6人組ゲーム実況グループ・White Tails(ワイテルズ)集大成の武道館イベントで大団円!2025/01/10 15:15
2025年1月9日に東京・日本武道館で、6人組ゲーム実況グループ・White Tails(ワイテルズ)のイベント『最初で最後が武道館』2日目が開催された。16年から活動してきたワイテルズは、Youtubeチャンネルの登録者数51.8万人(1月7日時点)を誇る人気YouTuber。25年1月17日をもって9年間に及んだ活動を休止する旨を発表しており、その集大成として武道館でのオフラインイベントに挑んだ。計3日間の開催チケットは発売直後から申し込みが殺到し即完売するなど絶大な人気の高さを証明していた。
巨大モニターにオープニング映像が流れると、武道館の別々の入場口からNakamu、Broooock、シャークん、きんとき、スマイル、きりやんの6人がバラバラに登場。観客が腕に巻いたLEDリストバンドがきらめき、ヒートアップする会場内をゆっくりと行進して中央のステージで合流すると6人が肩を組んで改めて気合を入れ、恒例の挨拶とともにイベントはスタートした。
最初のコーナーは2人1組の3チームに別れ、五感に第六感を加えた六つのミッションをこなしながらリレー形式でタイムを競う「五感ばらばらアドベンチャーレース」。くじ引きで決定した、Aチーム“きんとき&Nakamu”、Bチーム“スマイル&きりやん”、Cチーム“シャークん&Broooock”という3チームでタイムを競い合うことに。最下位チームに課せられるのが“打ち上げ費用の負担”という相当重い罰ゲームと判明し、各チームともに一気にエンジンがかかった様子だ。
トップバッターはスマイル&きりやんのBチーム。きりやんが味覚関門の“鬼盛りパクチー早食い”に挑戦すると、観客が腕に巻いたLEDリストバンドもメンバーカラーの黄色一色に染まり声援が沸き起こった。スマイルも残された関門で苦戦しながらどうにかゴールするも、やはり鬼盛りパクチーの量に納得がいかないきりやんは「これ無理だよ…」とレギュレーションの変更を要求。
微調整を行ってから、シャークん&BroooockのCチームがレースに挑む。シャークんはトランプをめくりながらその数字を当てる第六感関門“トランプ インスピレーション”、触覚関門の“足つぼ縄跳び10回”、黒板をひっかく音を聞きながら箸で豆を運ぶ聴覚関門“黒板ノイズ豆つかみ”に次々挑み、バトンタッチしたBroooockも順調なスピードで残ったミッションをこなして好タイムでゴールした。
そしてトリとなる、きんとき&NakamuのAチームは、まずNakamuが鬼盛りパクチー、トランプ、足つぼ、嗅覚関門“靴下を脱いで自分の足を嗅ぎまくる”、豆つかみ、触覚関門“箱の中身はなんじゃろな”とひとりですべてのミッションを一気にこなし、そのバトンを受けとったきんときは大歓声が響き渡る中でトラックを全力疾走するという大胆な作戦を決行。この無駄のない戦略が功を奏し、見事1位を獲得した。そして気になる最下位は、鬼盛りパクチーに苦戦したスマイル&きりやんのBチームということになるも、やはり量的に不公平があったということもあり、罰ゲームの執行は要検討ということで落ち着き、亀裂寸前だった6人の友情は無事保たれることとなった。
次なるコーナーは「シャークん・スマイルのゲーム実況 in 日本武道館」。ワイテル休止後はゲームクリエーターを目指すというBroooockが作ったオリジナルゲーム「ぶどう大冒険」を、卒業後は2人でゲーム実況者として活動していく予定があることを発表したシャークんとスマイルが生プレイ実況するというもの。しかし、ただゲーム実況をするだけでは面白くないということで、NGワードを実況中に言うと腕に装着したビリビリが流れる仕組みで盛り上げることに。
Broooockが制作したのは、武道館の前に現れたぶどう缶に拾ったぶどうを入れていくというシンプルなゲーム。先に進むごとに難度が上がっていくが、さすがの手さばきで順調に難関をクリアしていくシャークん&スマイルコンビ。しかし、Nakamuが次々とNGワードを引いていき、その絶妙なチョイスでビリビリ地獄にたたき込んでいく。悪戦苦闘しながらもクリアなるか? と思われたのもつかの間、不具合でゲーム進行がストップしてしまうハプニングが発生。「この先にはもっと面白いギミックがあるので、あとで動画にします!」と宣言し、会場を沸かせた。
続いてのコーナーは、活動休止後は農家に転身し“里芋”を作りたいという夢を持つきりやんへの緊急ミッション『きりやんの24時間里芋チャレンジ』が行われた。実はこの日の前日の公演終了後、Nakamuから「24時間で大きさ、形、色、味など9種類の里芋の品種をすべて覚える」という宿題を出されたことが明かされ、モニターには深夜まで熱心に里芋の勉強をするきりやんの姿が映し出された。
このチャレンジは手触りだけで何の品種かを当てる“目隠し当て”、ゆでた里芋の味で品種を当てる“味当て”、目隠しを外して目で見て当てる“全開放当て”の3ステージで、9種類のうち何種類を当てられるかに挑む。きりやんは前日の勉強が見事にハマり、目隠しをした手触りだけで連続4問を次々と正解。さらに味と食感で候補を絞り込むと「ホントに当てに行くから!」と目隠しを外した全開放ステージに臨んだ。それらの情報を総合しつつ、一夜漬けとは思えない里芋知識を披露しながら正解を重ね、ついには全種類の正解に成功! 「うれしい~!」と歓喜の雄叫びを上げた。「これだけの種類の里芋を集めるのが大変だったそうで。農家になる前にこうして勉強させてもらえるなんて、ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
