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「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演2025/01/07

「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演

 TBS系では、1月14日からドラマストリーム「地獄の果てまで連れていく」(火曜午後11:56 ※一部地域を除く)がスタート。家族を殺した女に復讐(ふくしゅう)するため、整形して近づく主人公・橘紗智子をTBSドラマ初主演の佐々木希が、主人公の敵でかれんなモンスター女・花井麗奈を渋谷凪咲が演じる。描かれるのは、自らを破滅に追い込んだ張本人に復讐を誓う命懸けのドラマ。ホラーを超えた女性2人の、愛憎渦巻くスリリングな復讐劇が展開される。

 今回、佐々木と渋谷は普段のイメージとはかけ離れた狂気的なキャラクターを熱演。そんな2人に撮影現場の様子や作品の見どころについて話を聞いた。

今までとは違う面白さがすごく詰まっている作品

――オファーを受けた際の心境と作品に感じた印象を教えてください。

佐々木 「今まで復讐する役はやったことがなかったので、30代でこのような特殊な役柄を演じることは、大きな挑戦になると思い受けさせていただきました。台本を見ると、読み進める手が止まらなくなるくらいすごく面白い内容で、オファーをいただけてよかったなと思います」

渋谷 「佐々木さんに復讐される相手になれるなんて、夢のようなお話でした。自分としても大きな挑戦で、大事な経験になると思ったので、オファーを受けさせていただきました。世の中に復讐の物語はたくさんあって、はやりでもありますが、そんな中でも今までとは違う面白さがすごく詰まっている作品だなと感じます」

――続けて、それぞれの役どころについても教えてください。

佐々木 「紗智子は、人間らしい心を持った人です。麗奈に復讐をする気満々ですが、本当のところは怖さがあったり。対して、麗奈はニコっとした顔でいたずらなことを言うので、復讐する側がずっと麗奈に振り回されているという、新しい復讐劇になっています。その復讐が果たして本当にできるのか。最後まで目が離せない物語になっていますので、紗智子をぜひ応援してほしいです」

渋谷 「オファーをお受けした時に、監督から『このままの渋谷さんで、しゃべるリズム、トーン、表情、雰囲気を変えずに化け物みたいにやってほしい』とお話をいただきました。麗奈はインパクトのある役なので、初めの頃は私自身も気合を入れてやらなければと思っていたんです。でも、それが見えてしまったらつまらないと思うようになり、いたずらをする感覚でさらっと仕掛けることを意識して演じるようにしていて。私自身、麗奈のような経験は役でしかできないので、楽しんでやっています」

――ドラマでは今回が初共演となるお二人ですが、お互いの印象はいかがですか?

渋谷 「学生時代から友達と『生まれ変わったら誰になりたいか』という会話になると、絶対に『佐々木希さん』と言っていたぐらい憧れの存在でした。ご自身が『佐々木希』ということを理解されているのかと思うほど気さくな方で、飾らない。私もいい意味で、緊張感なく今普通にお話ししているのが驚きです。これができているのは、佐々木さんの優しさなんだろうなと思います。ご一緒できてとてもうれしいですし、楽しいです」

佐々木 「凪咲ちゃんは、テレビにたくさん出演されていて相当忙しいんだろうなと思って見ていました。正直、バラエティーのルールやノリみたいなものに厳しい人なのかなと思っていて、お話しして笑いが取れるか心配でした。でも、全くそんなことなく、会話もたくさんしてくれますし、現場でもスタッフさんとコミュニケーションを積極的に取っていて、本当にすてきな方です。そして、この人柄の良さはバラエティーに呼ばれるよね、と納得しました」

「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演
「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演

――お二人とも今までにない役どころかと思いますが、演じる上で意識したことはありますか?

佐々木 「リハーサルで流れを結構詰めていて、どういうふうに演じるかは、その都度現場で監督と調整しながら密にコミュニケーションを取ってやっています。視聴者の方が『紗智子頑張れ!』『もうバレてるよ!』と思わず言いたくなるような、そのギリギリのラインを攻めながら日々やっています」

渋谷 「どうしたら紗智子を振り回せるのか、監督とたくさんお話させていただきました。麗奈が紗智子をじーっと見つめるシーンでは、絶妙な間があり、気持ち悪さみたいなものを感じます。それをやっている時に、佐々木さんの顔がピクピク震え出して、自分でも演じながら麗奈が醸し出す間がとても怖いなと思いました」

佐々木 「こっちが仕掛けにいっているのに、負けそうになってしまう。監督がこだわる間というのが絶妙で、すごいなと感じています」

渋谷 「おびえている佐々木さんの表情が素晴らしくて。それを映像で見た時に、今までにない新しい復讐ドラマとして面白くなるのだろうなと確信しました」

――ギリギリのラインで特に印象的だったシーンはありますか?

佐々木 「第1話から、紗智子がなぜ麗奈に復讐しようとするのか、学生時代に起きた決定的なシーンが出てきます。それが最近のテレビでこれを放送できるのか? と、いうぐらい結構攻めた内容になっているかなと」

渋谷 「その時の麗奈は、ひどいことをしているのにすごく笑って楽しんでいるんです。天使のような笑顔が悪魔に見えてきて、怖がらせようとしていないからこその怖さみたいなところが、第1話だけでも分かるので、ぜひ見ていただきたいです。実は、そのシーンを撮るだけでも、約9時間ぐらいかかって。やっていくうちに各部署の皆さんも盛り上がって、『もっとこうしよう』とか『こうした方がいい』と、アイデアがどんどん膨らんでいき、このドラマの大事な要となる部分がすごくいいものに出来上がりました。だからこそ、最後まで面白く駆け抜けられるんじゃないかなと思います」

