「ふったらどしゃぶり」ファン必見! 伊藤あさひ&武藤潤、キャラへの思いを語る2025/01/22 12:00
伊藤あさひさんと武藤潤さん(原因は自分にある。)がダブル主演を務める「ふったらどしゃぶり」が、MBSドラマ特区枠にて現在放送中。WEB小説マガジン「fleur」(KADOKAWA)での連載を経て2013年に文庫化、18年に新書館ディアプラス文庫として新装版が発売された、一穂ミチさんのBL代表作「ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~」を実写ドラマ化したものです。
家電メーカーの営業部で働く萩原一顕(武藤)は、同棲中の彼女・水谷かおり(秋田汐梨)とのセックスレスに悩んでおり…。ある日、会社で同期会の幹事を任され、店の候補を自分宛てにメールしたつもりが、誤って“誰か”に送ってしまいます。届いた相手は、一顕と同じ会社の総務部で働く同期の半井整(伊藤)でした。連絡を取り合っている相手が同僚だと知る由もなく、“顔も名前も知らない赤の他人”だと思い込む2人は、いつしか本音を話せる不思議な関係に。一顕と同様に整も同居相手との関係に悩んでおり、幼なじみ・藤澤和章(松本大輝)にやり場のない感情を抱いていました。1件のメールから共有した秘密が、やがて心の容量を超えてあふれ出し…。報われない愛と性に翻弄(ほんろう)される大人の恋に注目です。
TVガイドWebでは、幼なじみへの恋心に思い悩む整を演じる伊藤さんと、彼女とのセックスレスに悩む一顕を演じる武藤さんに、キャラクターの魅力やお芝居へのこだわりを語っていただきました。
――ダブル出演が決まった時の心境をお聞かせください。
伊藤 「まず原作を読ませていただき、人物の心理描写がとても奇麗で繊細な印象を受けました。原作ファンがたくさんいらっしゃる作品なので責任を感じた部分もありましたが、自分が整を演じられることが楽しみでした」
武藤 「僕もこの役が決まってうれしかったです。恋愛作品の中でもリアリティーがあり、いろいろな人の心に響くことがたくさんある作品だと思ったので、『皆さんにこの物語を届けたい!』という思いでいっぱいになりました」
――お二人は初共演ということですが、お互いの印象を教えてください。
伊藤 「初めて潤くんとお会いした本読みの時、一顕にぴったりな方だと思いました。潤くんの天然で、一生懸命で、かわいらしい部分がとても一顕とマッチしていたんです。整は、和章だけしか見えなかった世界から一顕へ感情が向かう役柄なので、『どういう方が一顕を演じるのかな』とお会いするまで楽しみにしていました。『潤くんが演じるなら、より一顕を愛せる!』と一瞬で思えたので、良かったです」
武藤 「ちょうどお会いする前にあさひさんが出演されているドラマを見ていたので、『あ、テレビに出ていた人だ』というのが最初の印象です(笑)。まだ一緒に撮影している時間は少ないのですが、あさひさんは『どんな人だろう』と知りたくなる整と同じオーラがあるので、あさひさんに沼ってしまいそうです(笑)」
――情報解禁された際、実写化に対して歓喜の声が多々上がり、大きな反響がありましたが、それを受けていかがでしたか。
伊藤 「うれしいですよね」
武藤 「ね! うれしいです。原作を読んでからこのドラマを見ていただくのも面白いと思いますし、いろいろな方法で楽しんでいただけたらと思っています」
伊藤 「第一報が出てからの反応が気になっていたので、皆さんに喜んでいただける声が多くて良かったなと。その声を受けて、『楽しんでいただけるように頑張ろう!』という気持ちになりました」
――原作が小説ということで、初の実写化となりますが、どんな映像になると思いますか。
伊藤 「雨のシーンを撮り、モニターで見せていただいたのですが奇麗でした! タイトルの通り雨がテーマになっているので、降っていないシーンもですが、雨が降っているシーンは一層奇麗に写っているのかなと」
武藤 「一人一人の人間関係がとても重要になっていくので、整が一顕に見せる顔と和章に見せる顔の違いや、一緒に暮らしているかおりに対しての一顕、会社で働いている時の一顕など、いろいろな表情が見られるのかなと思っています」
