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土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも2024/12/24

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 12月21日、声優アーティスト・土岐隼一によるライブ「Shunichi Toki 5th Anniversary & Christmas Live」が、東京・なかのZERO大ホールで開催された。土岐のソロライブとしては、今年5月に行われたバースデーライブ「Shunichi Toki Birthday & 5th Anniversary Live」以来、約7カ月ぶり。また今回のライブには、新人時代から親交があり、今年アーティスト活動5周年を迎えた仲村宗悟がゲストとして出演。デュエットあり、朗読劇あり、思い出トークありと、5周年のアニバーサリーイヤーにふさわしい内容でファンを魅了した。その熱狂の様子を、昼の部を中心にレポートする。

 オープニング曲は、ライブの定番ナンバーである「Party Jacker」。なかのZERO大ホールを埋め尽くしたファンにとって最初のサプライズだったのは、土岐と仲村がともに登場し、いきなりデュエットを披露したことだ。普通のライブであれば、ゲストはメインの演者から呼び込まれて登場するもの。そんな常識をいとも簡単に覆したふたりは、「元気ですか〜?」とさっそく観客に呼びかけまくり、冒頭から会場のテンションをトップギアへと上げていく。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 2人のデュエットは素晴らしく、土岐が温かくて伸びやかな声でファンのことを包み込んだかと思えば、キレキレで力強い仲村のボーカルがさらにそのボルテージを上げていくという相乗効果。2人の異なる声質が混然一体となったパフォーマンスに、今日のライブへの期待感がより高まっていく。また今日の2人の衣装は、土岐がシックで上品な黒スーツにシルバーのアクセを合わせており、対する仲村はチェックのジャケットをさまざまなバッジでアレンジした装いで、どちらもクリスマスにピッタリ。きらびやかさと大人っぽさを感じさせてくれるコーデと、ときおり少年らしさが垣間見える表情のギャップもまた、2人が持つ魅力だ。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 「Party Jacker」が終わると仲村はいったん降壇し、土岐のソロパートへ。マイクスタンドを取り出した土岐は、今年9月にリリースしたばかりのアニソンカバーEP「Log.」から「オトメの心得」を熱唱。本家であるGARNiDELiAへのリスペクトの意味を込め、マイクスタンドでの歌唱にこだわった土岐は、サビの振り付けも本家さながらにバッチリと決めてみせると、会場からは「かわいい〜!」と声援が飛び交う。さらに土岐は続けて「Re: Feel」をライブ初歌唱。2曲続けての恋愛ソングに、会場はしばしウットリと、スイートな世界観に浸るのだった。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 ここからは仲村が戻り、ふたりでトークタイム。ともに2019年にアーティストデビューを果たしている2人だけに、5周年を迎えた気持ちや、お互いの音楽活動についてを語り合う。さらに仲村は、5年前に行われた土岐の初ソロライブにもゲスト出演していたため、当時の思い出にも花が咲く。土岐が「たしかあの時もこの会場だったよね?」と言うと、観客から「ここじゃないよ!」とのツッコミが入り、土岐が「ここじゃないっけ? ごめん、うそついた(笑)」と謝る一幕も。

 会場には5年前の土岐の初ライブに参戦していたファンも多くいたようで、これには土岐も「古参だね」といじりつつ、「一生大切にする」と、うれしさを隠せない様子だった。また、5年を経て再びライブで共演できたことについて「アツくない?」と仲村がつぶやくと、会場から大きな拍手が巻き起こるなど、今回のライブでは2人がファンととても近い距離感で接しており、会場全体が和気藹々とした雰囲気に包まれていたのも印象的だ。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 トークパートが終わり、ここからは仲村のソロパートへ。観客にクラップを求め、「一緒に歌おう」と呼びかけて披露したのは、TVアニメ「ブルーロック」エンディング主題歌「WINNER」。ロックのイメージが強い仲村としては珍しいR&Bテイストを持ったチルな楽曲で、さっそく意外な一面をのぞかせてくれた。仲村はここからさらに「NOTE」、「奇跡だ」、「ナチュラル」を披露。ステップを踏み鳴らして縦ノリしたかと思えば、ステージの手前ギリギリまで身を乗り出し、左に右に走りまわり、さらにはキーボードやドラムの台座セットに昇って歌うなど、すさまじい運動量とパフォーマンス。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 そんな自由奔放な仲村に負けじと、観客も思い思いのスタイルでビートに乗るなど、まるで大ホールがライブハウスに変わったかのようだ。自身が作詞・作曲を手がけているがゆえのリアルさと、ロックシンガーならではのパワフルな歌唱力に存分に酔いしれることができるソロパートとなった。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも
土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 「ナチュラル」が終わると仲村は静かにステージから去り、入れ替わりで土岐のソロパートへと移っていく。仲村のソロパート前にはグータッチを交わした2人だが、この時には会話はなく、まるでお互いをバチバチに意識したツーマンの対バンライブのようでもある。実際、アーティストとしての5年間の軌跡や成長をお互いに見せつけあっている雰囲気もあり、ふたりの関係性の深さを感じさせてくれるエモい瞬間でもあった。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 こうして一種独特の雰囲気で迎えた土岐のソロパートは、「Another Birthday」でスタート。胸に手を当てながら大切に、丁寧に歌ったかと思えば、サビでは大きな振り付けとともに感情を爆発させる土岐。TVアニメ「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」オープニングテーマでもあるこの曲は、土岐自身にとっても転機となった楽曲だけに、強い思いが伝わってくるステージングだった。激しいながらも艶やかなダンスを息一つ乱さずに踊りつつ、さらにキメ細やかな表情付けも欠かさないなど、さすがのパフォーマンス。これでファンの心をガッチリとつかむと、そのまま次の「ODD TAXI」へ。ジャジーな雰囲気に酔いしれたあとは、笑顔いっぱいで「真心に奏」を歌い上げてソロパートを締めた。