「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演

今までの日本ドラマの復讐劇にはないような雰囲気

――作品の魅力をどのように感じているかもお聞かせください。

渋谷 「映像や音楽にも拘っていて、芸術的なセンスみたいなのも作品の中にたくさん詰まっています。美しい音楽が響き渡る怖さもあり、想像すればするほどワクワクして、そういうセンスにも胸がときめきました」

佐々木 「今撮っているシーンに音楽が足されたらどうなるんだろうと、ドキドキしますね。また、麗奈の恐ろしさというのは奥が深くて、絶対にしてはいけないことをしていますが、彼女の人生を考えてしまう瞬間もあるんです。日々つらかっただろうなとか、人の痛みが分からなく見えるように生きてきたのかなとか、復讐劇ですが、切なさも感じられる作品になっています」

渋谷 「麗奈は自分のことを『化け物』と作品の中で何度も言いますが、それにはそうなるゆえんがあって。皆さん、最初は紗智子を応援するのだろうなと思いつつ、後半からは麗奈に気持ちを持っていかれてほしいなと願いながら演じています」

――今回脚本を手掛けるイ・ナウォンさんは、韓国出身の方です。日本のドラマとの違いなど、台本を読んでの感想をお願いいたします。

佐々木 「泣けました。化け物に心を動かされる瞬間が何度もあって、すごく面白い物語だなと思いました」

渋谷 「本当に(劇中で)やることがめちゃくちゃで、そこまでやるかと! 今までの日本ドラマにはないような雰囲気を感じます。韓国ドラマの要素もあって、テレビで放送できるかのギリギリのラインまで攻め込んでいるのが魅力的ですね」

「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演
「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演

プライベートでの2人の真相が明らかに!?

――今作は、過去の真相に迫っていく物語でもあります。お互い真相に迫りたいことはありますか?

渋谷 「私たちは、撮影の合間のお昼ご飯をすごく楽しみにしているんですけど、揚げ物のお弁当の時に佐々木さんが納豆を買って来られたんです。この美の秘訣(ひけつ)はズバリ、納豆なのでしょうか?」

佐々木 「納豆やみそ汁は毎日食べたくなるぐらい好きですね。やんちゃなカロリーのあるお弁当の時は、プラスで納豆を食べています。私は、凪咲ちゃんのトーク力の謎に迫りたいなとずっと思っていて。そのバラエティーのうまさは、アイドル時代から持ち合わせていたの?」

渋谷 「いやいや、うまくないです。でも、アイドルは、いろいろな武器を持っていないと埋もれてしまうんですよね。私は、それを探していく中で、歌やダンスじゃないのかなと気付いて。そうなった時に、バラエティーは皆さんと楽しくできるし、自分も好きだなと思ったのでそこで頑張ろうと思いました」

――子どもの頃から大喜利も得意だったのでしょうか?

渋谷 「大喜利は知らなかったです(笑)。クイズ番組に出た時に、常識問題の答えが全く分からず、でも答えないといけないので、自分なりの答えを書いていました。それを麒麟川島(明)さんが大喜利だと拾ってくださって。そこからという感じです」

――最後に、視聴者の皆さんに見どころをお願いいたします。

佐々木 「今作は、紗智子が復讐を果たせるのかが見どころになってきます。あと、紗智子の協力者が1人出てきます。その人がどんな人なのかも推理して見ていただけると、さらに面白いんじゃないかなと思います。果たして復讐は成功するのか、最後まで皆さんハラハラドキドキしながら見ていただきたいです」

渋谷 「残酷だったり、刺激的な部分もありますが、すごく奇麗な映像で音楽も美しいので、そういうところも楽しんでいただけると思います。また、登場する人みんなそれぞれ、キャラクターの色があって、人の気持ちが揺れ動くシーンがたくさん出てきて。麗奈自身も、お父さんと普通の親子関係ではなかったりするので、どういうふうに生きてきたのかも見どころです。麗奈が醸し出す気持ち悪さや、緊張感なども味わいながら、この世界に一緒に入った感覚で見ていただけたらうれしいです」

「地獄の果てまで連れていく」佐々木希&渋谷凪咲が狂気的なキャラクターを熱演

【プロフィール】
佐々木希(ささき のぞみ)
1988年2月8日生まれ、秋田県出身。2006年に芸能界デビュー。以降映画やドラマ、CM、雑誌など多岐に渡り活躍。主な出演作品に、ドラマ「やんごとなき一族」(22年/フジテレビ系)、「アイのない恋人たち」(24年/テレビ朝日系=ABCテレビ制作)などがある。また、「ユーチューバーに娘はやらん!」(22年/テレ東系)では主演を務めた。3月14日公開の映画「お嬢と番犬くん」への出演も決定している。


渋谷凪咲(しぶや なぎさ)
1996年8月25日生まれ。大阪府出身。2012年にNMB48の4期生オーディションに合格し、芸能界デビューを果たした。卒業後は、タレントとしてバラエティー番組に数多く出演。ドラマ、映画、ラジオ、CMなど多岐にわたって活躍。最近の出演作にドラマ「だが、情熱はある」(23年)、「離婚弁護士 スパイダー~慰謝料争奪編~」(24年)(ともに日本テレビ系)、映画では、主演作「あのコはだぁれ?」(24年)などがある。

【番組情報】
ドラマストリーム「地獄の果てまで連れていく」

TBS系
1月14日スタート
毎週火曜 午後11:56~深夜0:26(※一部地域を除く)

取材・文/N.E(TBS担当) 撮影/蓮尾美智子 ヘアメーク/高橋里帆(Happy Star/佐々木)、片山栞(渋谷) スタイリスト/金順華(Sable et plage) 持道具/松尾桃花

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