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「ボーダーランズ」見どころを紹介! ケイト・ブランシェットら個性派チームのぶっ飛び逃避行2025/01/27

「ボーダーランズ」見どころを紹介! ケイト・ブランシェットら個性派チームのぶっ飛び逃避行

 世界中で愛される大人気ゲームを原作に、惑星・パンドラで繰り広げられるスリルとユーモアの旅を描いたアクションアドベンチャー映画「ボーダーランズ」がPrime Videoで配信中。ホラー映画の名手であるイーライ・ロスの監督最新作としても、名優のケイト・ブランシェット主演作としても話題の本作に、注目が集まっている。

 物語の始まりは、主人公の賞金稼ぎ・リリス(ケイト・ブランシェット)が宇宙一の大物実業家・アトラス(エドガー・ラミレス)に娘の捜索を依頼されるところから。彼の娘であるタイニー・ティナ(アリアナ・グリーンブラット)が惑星・パンドラで行方不明になったようで、彼女を見つけ出して連れ戻すよう指示される。報酬に満足して依頼を受けたリリスは、自らの故郷でもあるパンドラへ。だが、簡単に思えた任務の裏には、宇宙を揺るがす壮大な陰謀が潜んでいた――。

「ボーダーランズ」見どころを紹介! ケイト・ブランシェットら個性派チームのぶっ飛び逃避行

 映画が始まってすぐ目を引くのは、リリス役のブランシェットのビジュアルだ。オレンジ色の髪にワイルドなアウトフィットのリリスは、知的でエレガントなイメージのケイトとは別物。当たり前のように手にした銃をぶっ放しながら、体当たりのアクションも見せてくれる。そんなリリスの前にやがて旅を共にすることになる仲間たちが現れるのだが、エリート傭兵のローランド(ケヴィン・ハート)から、ガスマスクのような仮⾯と屈強な⾁体で相手を威嚇するクリーグ(フロリアン・ムンテアヌ)、おしゃべり好きでちょっとうざい小型ロボットのクラップトラップ(ジャック・ブラック)まで誰も彼も個性派ばかり。さらには、リリスの任務成功の鍵を握る張本人、タイニー・ティナもかなりぶっ飛んだ女の子であることが判明する。リリスがパンドラに到着して間もなく、彼女を依頼主のもとに連れ帰ろうとするリリスと、そんなリリスになぜか反発し、右手に手榴弾、左手に大好きなウサギのぬいぐるみを携えて攻撃してくるティナのバトルも必見だ。

 運命に導かれるかのように出会い、いつの間にかチームを組むことになるリリスと彼らを、ブランシェットはインタビューで「はみ出し者の集まり」と表現。最初はいがみ合うリリスとローランドをはじめ、戦い方も見た目も違えば、パンドラにいる目的も異なる者たちが協力し合うことになる展開に面白さがある。あえて例に挙げるまでもなく「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズなどを連想する人は多いだろう。レトロなSF世界の中で、ああだこうだと言い合いながら冒険を繰り広げていく凸凹チームのやりとりが楽しい。

「ボーダーランズ」見どころを紹介! ケイト・ブランシェットら個性派チームのぶっ飛び逃避行

 イーライ・ロス監督は冒頭でも触れたように、ホラーの名手として広く知られているが、SF世界にも思い入れがある様子。「新鮮で本物の精神を持つ、⼤きなスケールのSFアドベンチャーを作りたかった」という言葉通り、リリスたちがバトルを繰り広げる荒野から逃避行のルートとなる道まで、撮影地であるハンガリーを惑星に生まれ変わらせている。加えて、愛嬌(あいきょう)あるグチョグチョしたエイリアンも登場。そんなSF世界を作り上げたロス監督をブランシェットは「子どもの心を持つ一方、映画の知識がとんでもなく豊富」と評しているが、片やロス監督には「シリアスな演技で人を感動させることの多かったケイトから、これまでにない顔を引き出したかった」という思いがあったそう。両者のタッグは、2018年に公開された「ルイスと不思議の時計」以来となる。

 なぜアトラスはティナの行方をリリスに捜させたのか、ティナはなぜアトラスに背を向けるのか、そして、任務の中でリリスが知ることになる“自身の真実”とは何なのか? 軽快なアクションアドベンチャーの中に横たわるミステリーも物語の大事な要素。アクションに興奮させられ、登場人物たちのやりとりに笑った後には、爽快感とちょっとした感動も待っている。

【コンテンツ情報】

「ボーダーランズ」見どころを紹介! ケイト・ブランシェットら個性派チームのぶっ飛び逃避行

ボーダーランズ
Prime Video
独占配信中

文/渡邉ひかる

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