――初共演シーンを映像で見て、お互いに感じたことを教えてください。
伊藤 「まだ2人のシーンは1日だけしか撮影していないのですが(取材当時)、潤くんは堂々と一顕を演じていらっしゃいましたよ」
武藤 「あはは(笑)。良かった!」
伊藤 「これから、もっともっと仲良くなっていくと思うので一緒に頑張っていきたいです!」
武藤 「撮っているシーンはまだ少ないのですが、あさひさんの優しい表情と、整の何を考えているのか分からないもっと知りたくなる沼なキャラクターがいい感じに混ざり合っていて、ぴったりだなと感じています」
――キャラクターを形成していく上で、どのようなアプローチをしましたか。
伊藤 「整はつかめない部分が多く、自分の好きな人に対して甘えたり、寂しさから自分の肯定感を上げるために人を試したり、でも迷っているところもあり、興味ない人には壁を作ったり…。自分の中で『こういう人っているよな、自分もこういう時あるよな』と、いろいろリンクさせて整をつくっていきました」
武藤 「人との距離感が大事な作品ですよね。かおりと一顕は物理的な距離は近いのに自分の心の内を話せる存在ではなくなっていて、対する一顕と整は相手との距離が分からないけれどメールでは心の内をすらすらと打ち明けられたり。なので一顕と整、かおりと一顕の距離感はすごく意識しました」
――キャラクターを作る際、監督陣と話し合ったことなどはありますか。
伊藤 「監督をはじめ、皆さんでセッションをしながら『こういうことか!』というふうに撮影をしていきました。整はつかみづらいキャラクターなんです。意外とフラットな部分があるし、自分の言いたいことを素直に言うし、逆に気持ちを閉じている時は全て閉じてしまうし、その使い分けを分析しつつ演じています」
武藤 「僕はリアリティーのある作品だからこそ『よりリアルに、自分に近い表現で』と、監督と話し合いながら撮影をし、自分でもいろいろと試して探りながら固めていきました」
――今はメッセージアプリで連絡を取っている人が多数かと思われますが、本作の軸となる“メールで連絡を取り合う”感覚についてどう感じましたか?
伊藤 「仕事はメールでやりとりしているので、自然な感覚で演じることができました。そして、整がメッセージアプリをやっていない設定なのもしっくりきて。彼は絶対にやらないタイプですよね(笑)」
武藤 「僕は普段フリック入力をしないので、フリック入力でメールを打つ演技が難しかったです。なので、フリック入力をしているように見える撮り方に苦戦しました(笑)」
――ロケ中にあったちょっとした裏話を教えてください。
武藤 「カモが潜ったあと、次に水から出てくるのを当てるあの話はどうかな」
伊藤 「海の近くで撮影をしていた時に運河のような場所があり、カモが浮かんできてはパッと潜るのを2人で見ていて…。『次に潜ったあと、どこにカモが出てくるか予想しようよ!』と、奥か手前かで勝負したら僕が負けました(笑)」
武藤 「僕は当たりました(笑)」
伊藤 「結構、長い時間潜っているんです!」
武藤 「だいぶ遠い場所まで泳いでいたよね」
伊藤 「気づいたらカモが遠くから顔を出していて(笑)。2人でこういう遊びを楽しんでいました」
――演じたキャラクターの好きなところや魅力をお聞かせください。
伊藤 「整は自分の好きな和章以外には他人の顔色をうかがわないし、良い自分を見せようとしない芯を持っているのが魅力なのかなと。暗い過去がありつつもダークな方向に行くのではなく、フラットな自分をずっと持ち続けながら今の人たちと向き合っていくところはとても魅力的です。そんなに陽気なキャラクターではないですが、逆にそこに魅力を感じているので、演じていてとても楽しいです!」
武藤 「一顕は愛する人とつながりたいという思いから、自分では気付かないうちにどんどん変化していくところと、整に翻弄(ほんろう)されて感情が分からなくなるところが魅力かなと。男女関係なく人を愛したことがあるという点でも、感情移入がしやすい愛されるキャラクターなのかなと思っています」
――演じたキャラクターと自分が似ているなと思ったところはありましたか?
