「まどか26歳」吉村界人&小西桜子が明かす撮影秘話「みんなで一つのモノを作っていく」2025/02/10 18:00
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TBSでは、芳根京子主演の火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」(毎週火曜午後10:00)を放送中。芳根は、医師1年目のイマドキ研修医・若月まどかを演じている。
水谷緑さんの「まどか26歳、研修医やってます!」「あたふた研修医やってます。」「離島で研修医やってきました。」(KADOKAWA刊)を実写化した本作。“お医者さんだって、幸せになりたい!”と願う主人公が、働き方改革で変わりゆく医療現場で、「研修医はお客さま」と皮肉を言われ戸惑いながらも、ベテラン医師たちの試練に立ち向かい、同期の仲間たちと励まし合って、医師として女子として、人生と向き合う濃厚な2年間を描く成長物語だ。
今回は、主人公・まどかの同期研修医を演じる、吉村界人と小西桜子にインタビュー。昨年話題となった配信ドラマ「地面師たち」(Netflix)でインパクトあるホスト役を好演した吉村と、映画のヒロイン役に抜てきされ俳優デビュー後、数多くの映画やドラマに出演し人気急上昇中の小西。さまざまな顔を見せる2人に本作に懸ける思いや役作り、第5話の見どころを聞いた。
意識していることは、自然体に演じること
――今回、お二人は初共演ですが、お互いの印象をお聞かせください。
吉村 「小西さんはお芝居に対してとても熱い方です。先輩から言われたアドバイスや、一つの演技をするにも案をたくさん練っていて熱量が素晴らしいと感じています」
小西 「吉村さんは自然体なお芝居をされます。桃木は難しいキャラクターなので、最初は悩みながらやられていたと思いますが、違和感なく役になじんでいてすごいなと。桃木をこんなにも自然に演じられるのは吉村さんだからだと思います」
――では、ご自身のキャラクターについて魅力的な部分をお聞かせください。
吉村 「僕演じる桃木は、おっちょこちょいの割には尖っていてプライドが高い。『どんなやつだよ』と、みんながツッコミたくなるような人ですが、実際にそういう人って多くいるような気がしています。とっつきにくいところがありますが、自分のやりたいことと社会のずれ、なりたいもの、求められているものの違いに葛藤もしているので、今の令和世代の方にははまるものがあるのかなと。そういう中途半端さも彼の魅力だと思っています」
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――小西さんはいかがですか?
小西 「萌も今どきの人で、自己肯定感が高く、将来のビジョンがしっかり見えている。その反面、緩んだような雰囲気も持ち合わせた二面性がある印象です。人当たりがいいように見えますが、実は全部器用にやっているわけでもなく、憎まれたりもするし、逆に引っかき回すようなこともしていて、いろいろな側面を持っています。激動の研修医をやりながらも、周りに流されることなく自分のペースを保ち続けている萌が私は好きですね。第5話では萌がどういう思いがあって、この医療に携わっているのかが見えてくるので、そこはぜひ見ていただきたいです」
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――それぞれ演じる上で意識していることはありますか?
吉村 「自然体に演じることを意識しています。現場の雰囲気が悪いとそれもお芝居に影響してしまうと思うので、僕はコミュニケーションを取ることは得意な方ではないですが、本番と楽屋のギャップがあまりないように現場では積極的に取るようにしています。桃木とのギャップはありますが、楽しみながら演じています」
小西 「オンエアが始まって『実際の私(小西)みたい』という反響が多くあって。最初、私も萌とはかけ離れていると思っていましたが、確かに自分も普段この話し方や雰囲気があるよなと。また本作は、今までやってきた役の中で最も自分の普段話すトーンと近いんです。いつも声を低くして演じていましたが、今回は普段の私を取り入れながらやっています」
吉村 「僕も最初は萌を作っているのかなと思っていましたが、普段の小西さんの感じがします」
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みんなで一つのモノを作っていく感じがとてもすてき
――今回、労働時間やカルテを全部覚えることなど、昭和世代と今の働き方のギャップも感じる部分があると思います。実際、台本を読んでどんなことを感じましたか?
