆ホワイトデーデートをプランニングするなら？

「すごく定番なのですが、まず映画を見に行って、その後カフェに行って感想などを語り合い、日が暮れたら夜景が奇麗な場所…豊洲に行きたいです（笑）。最近、TikTokで夜景の動画をよく見るのですが、豊洲がよく出てくるんですよ。それで、最後は東京タワーに上ってロマンチックに締めたいです！」

取材・文／片岡聡恵　撮影／TVガイド編集部　ヘアメーク／関綾花　スタイリスト／川久保はるか

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