風間俊介とMEGUMIが語る!“むき出しの生活”が面白い「それでも俺は、妻としたい」2025/02/04
風間俊介とMEGUMIがダブル主演を務める真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」(BSテレ東=土曜深夜0:00、テレビ大阪=土曜深夜0:55)。連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK)の脚本などを手がけた足立紳さんの同名小説を原作に、妻にセックスを懇願する夫と、それを罵倒(ばとう)する妻との攻防戦を通じ、笑って泣ける究極の夫婦愛を描いている。TVerでは、現在第1~4話までを配信中。主演2人がドラマの見どころなどを語った。
金はないが性欲はある柳田豪太(風間)はあの手この手を使って妻のチカ(MEGUMI)とセックスしようと奮闘するが、チカはそんな豪太をとことん罵倒する。“したい”夫と、“したくない”妻——。夜の営みをめぐる攻防戦の結末やいかに!?
――脚本を読んだ時の感想は?
風間 「『ここまで赤裸々に、ここまでつまびらかに作品にしていいのだろうか』という面白さと戸惑いがありました。でも、それがすごくチャレンジングな企画だと思い、心ひかれましたね。足立監督は『これは僕の話を基にしているけれど、あくまでフィクションです』と言っていたんです。でも演じていると“ほぼ実話”だということが分かってきて、最終的には監督の生きざまを自分が通す形なんだと感じました」
MEGUMI 「すごく面白い! と思いました。普通のドラマではあえて美しくしようとする部分があるじゃないですか。でもこの作品はそういうのがなくて、本当に生々しい会話がそのまま脚本になっている感じがして、『こういうドラマ、なかなかないな』って思いましたし、『ここまでさらけ出すのか』と驚きましたね」
――お互いに共演が決まった時の心境は?
風間 「MEGUMIさんは女優業だけでなく、プロデューサーや実業家としての顔も持っていて、そのバイタリティーやエネルギーには胸を打たれています。これまでも同じ作品に出演したことはありましたが、同じシーンでの共演はありませんでした。なので『やっとMEGUMIさんと共演できる』とうれしかったですね」
MEGUMI 「風間さんは本当にすごい人です。何でも知っているし、情報量が豊富なんですよ。映画やゲーム、飛行機のマイル、ポイントのことまで詳しい。そして、その知識を分かりやすく伝えるのがとても上手なんです。バラエティー、MC、舞台、俳優業と多彩な仕事をこなしていて『こんなマルチな才能を持つ人がいるんだ』と感動しました」
――役を演じる上で、特に意識した点や工夫した点は?
風間 「演技をする上では、視聴者の方にそのキャラクターを好きになってもらうことも大事だと思います。でも、豪太は序盤では『好きになってもらおう』という考えがほとんどなかったですね。むしろ『どれだけ見ている人にダメだと思われるか』という部分にフォーカスしていました。でも物語が進むにつれ、彼が取り繕わず、自分ができることを模索し始める瞬間があって、そこに成長が見えると思います」
MEGUMI 「まず、チカの人生のプロセスを想像して書き出してみました。幼少期から現在までの人生や、好きな音楽、食べ物とか…チカが使う“香り”も考えましたね。『チカは、ドラッグストアで手に入るようなリーズナブルな香水を使うんじゃないか』と思って。そうした細かな設定が、彼女を演じる上でのリアリティーにつながったのだと思います」
――今回、足立監督の自宅で撮影が行われました。原作の舞台にもなっている場所での撮影はいかがでしたか?
風間 「監督の家で撮影することで、その空間に染みついた生活感や歴史がそのまま映像に映るんですよね。壁に刻まれた歴史、生活の匂い…。ほかのセットでは絶対に再現できない『リアルな生活感』がありました。それがこの作品の大きな魅力だと思います」
MEGUMI 「ドキュメンタリーのような感覚でした。監督の生活や匂い、ご家族の存在も含め、すべてがリアルに感じられる環境でした。この環境から生まれるリアリティーが作品に大きく影響していて、面白い体験でしたね。家族の絆を感じながら演じられたのもよかったです」
――TVerでは、最新話だけでなく第1話も配信されていますが、注目してほしいポイントがあれば、教えてください。
風間 「第1話は、ある種『イントロダクション』なんです。まだこの家族の本当の姿や問題点は見えていません。チカが少し言葉がきついんじゃないかとか、豪太はそこまでダメじゃないんじゃないかとか、見ている方もそう思うかもしれません。でも、ここから先、本当にリアリティーを持って家族の問題点が見えてきますし、視聴者の皆さんが『ここを改善した方がいい』『この家族はあそこを直さないとダメだ』と感じる部分が必ず出てくると思います。第1話はその『はじめまして』の部分なので、ここからの展開を見守っていただけたらうれしいです」
MEGUMI 「第1話を一言で表すなら、『嵐の前の静けさ』といった感じ。正直、『こんな作品なの?』と思われるところもあるかもしれません。ただ、第4話あたりからキャラクターたちの魅力が爆発していくんです。2人の感情がむき出しになって、爆弾発言や衝突が続きますし、息子もチャーミングな面を見せてくれます。第3話まではそのための『助走』というか、『こういう家族なんだよ』と説明するパートなので、視聴者の皆さんにはその心構えで楽しんでいただけたらうれしいです」
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!
風間 「この作品は、家族の『むき出しの生活』を描いた物語です。盛り上がる事件や華やかな展開があるわけではなく、まるで『家族の日記』のようにリアルな日常が綴られています。見ている皆さんには、物語を『客席』からではなく、『家族会議の席』に座っているような感覚で見てもらえたらうれしいです。そして、きっと誰もが『あいつには一言言ってやりたい!』と思う瞬間があると思います。そう感じてもらえたら、もうこの作品の家族の一員です」
MEGUMI 「第3話以降、夫婦の会話がどんどん白熱していきます。言葉の応酬が激しくなり、お互いの感情がむき出しになる場面が増えていきます。また、後半ではこの夫婦が無謀なチャレンジをしていく姿が描かれます。『そこまでやる!?』というような挑戦をしながら、その結果どうなるのか、ぜひ楽しみにしていただきたいです。新しい感覚の家族物語として、1話30分というコンパクトな尺の中で、クスクス笑ったり、ふと気がつくと泣いているような感動的な瞬間が詰まっています。おうちでリラックスしながら楽しんでいただける作品なので、ぜひご覧ください」
【コンテンツ情報】
「それでも俺は、妻としたい」
BSテレ東
土曜 深夜0:00~0:30
テレビ大阪
土曜 深夜0:55~1:25
※TVerで配信中。
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