伊藤 「自分の感情にうそを吐かないフラットなところですかね。例えば、整は一顕に対して疑問に思ったことをパッと口に出すし、好きな人以外に気を使い過ぎないんです。そういうフラットなところは、僕も似ている部分があるのかなと思いました」
武藤 「一顕が急に敬語になったり、タメ口になったり、僕もそういうところがあります(笑)。そこが一顕と僕が似ている部分かなと思いました。僕も一顕も、『タメ口で話したいけれど、やっぱりまだ敬語かな』と無意識に思ってしまっているのかもしれません」
――もしご自身が演じたキャラクターが恋愛で悩んでいたら、なんと声をかけますか。
伊藤 「シンプルに『視野を広げろ!』でしょうか。整は昔からずっとそばにいてくれた和章のことしか考えていないんです。他人のすてきなところって、きちんと見ないと気付けないですよね。なので、もうちょっと外に気を向けた方がいいのかなと思って、そう伝えるかもしれません」
武藤 「僕の場合はかおりについて悩んでいる一顕に対してですよね。難しいけれど『先にプロポーズしておけ~!』かな(笑)。今しか見えていないと思ったので、これから先を考えるにあたり2人で一緒に生きていく方向に考えを向けていけたらいいのかなと」
――伊藤さんにお伺いいたします。整は一顕に対してどんな思いを持って過ごしていたと思いますか。
伊藤 「整は和章のことだけを考え、今まで壁を作って他人と接してこなかったのに、1通のメールがきっかけで他人に全てを打ち明け、否定どころかむしろ同じ気持ちでいる人がいると知り、やりとりを重ねるうちに深いところでのつながりを感じていたんだなと思っています」
――武藤さんはいかがでしょうか。一顕は整に対してどんな思いを持って過ごしていたと思いますか。
武藤 「一顕は中盤でメールの相手が整と気付いた後も整がどんな人間なのかを楽しみながら知ろうとしていて、まるで整について学んでいるようでした。なので、一顕の『整がどんな人なのか知りたい』という思いは最初から最後までずっとあったと思っています」
――そんなお二人が、演じたキャラクターと一緒に1日過ごせるとしたら、何をしたいですか。
伊藤 「整は動物に話しかける性格なので、一緒に動物園へ行ったらどういう感じになるのか気になります(笑)。感情の起伏もなく、真顔でずっと動物にしゃべりかけていたら、ものすごくかわいいだろうなと思ってしまいました」
武藤 「一緒にお酒が飲みたいですね! 一顕はポロっと本音が出る性格だと思うので、『おっと、今のはうそか。次は正直に答えてくれたのか?』という感じで見抜いてみたいです」
――最後に、本作を楽しみにしている視聴者に向けてメッセージをお願いいたします。
伊藤 「性別は関係なく、同じような悩みを抱えている人はたくさんいらっしゃると思います。そんな同じような悩みを持つ方々にも寄り添っていけるような内容、そしてリアルなシーンが出てくるところも本作の見どころになっています。ぜひお楽しみください」
武藤 「報われない恋心に翻弄(ほんろう)されていく大人のラブストーリーです。リアリティーを乗せ、見ている方々が共感できるように、僕たちみんなで頑張って作りあげていきますので、たくさん心を動かしてもらえたらうれしいです」
【プロフィール】 (右から)
伊藤あさひ(いとう あさひ)
2000年1月19日生まれ。東京都出身。O型。ドラマ「緊急取調室」への出演で俳優デビュー。主な出演作は、スーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」(テレビ朝日系/19~20年)、ドラマ「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系/19年)、連続テレビ小説「エール」(NHK総合ほか/20年)、ドラマ「さらば、佳き日」(テレ東系/23年)、「女子高生、僧になる。」(MBSほか/23年)、「下剋上球児」(TBS系/23年)、「正直不動産」シリーズ(NHK総合ほか)など。2月7日全国公開の映画「大きな玉ねぎの下で」、4月8日開幕のミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」への出演が決定している。
武藤潤(むとう じゅん)
2001年8月18日生まれ。東京都出身。AB型。7人組ダンス&ボーカルグループ・原因は自分にある。のメンバー。「さくらの親子丼」(フジテレビ系/17年)で俳優デビュー。主な出演作にドラマ「ギヴン」(フジテレビ/21年)、「沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call~寝不足の原因は自分にある。~」(テレ東系/23年)、ミステリー・ミュージカル「ルームメイトと謎解きを」(23年)、舞台「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE」(24年)、映画「バトルキング!! -We’ll rise again-」(23年)など。2月14日公開の映画「BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏-」、3月14日公開の映画「BATTLE KING!! Map of The Mind -・終奏-」への出演が決定している。
【番組情報】
ドラマ特区「ふったらどしゃぶり」
MBS
木曜 深夜0:59~1:29
テレビ神奈川
木曜 午後11:30~深夜0:00ほか
※MBS放送後、MBS動画イズム、TVerにて1週間見逃し配信あり
※FODにて見放題独占配信
取材・文/山本恵代(TBS・MBS担当) 撮影/TVガイド編集部
(伊藤)ヘアメーク/沼田真実(ilumini.) スタイリスト/ダヨシ
(武藤)ヘアメーク/なかじぃ(KIND) スタイリスト/辻本紅葉 衣装協力/ジャケット¥68,200、パンツ¥46,200(ともにJIVELTA/TARKS)、シャツ¥28,400/Mizuid、リング¥13,750/NARRATIVE PLATOON(ROLE)、その他スタイリスト私物
【プレゼント】
伊藤さん&武藤さんのサイン入り生写真を2名にプレゼント!
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【締切】2025年2月19日(水)正午
【注意事項】
※ご当選者様の住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
※当選で獲得された権利・賞品を第三者へ譲渡、または換金することはできません。
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