次は、メンバー初挑戦となるコント。活動休止後は物語を作って自分で舞台にも立つクリエイターを目指すというNakamuが、お笑いのコント脚本を制作した。ゲームセンターを舞台に、クレーンゲーム内に残り一個となっているワイテル公式キャラクター“ワイテルくん”のぬいぐるみを巡って、男性客役のきりやんと、カップル役のBroooockとNakamuがバチバチの争いを繰り広げる。そこに「太鼓の達人」が異常にうまいゲーマー役のシャークん、風のように現れて景品をかっさらっていくクレーンゲームの達人役のスマイル、ゲームセンターの店員役のきんときが絶妙に絡み合いチームワークを感じさせるコントは、初挑戦とは思えないほどの笑いをとり、会場を盛り上げた。
コント後の舞台転換時には、スマイルとBroooockがブラブラと登場し、後ろで何かが準備されていく会場の緊張感を和ませるように、ゆる~いフリートークを展開した。どうやら準備が整い、スポットライトを浴びて登場したのがワイテバンド。GOODWARPの「夜市」のイントロが流れると歓声と手拍子が沸き起こり、ボーカルのきりやんが歌い始めると会場は一体感に包まれた。
2年前に結成され様々にメンバーが入れ替えながらもついにリアルお披露目に至ったワイテバンドの現メンバーは、ドラムス・シャークん、ベース・きんとき、ギター・Nakamu、サポートギター・謎のワイテルズスタッフ、ボーカル・きりやんの5人。MCを挟んでの2曲目は、Nakamuが作詞したオリジナル曲「ジブンシ」。武道館の舞台でバンド演奏を行うという全ミュージシャンの憧れを実現した5人(と、演奏を盛り上げるスマイルとBroooock)は堂々としたサウンドで観客の心をつかみ、演奏後には「緊張した~」「汗すごいわ」と呟くなど心ゆくまでやりきった充実感をのぞかせた。
そしてそのままイベントはエンディングに。センターステージに集合した6人は、それぞれがメンバーとファンに向けた手紙を読み上げた。
「人を喜ばせたい」「ものづくりがしたい」という思いからこれまでとは一転して農業の道を選んだきりやんは「チョウの羽ばたきのような小さなきっかけで未来が大きく変わる“バタフライエフェクト”という言葉を知っていますか? 今日見に来てくれたあなた、アーカイブで見てくれたあなた、配信で見てくれたあなた、その羽ばたきによって今私はここにいます。僕の羽ばたきが少しでもよい影響を与えられるよう願っています」と感謝の言葉をつづった。
今後はゲーム実況者として活動を続け、その楽しさを広めたいというシャークんは、誰かに話しかけるような語り口で「休止について考える余裕がなくて実感がありませんでした。もうすぐ武道館が終わるって考えると、今やっと実感してきた感じです。数えきれないほどの応援をもらって、それをずっと活動のモチベーションにしてきました。これからもそれぞれの道を応援してくれるとうれしいです」と今の思いを語った。
活動休止後はシャークんとのゲーム配信だけでなく、さまざまな活動を考えているというスマイルは「誰か一人でも欠けてたらここまで続けられなかったと思います。約9年間、みんながどんな思いでやってきたかは分からないけど、私は一貫して活動が楽しかったです。これだけ楽しんでくれるファンの方がいるのは幸せなことだと思います。今まで応援してくれたファンの皆さんにもとても感謝しています」と心の中を打ち明けた。
ゲーム開発者への道を選んだBroooockは「自分は一方的に与えられることが好きではありません。受け取り続けるだけのことはしたくないなと思って活動してきました。でもメンバーのみならず見てくださっている皆さんからはいろんなものを与えてもらいました。今までの僕を、これからの僕を形作ってくれてありがとう。またどこかで必ず会いましょう。これは別れではありません」と感謝の言葉と再会を約束した。
まず視聴者に対しての感謝を述べると、そこでこみ上げる思いに言葉を詰まらせたのがきんとき。今後の活動としては好きな歌を歌い続けたいと表明している。そしてメンバーには、「誰も欠けずにこの6人でここまで走り切れたことが素直に誇らしいです。思い返せばこの9年間は僕にとって最高で面白い思い出です。ごく普通の人生を送るはずだった僕に彩りを与えてくれてありがとう。またおいしいものを食べに行きましょう」と思いを言葉にした。
物語×リアルのようなイベントや絵本制作、一人舞台などこの先の夢を数多く持つNakamuは、ファンへ向けて、「僕たち6人がこんな大舞台に立てているのは間違いなく皆さんのおかげです。楽しい時も苦しい時も支えてくれたのは、応援してくれた皆さんのおかげでした。何者でもなかった6人をこんなにも多くの方々に応援していただけて、たくさんの愛を伝えていただけて、僕たち6人は本当に幸せ者だと思います」と深いお辞儀とともに感謝を伝えた。
Nakamuは「しめっぽくなったけど楽しく終わりたいよね」とメンバーに話しかけ、6人がそろって改めてお礼を述べると観客からも感謝の声が送られた。メンバーがゆっくりと手を振りながらステージを回り、観客も手を振り返す幸せな空気の中でイベントはフィナーレを迎えた。モニターには楽屋に戻った6人が映し出され、ふと先程クリアできなかったゲームに気付いて一言「また、6人でゲーム……しますか」というつぶやきが、これからも6人の関係が続いていくことを予感させた。
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