「逃走中」で新たな顔を見せる!? 日本で活動再開の知英(ジヨン)インタビュー2024/12/26
日本のK-POPブームをけん引した韓国のガールズグループ・KARAの「末っ子」として愛されてきた知英(ジヨン)さん。日本でも、俳優としてアーティストとして、さまざまな活躍を見せてくれました。コロナ禍を経て、知英さんが再び日本での活動をスタートさせます。20周年となる「逃走中」の大みそかSPで、バラエティーにも本格挑戦した知英さんに、今の正直な気持ちを聞いてみました!
「おかえり」って言ってもらえてうれしかった
――日本でこの11月から活動を再開するにあたって、ファンの皆さんや周りの反響はいかがでしたか?
「皆さん喜んでくださって本当にありがたいなと思いました。『おかえり』って言ってくれるんですよ。『またテレビやいろいろなところで知英をいっぱい見たい!』って。それがすごくうれしくて」
――以前よりもまた日本語が数段上達されていますよね。韓国での活動を続ける間にも、日本語の勉強を?
「それが、全然何もしていないんです。韓国に帰っている間は日本語を話す機会もなくて」
――ええっ! それって、語学の特別な才能があるんじゃないですか。
「いやいや(笑)…そんなことはないです。たぶん日本で最初に活動していた当時(2014年)に頑張ったことが、今までずっと残っているんだと思います。その時はもう、かなりスパルタで頑張っていました。何かしゃべって、ちょっと(意味やイントネーションが)違ったら直すということをずっと重ねてやっていたので、それがもう自然と身に付いている感じで」
――ドラマや映画、歌など、まさに八面六臂(ろっぴ)のマルチな活躍ぶりでした。ミュージカル「スウィート・チャリティ」(16年)では舞台初主演もされて。
「『スウィート・チャリティ』は、本当に自分の中でもすごく大きなチャレンジでしたね。やっぱり生の舞台なので、失敗が許されないっていうところでまた日本語がガッと伸びたと思っています」
――それでもやっぱり、すごいことだと思いますよ。
「確かに(語学は)使わないと忘れるって言うけど、なぜか日本語は忘れないんです(笑)」
――語学の勉強をしている人たちに何かアドバイスするとしたら?
「うーん、そうですね…もちろん人によるし、それぞれの勉強方法があるとは思うんですけど。私は、その国の『文化』を理解することで、言葉がグッと入るんじゃないかなって思います。日本だと、言葉の使い方自体が、謙遜とか、相手を立てるとか、そういう文化のもとにあって。仕事をしている中でも、たとえば現場でのあいさつの仕方を丁寧にするとか、そういうことも全部、文化だと思うんです。韓国ではあいさつをしないとかそういうことではなくて、日本の方がもっと丁寧に相手を立てる。韓国はどちらかというとアメリカでのコミュニケーションの方が近いかもしれません」
――なるほど、その国の文化習慣を知ることが大事ということですね。
「たとえば、アメリカだと基本的にコミュニケーションがフレンドリー。何かほめられたりした時に、日本なら謙遜して、『いやいや違います』って言うと思うんですが、アメリカではそれがかえって失礼な態度になってしまったりしますよね。だから、その国の文化に合わせて考えていかないと、言葉も入っていかない。自分でその文化を好きになって学ぶのと学ばないのとではだいぶ違ってくると思います」
みんなに助けられて頑張れた「逃走中」
――12月31日に放送される「逃走中~大みそかSP~」(フジテレビほか/午後8:52 ※第2部)への出演が発表となりましたが、久々の日本のバラエティー番組はどうでしたか。
「以前も、そんなにバラエティー番組にはたくさん出ていたわけじゃないんです。基本的にはKARAのメンバーたちと一緒のことが多くて、本格的に一人でバラエティーに出るのは初めてじゃないかな。やっぱり緊張したし、頑張らないとなって思いました」
――「逃走中」への出演は、22年の大みそかスペシャル以来ですね。
「前回はKARAのメンバーたちと、スペシャルコーナーにちょっとだけ出たんです。KARA対ハンターという形で、宝箱からお金を取って短距離を走るというものでした。もうその時のハンターの印象がすごく怖くて。今回は本番の『逃走中』なので、頑張ろうっていう気持ちもあったんですが、正直に言うとすぐに捕まると思いました(笑)。だって、走るの得意じゃないし! でも、すぐ捕まるんだろうなって思いながらも、残りたいなっていう欲もちょっとだけあって。いろいろな気持ちでドキドキしながらでしたね」
――今回はショッピングモールが舞台とのこと。
「広過ぎてやばかったです。こんなのもう逃げ切るのは無理だと思いました。だから、私、最初の作戦は隠れていようと思って。でも、隠れ場所が全くなくて大変だったんですよ」
――どなたか、共演者とはうまく協力したりしていたんですか?
