「ボーイフレンド」のダイシュンが「虹クロ」に出演！ 10代の恋愛相談で気を付けたことは？2024/12/25
NHK Eテレで1月7日に放送する「虹クロ」（毎月第1火曜午後8：00）に、ゲスト出演する、日本初となる男性同士の恋愛リアリティー番組「ボーイフレンド」でカップルとなったダイシュンこと中井大さんと中西瞬さんが取材に応じた。
「虹クロ」は、自身の性に揺らいだり、自分らしくありたい10代、LGBTQ＋の人を応援したい10代たちが、さまざまな分野で活躍するLGBTQ＋のメンター（助言者）たちと、セクシュアリティーやジェンダー、多様性について、本音で語り合う番組。
自分たちのセクシュアリティーやLGBTQ＋について、テレビでじっくりと話すことは初めてだったという二人。シュンは「初収録は緊張しましたが、温かい雰囲気で話ができました。完成した番組を見たのですが、完成度が高くて、いろんな言葉が多くの人に響く内容になっていると思いました」と撮影を振り返った。
ダイは「自分たちが一番悩んでいる時になかった番組が、今の世の中にあることもすてきだし、これからを担っていく若い世代にとって心強いものです。そんな番組で僕たちが悩みを抱えている人たちに実際に会えるのはすごく貴重な機会で。このままこの番組がずっと続いてくれたらいいなと収録後に2人で強く思いました」と番組への思いを語り、「番組ではディープなところまで話しているはずですが、意外とすっと耳に入ってきて、情景が理解できて、見やすい形で出来上がっています。視聴者として見やすくて、得るものもあるので、いろんな人が気兼ねなく見て、しっかり吸収できるものになっていると思います」と感想を述べた。
今回、同性愛に否定的な友達に何も言えなくて涙が出てしまう女子高校生や、思わせぶりな態度をしてくる同性に告白して振られた男子高校生の相談に答えた2人だが、シュンは「 悩み相談に関しては、自分の価値観を押し付けないこと、正論を言いすぎないことを気を付けました。男性を振り向かせるにはどうしたらいいかという質問に対しても、『振り向かせられません』で終わるのではなく、寄り添うことが大事だと思っていました」と心がけたことを明かす。
一方、ダイは「 同じ境遇にいたから寄り添えるけれど、同じ境遇にいたからこそ、聞きたい声ばかりを聞いていたら先に進めないという事実も知っています。人生を生きる上で、痛い言葉が必要な時もありますが、もがくことしかできない人にはまず寄り添うことが大事。自分が手を差し伸べることで、人生って意外と悪くないんだ、頑張ってみようかなと思えるきっかけになればいいなと考えていました。また、相手の置かれている状況を理解しようとする姿勢を大切にしたうえで、自分の中にある最善を共有しようと心がけました」と真摯（しんし）に答える。
番組内でLGBTQ+当事者としてメンターの役割を担い、進行も務めるロバートキャンベルと井手上漠に対しての印象を聞かれ、「ロバートさんはテレビでニュース系の意見を言う人というイメージのままで、的確な言葉を使って僕らに質問されて…」というシュンの言葉を受けて、ダイが「2人の恋愛が売り物になってしまうことについてどう向き合っているかという、普段から意識をしていないと答えられない鋭い質問をされました。そういう質問を投げかけてくれる人は少ないので、いい意味で印象に残っています」と深い質問にしびれた様子。
続けてダイは、「井手上さんは自分より年上だと思っていました。僕は21歳の時ににあんなに周りが見えていなかったです。しっかりしていて、自分の意見もちゃんと伝えて、周りの人がしゃべるタイミングを作ってくれる。たくさん勉強になりました」と驚いたことを明らかに。
また、収録に参加したことは刺激になったそうで「他のLGBTQ+の方々の声が聞けて新鮮でした。いつもダイと一緒なので考え方も似てくるのですが、他の意見を聞くことで学びがありました」とシュンが答えると、ダイは男子高校生の悩み相談に答えられたことはよかったといい、「実際にお話できて、彼の役に立てていたらうれしいです。これからも『虹クロ』のような番組で、第三者を交えて悩みに寄り添ったり、自分の意見を述べることがどんどんできるように意識を高く持って頑張っていきたいです」と決意を新たにした。
最後にシュンが「僕たちがメンター役になって、思春期の方と恋バナを話すところは、聞きごたえがあるんじゃないでしょうか。悩んでいる人にとって、いい話し合いになっていると思います。『ボーイフレンド』を見て、僕たちのこと好きになった人も初めて見る人も、こういう人がいるんだと分かりやすい感じになっていると思います」と見どころをアピール。
加えて、ダイも「『ボーイフレンド』をきっかけに世に出てきたけれど、それまで普通の生活をしていた23歳、24歳の僕たちが、今を生きる10代の悩みに寄り添い、理解しながら言葉を伝えることは、実はとてもレアだと思うので、それが見どころの一つです」と締めくくった。
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