吉村 「僕は平成生まれですが、昭和世代の方々と触れる機会が多かったので、昔ながらの考え方にも共感できます。令和世代は自分のやりたいことと仕事は別。それぞれの働き方があるので、自分に合ったスタイルを極めていくのがいいのかなと思います」
小西 「本作はどちらが悪いわけでもなく、いい部分は受け継いで、新しく開拓した方がいい部分はしっかりと向き合っていく作品。今回、私自身もより良いお仕事の仕方やコミュニケーションの取り方などを気付かせてもらっています」
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――本作は、同期の面々と切磋琢磨(せっさたくま)していく場面がクローズアップされています。現場の中で同期の皆さんから刺激を受けたことや印象に残っていることはありますか?
吉村 「僕はまどかが涙するシーンが印象に残っていて、芳根さんにそのことを伝えたら、『漫画では泣いているけど脚本では泣いていない。原作のその描写が好きだからそれをやってみたんだよね』と言っていて。それを聞いた時に、そういう考え方もあるんだと気付かされました。脚本と違っていても、自分で選択して演じていくことはすてきですね。あとは、第3話で各キャラクターが色濃く出てきましたが、現場でもやっと皆さんのことが分かってきて、最初に比べて仲が良くなってきました。大西流星(なにわ男子)くんは特に、しゃべりやすいですね」
小西 「吉村さんと大西さんのコンビは、キャラクターとして真逆の2人なのに、すごく似合っていて私も好きです。同期内で感じることは、お芝居の話など役者同士、気を使ってできないことが多いですが、今回はプライベートの話以外にも主演の京子ちゃんを筆頭に、『このシーンどうする?』とか『お芝居に対しては、遠慮しないでやっていく方がいいと思う』と話し合っていて。勉強になると共に、みんなお互いをリスペクトし合っているのも感じます」
吉村 「監督と話し合って『こっちの方が自然だよね』や『これやりにくいよね』と、主演のお芝居に全員影響されてやっていくというよりかは、みんなで一つのモノを作っていく感じがあってとてもすてきな現場です」
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――最後に第5話の見どころをお願いいたします!
吉村 「第5話は、第3話にもあったような同期内でもめて最後は仲良くなっていくという流れが出てきます。ドラマの中で先輩医師から『研修医の“同期”という存在は、未来になっても大切な存在』と、言われるシーンがありましたが、それを第5話でも感じていただけると思いますので、ぜひ見ていただけたらうれしいです」
小西 「萌は研修医チームにいることはいますが、今まではすぐ合コンに行ってしまったり外を向いている人で、みんなと親密になることがあまりありませんでした。ですが、第5話では初めて尾崎千冬(髙橋ひかる)と『なぜ研修医になったのか、将来どうなりたいのか』など人生を話し合う回になっています。研修医でのシーンはもちろん、個々との親密さが感じられる回にもなっていますので楽しみにしていてください!」
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【番組情報】
「まどか26歳、研修医やってます!」
TBS系
火曜 午後10:00~10:57
【プロフィール】
吉村界人(よしむら かいと)
1993年2月2日生まれ。東京都出身。近年の出演作には、大河ドラマ「どうする家康」第33回(NHK総合ほか/2023年)、ドラマ「ハレーションラブ」(テレビ朝日系/23年)、「君が獣になる前に」(テレ東系/24年)、「地面師たち」(Netflix/24年)、「警視庁麻薬取締課 MOGURA」(ABEMA/25年)、映画では「サイレントラブ」(24年)、「Welcome Back」(25年)などがある。
小西桜子(こにし さくらこ)
1998年3月29日生まれ。埼玉県出身。近年の話題作には、ドラマ「スイートモラトリアム」(TBSほか/2023年)、「BLドラマの主演になりました クランクイン編」(テレビ朝日系/24年)、「風のふく島」(テレビ東京/24年)、映画では「はざまに生きる、春」「僕らの千年と君が死ぬまでの30日間」(ともに23年)、「ありきたりな言葉じゃなくて」(24年)などがある。
取材・文/N.E
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