生田絵梨花がNHKで松本清張の不朽の名作「天城越え」に挑む2025/02/06 17:15
![生田絵梨花がNHKで松本清張の不朽の名作「天城越え」に挑む](https://www.tvguide.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/02/news_250206_11_01.jpg)
NHK BSでは、6月14日に生田絵梨花を主演に迎え、松本清張の不朽の名作「天城越え」(午後9:00)を映像化することを発表した。なお、NHK BS8Kで3月23日に、NHK BS4Kでは、5月10日に先行放送する。
松本清張版「伊豆の踊子」と言われる「天城越え」は、1978年と98年にドラマ、83年には映画が制作され、主人公・ハナには、大谷直子、田中裕子、田中美佐子が扮(ふん)した。
茨城の寒村で生まれたハナは、貧しさゆえ、12歳にして吉原の女郎屋へと下働きに売られた。その後、伊豆へ逃亡。修善寺の遊郭で遊女となるも、美しく華やかな外見を持ちながらも負けん気が強く、同僚や客とトラブルが絶えなかった。また、不器用な性格が災いして、男性にだまされたり人に裏切れられたりの連続でもあった。ある朝、店を抜け出して天城峠を越えようとしたハナは、道の途中で下田から家出してきた望月次郎少年と運命の出会いを果たす。次郎の純粋な瞳に胸打たれ、彼の未来に思いをはせるが、ささやかな幸福もつかの間、殺人容疑で捕まってしまう。警察の取り調べに対しても強情で、無実を主張し続けるが──。
そんな波乱万丈の人生を生きたハナ役のオファーを受けた生田は、「過去作品を拝見した時、自分に務まるだろうかと少しこわくなりました。ハナの生きてきた境遇や心の内を、令和に生きる自分がどれだけ想像しきれるだろうかと思ったのです」と大きなプレッシャーを感じたそう。「ですが、クランクインする前にスタッフの皆さまと話し合いを重ねられたこと、そして初めて扮装をまとってカメラ前に立った時、監督から『ハナだ』と言っていただけたことで、抱えていた心配を拭ってスタートを切ることができました」と、時間をかけてハナに向き合う覚悟ができていったという。そして、絶賛撮影中の日々を「ここからまだまだ葛藤の日々になるかと思いますが、全身でぶつかっていきたいです。楽しみにしていていただけたらうれしいです」と力強く乗り越えようとする胸中を明かした。
かつて、和田勉氏らが脚本を手がけた本作に今回挑むのは羽原大介氏。本作を執筆する機会を得たことを大変光栄だと言う羽原は、「『天城越え』の映像化は今回で4度目となります。かつて『黒革の手帖』の脚本を担当させていただいた経験を生かし、“人間の業”を骨太に描いた原作の骨格はそのままに、過去の素晴らしい映像作品に敬意を表しつつ、新たな視点と解釈を加え、視聴者の皆さまに新たな感動をお届けできるよう努めました」と羽原版『天城越え』の取り組み方を語る。そして、「生田絵梨花さんをヒロインに迎え、どんな新しい令和の“大塚ハナ”が生まれるのか、私自身とても楽しみにしております」と期待を込めた。
演出を担当するのは、「正直不動産」シリーズ(2023、24年/NHK総合ほか)や「団地のふたり」(24年/NHK BS)で演出を務めた金澤友也氏。「昨年、劇中で石川さゆりさんの『天城越え』を何度も歌うドラマを撮影していました。そして、今年はこの松本清張の『天城越え』を演出させていただくことになりました。大変、深い縁を感じております」としみじみ語る金澤氏は、「この作品は大正~昭和の時代の物語ですが、そこに込められた思いは現代にも通じるものだと思います。天城トンネルが今も昔も変わらず在り続けるように、ずっと変わらず愛され続ける『天城越え』を新しい形でお届けします」と時を超えた名作を現代によみがえらせる使命を胸にコメントした。
「ドラマや映画の仕事を志したら、いつかやってみたいと誰もが願うのが、松本清張先生原作の映像化です」と自身の思いを語るのは制作統括・黒沢淳氏。だからこそ、本作への思いは深い。「特に『天城越え』は、私にとってずっと憧れの存在でした。このせつないせつない至高のラブストーリーは、まさに聖域でした。思春期手前の少年が、美しい大人の女性に恋をして、かりそめの間、共に旅路を歩んだ…それは少年にとって、一生忘れられない初恋の記憶であり、目覚めの瞬間であり、運命の分岐点でもありました。──画像も言葉も自由自在にデータ保存できて、膨大に膨れ上がり氾濫している今の時代。“消えない記憶」の尊さを、改めて実感していただけましたら幸いです」と今こそ本作を企画したその意図を力強く語った。
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