 ここで仲村がステージへと戻り、惜しまれつつもライブはいよいよクライマックスへ……と思われたが、ここでまたまたサプライズが。土岐が唐突に「朗読やろ!」と仲村を誘ったことで、会場は大盛り上がり。さっそく台本を片手にマイク前に立った2人が演じたのは、売れない二人組フォークデュオの物語。仲村演じる熱血行動派と、土岐が演じる慎重行動派の掛け合いが小気味よく、会場中が朗読劇の世界へと引き込まれていくと思ったものの、この朗読劇には大きな仕掛けが。「最近ついていないこと」や「今年いちばんバズった投稿」など、随所にアドリブパートが用意されていたのだ。自身が演じているキャラを守ったまま、プライベートのエピソードを話すという難易度の高さに、土岐はたびたび「宗悟は……」と語りかけてしまい、仲村から「宗悟って誰だよ?」とつっこまれるほほ笑ましい一幕も。

 さらに朗読劇の終わり方も驚きだった。劇中の架空ユニットが5周年ライブを開催するシーンが描かれると、2人はそのまま劇中の役として「きっともっと」を熱唱し、そのままライブが終わったのだ。「この空間をみんなと共有できることが、今の俺たちの最高のホームグラウンド」という言葉は、劇中のキャラクターのセリフであり、同時に本人たちの心からのセリフでもあるのだろう。このフィクションとノンフィクションの境目を超えた演出は、もしかしたらふたりがユニットを組んでいた世界線があったのかもしれないと、ついつい想像したくなる終わり方であり、観客も思わずニヤッとしてしまうことだろう。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 その後、観客からのアンコールに応えてステージに再登場した2人。告知コーナーではグッズ情報のほか、2025年に行われる仲村のツアー情報や、25年5月4日に土岐のバースデーライブ開催決定など、情報が目白押し。なかでも土岐のファンクラブ「TOY BOX」開設のお知らせには、かねてより強い要望があったということもあり、会場全体に嬉しい悲鳴が響きわたっていた。

 こうして楽しい時間はあっという間に過ぎていき、いよいよアンコール曲へ。「行こう、ふたりで、みんなで、最高峰へ」という土岐の言葉で「Party Jacker」が流れると、2人は息をピッタリと合わせつつ、またとはないこの瞬間をかみしめるように互いを高めあっていく。5年ぶりの夢の共演、いや「競演」は、こうして熱狂のうちに幕を降ろした。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 夜の部では、オープニング曲が「Oh No!!」に変わり、さらに仲村のソロパートでは「JUMP」、土岐のソロパートでは「半端なDistance」と、それぞれ楽曲を一部変更してお届け。「半端なDistance」では前回のバースデーライブで好評だった「コール&レスポンス練習コーナー」を設けたり、MCではバンド隊のメンバーもトークに加わるなど、昼の部とはまた少し違った雰囲気で、よりチーム感や家族感を感じるライブとなった。これには、昼夜通しで参加したファンも大満足だったに違いない。ともに5周年を迎えた土岐と仲村の、それぞれが積み上げてきた努力や経験が発揮されたとともに、改めてふたりの「戦友」としての絆を感じてくれたライブとなった。

土岐隼一が5周年記念ライブで魅せた圧巻のパフォーマンス! 仲村宗悟とのデュエットも

 なお、発表されたお知らせなどはアーティスト公式HPにてご確認を。

土岐隼一バースデーライブ「Shunichi Toki 5th Anniversary & Christmas Live」
【昼の部楽曲セットリスト】

M01 Party Jacker
M02 オトメの心得
M03 Re: Feel
M04 WINNER(仲村宗悟)
M05 NOTE(仲村宗悟)
M06 奇跡だ(仲村宗悟)
M07 ナチュラル(仲村宗悟)
M08 Another Birthday
M09 ENVY
M10 ODD TAXI
M11 真心に奏
M12 きっと、もっと
EN Party Jacker

【夜の部楽曲セットリスト】
M01 Oh No!! (仲村宗悟)
M02 オトメの心得
M03 Re: Feel
M04 WINNER(仲村宗悟)
M05 NOTE(仲村宗悟)
M06 JUMP(仲村宗悟)
M07 ナチュラル(仲村宗悟)
M08 Another Birthday
M09 半端なDistance
M10 ODD TAXI
M11 真心に奏
M12 きっと、もっと
EN Party Jacker


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