「神尾楓珠さんがとっても男らしく、男前な姿を見せてくださって。私一人じゃ絶対に無理だったことを、いいチームワークで乗り越えられたんです。私が迷っていたところを、悩まずすぐやりましょうって言ってくださって、感動でした」
――苦労したところもあったけれども、思わぬ助けもあって。
「そうなんです。本当に私は最初の方ですぐに捕まるかなと思っていたから、ほかの皆さんにあんまりアピールしなかったんです。そしたら、意外と皆さんが助けてくれて。ああ、これはなんかちょっといけるかも? みたいな。それで頑張れましたね」
成長した姿と、変わらない部分。どっちの知英も見てほしい
――24年の締めくくりとなる12月31日に、日本の老若男女から人気の「逃走中」に出演することについてはどんな思いがありますか?
「年越しのその瞬間に、テレビに出るってなかなか難しいことだと思うんです。だからこそ呼んでいただいてありがたいですね。やっぱり人気の番組ですし、日本での活動再開をちゃんとバーンと見てもらえるから、もううれしいということしか言えないです」
――今また、K-POPアーティストの中でも、ガールズグループの勢いがものすごくありますよね。K-POPの先駆けとして、KARAが日本で大ブレークしたというベースがあるからこそ、浸透していった部分も大きいんじゃないかと。最近の流れを見ていて感じるところはありますか?
「すごいと思います。って、私が言ってもいいのかな? みんなとてもかわいいし、カッコいいし、奇麗だし、素直に本当にすごいと思っちゃう。今は皆さん、全世界で人気があるから、私たちの時代よりもっと規模の大きな仕事をやっているなあって。誇らしく思う気持ちもありますね」
――日本に来てプライベートの時間はどうしていますか?
「今は、睡眠を取るのが一番になってしまっているので、もうちょっと余裕を持ちたいなって思います。韓国では、時間があったらお散歩をしているので。オフの日とかに、漢江(ハンガン)の大きな橋を往復したり。1日1万歩歩くのが目標なんです。歩けない時もあるんですけど、できればたくさん歩きたいですね」
――健康的ですね。食事で気を付けていることなどありますか?
「今は何も食事制限をしていなくて、なんでも食べます! 韓国でハマっているのが、パッピンスっていうかき氷。日本のものとちょっと違っていて、あんこが入っているんです。それを食べるのが最近の楽しみです」
――最後に、メッセージをお願いします!
「もう30歳になりましたけど、自分の中では、正直何も変わっていないんです。とはいえ、前よりももっと成長した姿をお見せしたいなとも思いますし、あんまり変わっていない自分も見てほしい。私は、“知英”は“知英”だから。お芝居や歌、どんな仕事をしていても、どんな私でも、そのままを見てほしいなって思っています」
【プロフィール】
知英(ジヨン)
1994年1月18日生まれ。韓国出身。2008年、韓国ガールズグループ・KARAに加入。14年に日本での俳優活動をスタート。21年、主な活動の場を韓国に移す。KARAの再結成を経て、24年11月より日本での活動を本格再開。
【番組情報】
「逃走中~大みそかSP~」
フジテレビほか
12月31日 午後8:52~深夜0:30(第2部)
撮影/尾崎篤志 ヘアメーク/石川ユウキ スタイリスト/カン・チェラン 衣装協力/トップス、パンツ、ベルト(セファ/サカス ピーアール:03-6447-2762) ピアス、イヤーカフ、リング(LORO/LORO青山店:03-6804-5499) サンダル(ALM.:https://almofficial.com)
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