沢口愛華がフォトエッセーを発売！ 「あらためてグラビアが好きだということを実感」2024/12/23
沢口愛華が、小社発行のグラビア誌「B.L.T.」で連載してきた“グラビア写真の掲載は一切なし”のエッセーを書籍化した「沢口愛華フォトエッセイ 沢口生活」を発売。12月21日に開催された発売記念イベントに登壇した。
本書には、連載25回分のエッセーと、沢口が“グラビア”をテーマに新たに書き下ろした「まなざし」を収録。さらに、現在の拠点・東京と、地元・名古屋で撮影したグラビアを掲載した、“沢口愛華”を象徴する1冊となっている。
書籍化にあたって、沢口は「2年間で25篇も書いたんだという気持ちと、正直振り返ってみて何を書いたかを的確に思い出せない不甲斐なさも感じつつ、自分の思いをつづったものを皆さんに読んでもらえることがうれしいです」と胸中を明かした。
2年前、「B.L.T.」編集部から「グラビアの掲載は一切なしのエッセー連載」という衝撃のオファーを受けた沢口。当時について、｢『本当にB.L.T.なんだろうか』と。もしかしたら聞いたことのない雑誌に掲載されるのではと思いました」と、冗談交じりに語った。
2年の連載を経て、自身の中で変化したことは、「ずっと本を読むことが好きだったのですが、エッセーを書くオファーをいただいてから、本を読む時に、自分のエッセーに活かせないかなと変な視点を持って読むようになってしまって、純粋に物語を楽しめなくなったという寂しさはあります」と告白。「でも、あらためて好きな作家さんのどこが好きなのかというのが明確になったので、それはすごくよかったなと思います」とほほ笑んだ。
25篇の中で、自身にとって印象的なエッセーは「ホームタウン」。母親からの愛情を受け取り、地元・名古屋から東京へと帰る新幹線の中で号泣しながら書いたと言う。「全部を完璧に仕上げるのは難しくて、何がエッセーの正解なのかと考えると、自分の気持ちと技術のどちらを優先した方がいいのかという葛藤もありました」と吐露しつつ、「自分の中でまだ正解がつかめていないところではあるのですが、やっぱり技術のために自分の気持ちをむげにしてはいけないと思いましたし、エッセーを書くというのはこういうことなんじゃないかと自分の中で納得できた章です」と振り返った。
沢口がお気に入りとして挙げた「ホームタウン」のように、エッセーには家族や友人が頻繁に登場する。周りからの感想を尋ねると、「類は友を呼ぶのか分かりませんが、みんなそういうことに消極的で、まったく反響をいただけなかった」と衝撃の告白が。「少し寂しいような気持ちもありつつ、自分の心の中を読まれなくてよかったという安心感もあったりします」と話し、さらに「何度かエッセーに登場している旧ベスフレ（高校時代に出会った友達）からは『名古屋の本屋で見つけたから買ったよ』と連絡をもらって以降、感想が何もなく、正直本当に読んだのかなと。年明けでもいいので、返事をもらえたらうれしい」とおちゃめに呼びかけた。
2024年は「数年前に自分がやりたいと思っていたことを、すべてできた1年でした。女優業だったり、文章を書くことだったり、モータースポーツに関わる仕事だったりと、沢口愛華としては、今まで頑張ってきたのはこのためだったと思えるような、一つの答えが出た1年でした」と達成感をにじませ、「もっとたくさんの人に自分の名前や顔を知ってもらうために努力していかなきゃいけないなと、あらためて歯を食いしばる時だなと思いました」と意欲的に語った。
25年は「とりあえず、今通っている自動車学校を卒業して、マニュアルの免許を取ります。『マニュアルを持っているぞ』というプライドのもと、もっとモータースポーツのお仕事に携われたらと思います。今年はドラマの主演も務めさせてもらえたので、これからもいろんな役をやっていけたら｣とさらなる成長を誓った。
また、グラビア活動についても｢『沢口生活』は、お世話になってきたカメラマンさん、メークさん、スタイリストさんとの結晶みたいなもので、この撮影を終えてあらためてグラビアが好きだということを実感しました。より誠実に向き合って、いろんな人に見ていただけるようもっと頑張っていきたいです」と前向きに答えた。
最後に、ファンに向けて「ぜひグラビアの写真も見ていただきたいのですが、本当に暇な時に、エッセーの文章の部分も読んでくださったらとてもうれしいです」沢口らしいメッセージを残し、会見を締めくくった。
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