「御上先生」松坂桃李が高校生250人の前でサプライズ授業！ 恋バナに生徒たちは大歓声！2025/01/11
TBS系で1月19日スタートの日曜劇場「御上先生」（日曜午後9：00）で主演を務める松坂桃李が都内の学校を訪問。約250人の現役高校生を前にサプライズ登場し、特別授業を行った。
「御上先生」は、“官僚教師”の御上孝（松坂）が、生徒たちとともに教育現場の現実に立ち向かい、大人社会の理不尽と対峙（たいじ）する姿を描いた大逆転の教育再生ストーリー。子どもが生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの二つを中心に物語は展開。未来を夢見る子どもたちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実、そんな現実に一人の官僚教師と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描くこれまでとは一線を画した新たな学園ドラマだ。
会場に松坂が現れると、その瞬間、生徒たちは「キャー！」「やばい！」などと大歓声！ そんな生徒たちを前に松坂は、劇中の役柄そのままに「今期からこの学校に赴任しました御上孝です」とあいさつ。「撮影中はこのセリフを語るとシーンとなるんですが、今日の皆さんは全然違いますね。温かくてうれしいです」と、生徒たちの熱烈な反応に笑顔を浮かべた。
続いて改めて自己紹介した松坂は、ドラマで演じる御上について「天使のような悪魔のような…総じて言うと愛のある人です。もちろん授業は大事だと思っているけど、卒業したその先のことまで考えて授業をしている。最初は冷たいと思われても、先を見た授業で後々響いてくる」と、深い愛情を持つ教師であることを伝えた。
質疑応答では、役作りについて「生徒の皆さんにいかにセリフを届けることができるか、抑揚や声のボリュームの大切さ、思っている気持ちをどう届けるかを生徒主体で考えて演じています」と創意工夫を明かす。理想の教師像については「卒業して社会に出たときに先生の言葉を思い出せるような、そのときは何も感じなかったけど、あとからその意味が分かるような先生が理想」と、長期的な視点の大切さを強調した。
また、モチベーションの上げ方を尋ねられると「音楽かな。自分が好きな曲を聴いて移動の最中でテンションを上げています」と打ち明け、まだ発表されていない主題歌についても「僕は知ってるんですけどね」とちゃめっ気たっぷりに話した。
自身の高校時代のエピソードも披露。実家のある神奈川県茅ヶ崎での思い出を「実家から10分くらいの所に海があって、自転車で友達とか当時好きだった女の子と走った」と語ると、“好きだった女の子”というワードに教室は再び歓声に包まれた。さらに、アニメ「スラムダンク」で知られる江ノ電の踏切にまつわる思い出も語り、青春の1ページを生徒たちと共有した。
高校生のうちにやっておくといいことを問われると、「今になって思うのは、もっと語学をやっておけばよかったなということです。好きな国の言葉を身に付けておくと、大人になって海外に行く機会ができた時に、より楽しめると思います」と、自身の経験から得た気付きを伝えた。
俳優としての心構えについては「感受性を豊かにすることが大切」と力説。「この仕事は長くて1年で一つの作品が終わり、共演者やスタッフとバラバラになって、また新しい作品を一から作る。新しい台本を読んで、セットを見て、感じる力があればあるほど作品に溶け込むことができる」と、俳優という職業の特殊性を生徒たちに伝えた。
セリフの覚え方に質問が及ぶと、「暗記は苦手」と正直に認めながら、「感情から出てくる言葉。目と目を合わせて出てくる言葉。感受性を豊かにすることで、相手の言葉に反応できるとセリフがぽんと出てくる」と、独自の演技論を展開。その上で、「覚えるということだけで言うと、歩きながら覚えると覚えられる」と、実践的なアドバイスも加えた。
将来の職業選択について質問された際には「僕も学生時代はなりたいものがなくて、なかなか決まらなかった。この仕事とは偶然のタイミングで出合った」と自身の経験を振り返り、「寄り道も大切。興味があることもないこともやってみることで、好きなものが明確になってくる」と、進路に悩む生徒たちの背中を優しく押した。
最後に令和を生きる高校生たちへ「謙虚さ」の大切さを説いた松坂。「スポーツが他の人より出来ようが、絵がうまかろうが、勉強ができようが、社会に出た時に一人でできることには限りがある。誰かの助けが必要になる。謙虚に人と接することで、たくさんの人の助けを得られ、次のステップに上がれる」と、社会人としての心構えを熱く語りかけた。
イベントの締めくくりには「学校生活は本当に一瞬。学校生活を謳歌（おうか）してください」と温かいエールを送り、新ドラマ「御上先生」について「お話も面白いんですが、御上先生の授業シーンが印象的です。ためになることを教えてくれるので、学校生活で生かしてもらえたら」と、作品への思いを込めて特別な時間を締めくくった。
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